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カウンター

本屋へ行く。

 「すてきな時間」を置かせてもらおうと、
この街ではいちばん古い、老舗(しにせ)のK書店さんに、
頼みに行った。
街の中ほどに建っているせいか、
週末の夕方だというのに人もまばらだった。
ぼくの本はどちらかというとアート関係かなと思ったので、
その書棚のある2階までエレベーターで上がった。



レジに行って若い(たぶん20代)女性店員に、
あの本を置かせてもらえますかと控えめに言うと、
ちょっと待って下さい店長を呼びますとどこかへ電話をかけた。
むずかしい話しは嫌だなと思いながら5分くらい待っていると、
エレベーターからエプロンをかけてるのに怖そうな顔つきの、
店長らしき人が降りてきて、怪訝そうにぼくの方へ近づいてきたので、
あの本を置かせてもらえますかとこれまた控えめに言うと、
本をパラパラめくって、わかりました、一週間くらいかかりますけど、
といって、あっさり置かせてくれることになった。


 ホッと胸をなで下ろして、
せっかく来たのだからと本を見て回った。
ちょうど「アートン社」の絵本展をやっていた。
ぼくはこの会社の絵本がけっこう好きだったので、
ぐうぜんのことに嬉しくなって足を止めた。
韓国やインドの絵本、そして宇野亜喜良氏の絵に見とれた。
その中の一冊を紹介します。

ジャミパン

アートン

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「母は、あんぱんやクリームパンにくらべてジャムパンを格下のように考えていて、
軽蔑をこめてジャミパンと呼んだ。」
          「ジャミパン」より引用。

 巻頭のこのフレーズが気に入ってしまって、迷わず買ってしまった。
宇野亜喜良氏の絵は、微妙な心や謎めいたものに、ピッタリはまっている。
さすがだなーと感心した。

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 ちかくのソファには、中年くらいのおばさんが、本を見るではなく、
ただぼんやり座っていた。
それにしてもいろいろな本が世の中にはたくさんあるものだ。
このたくさんの種類に混じって、
ぼくの本が1冊だけ置かれるのか、5冊くらい置いてくれるのか、
それとも・・・。
それをたしかめに行くことなど、タクシー代がかかるのと、
素人の浮かれ気分みたいで格好悪い気がしたので、
もう止めておこうと思った。
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本の紹介~「ブタとガンマラー」~

ブタとガンマラー

翔雲社

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 ”ガンマラー”は、沖縄の方言で、”いたずらもの”という意味だそうです。
この物語は、
35年前に沖縄であった本当の話を元にしています。
したがって、沖縄の方言もところどころに出てきます。

いたずらものの少年たちは、ブタをいじめては遊んでいました。
ある日、ブタ小屋のおじさんに見つかった少年たちは、
一週間、ブタの世話をするように言いつけられました。
つぎの日から、4人の少年たちのブタ小屋に通う毎日がはじまります。

いたずらっ子の少年たちと、ブタを通して描かれる心温まるストーリーです。


 この絵本をプロデュースしたオリーブさん(HN)は、
ネットで偶然読んだこの物語りに感動して、多くの人に伝えたいと思い、
作者の了解を得て、出版を思いたったそうです。
本にしたいと思いたったのが、作者でも出版社でもなく、
ネットを介して偶然読んだ、一人の女性の思いだったのです。

 その辺の出版逸話など、HPで書かれてありますので、
ぜひご覧になって下さい。→「ブタとガンマラー」
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~制作終了~

今日の制作はこれまでです。
結局5枚でした。
どちらかというと、絵より詩の方に時間を取られているので、
詩の発表っていう感じです。
最後はいい加減になってしまいました。
感想がありましたらお願いします。

今日は寝ます。おやすみなさい。
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「狂奏室内」・5枚目の絵・

テレビを付けながら絵をかく
画面は見ないで音声を聴いている
音声だけではもの足りないので
ラジオを付ける
DJの上手な音楽番組

デスクのパソコンは朝からひっきりなしに
シュミレーションゲームの電子音が
鳴り続けている

ぼくの部屋は
いろいろな音がごちゃ混ぜになって
なにを聴いているのか分からない
ただうるさいだけ
音がないと寂しくなるから

窓に眼を向けると
緑の樹々がさかんに揺れている

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「迷い人」・4枚目の絵・

さがす人
待ちつづける人
そしてあなたは迷い人

見えない不安
逢えない悲しみ
交差点で立ち止まる

心配いらないと
いつかは絆の糸が
引き寄せてくれる

迷った分だけ
出会えたときの幸せを
迷った分だけ
深い想い出を

いまはすこしの迷い人
この街に呼ぶ声が聞こえる

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「6月の風」・3枚目の絵・

6月の風に吹かれていると
このまま身をまかせて
どこか遠くへ飛んでいってしまいたい


(とか
センチメンタルなことを書いてみたくなる
ぼくはいちおう詩人だから)

6月の風は爽やかで
ぼんやり吹かれていると
生きてるっていいものだなと感じる

(とか
ポジティブなことも書いてみたくなる
これでもぼくは詩人だから)

6月の風に吹かれていると
ひとりでいても満ち足りた気持ちになるので
不思議なものだ


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「コンビニにて」・2枚目の絵・

カウンターに本を差し出すと
無表情をよそおっているかのように
君はレジを打ちはじめるが
分かっているさ
その奥の冷ややかな視線を
グラビアを見ながら絵を描くって
中年の変態呼ばわりされないだけ増しってことか

君だって気が付いているはずさ
ぼくがガム一個でたびたび買いにきていることを
君とぼくはよくある客と店員のままで
君の未来とぼくの未来が重なり合うことは
100万年もないってことさ
アダルト雑誌一冊で
いまさらどうってこともないはずなのに

君のレジを打つそのほそい指は
いったい今夜は誰を抱くのか
そんなことまで気になりはじめるのさ

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「リハビリ」・1枚目の絵・

色・色・色・色・色
点・点・点・点・点
線・線・線・線・線
面・面・面・面・面
形・形・形・形・形
塗・塗・塗・塗・塗

「いわゆるこれが芸術ってやつですね」
「いえ リハビリです」

頸椎症・側湾症・神経症・依存症・不眠症

「だからリハビリなんです
筆を動かして
前腕から上腕さらに肩甲骨に至るまでの筋肉を
鍛えています」

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絵を描く日です

9時半起床。晴れ。気温22度。ひんやりしている。
今日は絵を一日描こうと思うが、やや気分が乗らない。
さっきからパソコンの前に座りっぱなし。どうなることやら。
描いたらすぐUPします。

起きたて、友だちから携帯メール届く。本のこと。
そういえばみんな元気かな。
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記事になりました

ぼくのことが新聞に掲載されました。
いまは新聞記事が、ネットでも掲載されるんだね。
物好きな人は見てごらん。→asahi.com地域版(6/1付)

(注)一定期間が過ぎるとリンクが切れます。
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