佐渡産球顆流紋岩。ん? 何だこりゃ。「きゅうか」か。
キラリ石さんより。
流紋岩というのは、安山岩マグマが熱水の作用によってよりシリカ質になった「流紋岩マグマ(花崗岩マグマ)」が地上に噴き出して固化したもの。「流紋岩マグマ」は地中でゆっくり冷えると花崗岩になる。つまりは花崗岩の同質異像。(岩石にそんな概念はないぞ)
これが噴火で地上に出て急激に冷えると非結晶質の「火山ガラス」黒曜石になる。さらに激しく噴き上がってすかすかになると軽石になる。だそうで。
つまりは「花崗岩=流紋岩=黒曜石=軽石」ということになるわけ? 知らなかったですねえ。
流紋岩はゆっくり冷えた花崗岩でもなく急激に冷えた黒曜石でもない、中間体ということになるわけですかね。いろいろ形態はあるらしい。学術的説明はこちら。
中間体のせいかあんまりお目に掛からない。純粋鉱物でもないので商品にはなかなかならないんでしょう。これはそんな稀少品の一つ。
球顆とは「マグマが急に冷える時、その中で針状のクリストバライトや長石類などの鉱物が放射状集合体をなしたもの」だそうで。
クリストバライトって時々聞くけど、何かと思って調べたら、「石英=SiO2」なのですね。「石英の高温結晶形」だとか。特殊な成分でもあるのかと思った。これのマイクロメートル球はプレシャス・オパールの遊色を作り出す元だそうです。ううむ。わからん。
それをラフに磨いてある。キラリさんは信州名取さんの系列店で、名取さんは自社で研磨している。その研磨の技術で、出っ張った部分をうまく磨き球体がピカピカになっていたり、削られて中の断面が見えていたり、へっこんだ所はそのままだったりと、とても面白い。このやり方、とてもいいんじゃないでしょうか。ちと雷おこしを思い出させる。(また食いもんかよ)
左下の緑の丸は直径4ミリくらい。丸の中に四角が散らばっていて不思議。
美麗というわけではないけれど、それなりに美しいし、何より「岩石・鉱物ができていくプロセス」が実感できて、いたく魅力的な石だと思うのです。
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