元外資系企業ITマネージャーの徒然なるままに

日々の所感を日記のつもりで記録

日本オリンピック委員会のホームページにあるオリンピズムの根本原則を読んでみた。その中で気になったのは、第4項で以下のように書いてある。

2021-02-15 11:57:53 | 時事エッセイ
日本オリンピック委員会のホームページにあるオリンピズムの根本原則を読んでみた。その中で気になったのは、第4項で以下のように書いてある。
「スポーツをすることは人権の 1 つである。 すべての個人はいかなる種類の差別も受けることなく、オリンピック精神に基づき、スポーツをする機会を与えられなければならない。」
これは憲法25条の第1項「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」と同じ違和感である。
文化的な最低限度の生活を営む権利とは何であろうか?確かに図書館に行けば無料で本を借りられるが、その他の文化、例えばクラシック音楽や歌舞伎に能、映画、絵画は全く無料では手に入らない。
それと同じく私は人権の一つであるオリンピック精神に基づきスポーツをする機会は与えられているのだろうか。そもそもオリンピック精神を国から学んだことはない。学校の体育の時間で数種類のスポーツを学んだ経験はあるが、卒業後全くスポーツをする機会はない。オリンピック種目である馬術やアーチェリー、ヨットなどのスポーツをしてみたいが、する機会が身近にない。東京都の2017年の試算では、五輪の全国への経済波及効果は大会前後17年間で約32兆3000億円に上る。本当にそれだけの経済効果があり、その効果が国民に還元されるのか?はなはだ疑問である。
今回はあまりに経済に偏り過ぎて、国民の人権の一つであるスポーツをする機会の提供が蔑ろにされているのではないか。オリンピック費用3兆円が国民のスポーツ振興に使われていたら、経済効果はもっと高いのではないか。
例えば、馬術、アーチェリー、ヨットなどを教える施設や教室が全国的に増えたら、スポーツ人口が少ない同じくフェンシング、クライミング、カヌーなども施設や競技人口が増えたら、恒常的な経済効果に加えて、国民の健康も増進するのではないか。

今日のジャズは、阿川泰子さん。最初に私がジャズに興味を持ったのは、彼女のスタンダードジャズを聴いたからだ。

2021-02-15 09:05:56 | ジャズ
今日のジャズは、阿川泰子さん。最初に私がジャズに興味を持ったのは、彼女のスタンダードジャズを聴いたからだ。
「A列車で行こう」、「スターダスト」、「ムーンライトセレナーデ」と数え上げたらきりがない。
そんなたくさんあるスタンダードから、今日は雨降りなので「Gentle Rain」。わたせせいぞうさんのハートカクテルにも「二人のリクエストはジェントルレイン」があり、とても切ない恋物語になっている。
悲しい物語より、こんな楽しい物語を考えて聴くのがいいねぇ。

駅に着いたら、雨が降っている。駅のコンビニで700円の大きめのビニール傘を買った。
きっと彼女も傘を持ってきていないだろう。倹約家の彼女は、傘など買わずにきっとこのぐらいの雨なら濡れて会社まで歩くに違いない。
待つこと15分、彼女が駅の改札から出てきた。
「おはよう、R君」
「おはよう、雨だね。入って行く?」
「だめねぇ、また傘を買ったのでしょう。そんな無駄遣いばかりしていたら、家計を預かる奥様が大変よ。」
「突然の雨だし、会社まで濡れていくのも」
「そうね、ありがとう」
M子は、カバンから折り畳みの傘を出すのをやめた。