煙水晶というのはもうひとつピンと来なかったのですけど、これはヤフオクで見て一目惚れ。
出品者さんいわく。
《山口県 秋穂二島産の黒水晶(特に色の濃い煙水晶)の可愛いらしいクラスターです。
潮と波の浸食で岩盤表面に現れたペグマタイト晶洞から採取した標本です。
小さい標本ですがルーペで観察すると白い鉱物(長石?)が内包している様に見える部分もあり、自然の不思議を楽しめる黒水晶クラスターです。(主観的感想)》
「秋穂二島」というのは「あいおふたじま」と読むのだそうで。そんなん読めるかい。島では全然ない。山口市の南、瀬戸内海に面した出っ張り。別に鉱山もなさそうな所。まあ西に宇部・小野田の石灰岩採掘域はあるけど、なんでこんなとこにペグマタイトがあるのか不思議。よく見つけたものですね。
透明度があるので黒水晶というよりは煙水晶でしょうね。
かわいくてピカピカして、透ける色も赤紫っぽい独特の色でいい。
黒水晶・煙水晶というのはもちろん俗称で厳密な区別があるわけではない。一般的に不透明なものを黒水晶=モリオン Morion と呼び、透明度があるのを煙水晶=スモーキークォーツと呼んでいるようです。黒水晶に近い濃いものをケアンゴーム Cairngorm と呼んだりもする。
モリオンという名前は、紀元77年の大プリニウス『博物誌』に「mormorion」と記されているのがドイツ語圏で訛って伝えられたもの。ケアンゴームはイギリスの地名から。
放射線が水晶のケイ素を置換していた微量のアルミニウムに作用し、隣接するリチウムなどの遊離イオンに電荷移動を発生させ、カラーセンターができる。と mindat にはある。あちきには理解不能。
しかし名もなき場所からこんな美しい結晶が出るというのも、不思議な感じがしますね。
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