アストロフィライト、星葉石という石は、母岩の中に結晶片が散りばめられた磨き石を前に上げました。ヌーマイトにえらく似ているやつ。
一番オーソドックスなのは菊花状の結晶が母岩にひっ付いているやつでしょう。あちきの持ってるのはお安いせいかあんまりはっきりとした形ではない。星の葉っぱという名前はこういうのから来たんでしょうな。
いずれにしてもちょっと捉えどころのない石という印象でした。
で、今回、ロシア産鉱物・化石ばかり扱っているお店があって、そこにえらくピカピカと光るアストロフィライトを発見。それほど高くなかった。
結晶片とか小菊花状なんてケチなことは言わない。これでもか、というくらい結晶のぎゅうぎゅう詰め。お吸い物や炊き込みご飯でちょびちょびと味わっていた松茸をすし詰めの塊にしたみたい。(なんちゅう譬えだよもう)
実際の見た目はもっとピッカピカ・キッラキラなんですけどねえ、どうして写真にはそういうの写らないのか。(君が下手なんでしょ)
やや赤っぽい色はブルッカイト=板チタン石に似ている。チタンの色なのか。鼈甲色の部分もある。太陽光で虹色に光る。写真には(略)。
アストロフィライトは、K2NaFe7Ti2Si8O26(OH)4F ないしは K2Na(Fe2+,Mn2+,Mg)7Ti2Si8O26(OH,F)5 とえらく複雑な組成。鉄とチタンが入ってる贅沢な鉱物ですな。
霞石閃長岩やアルカリ花崗岩中に生成する。まあ普通の花崗岩ペグマタイトでできるわけではないので、美麗結晶は多産されないのでしょう。一応含水ではあるけれど。
ネームカードがついていなかったので詳しい産地は不明だけれど、mindat には Khibiny Massif, Murmansk Oblast, Russia で採れたものでそっくりのものがある。これもそうでしょう。
これ、なかなかすごいやつではないでしょうか。
いい出会いでした。
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