
春の芽吹き、つくしである。
工房の周りの敷地に、これから、たくさん生えてくる。
皮をむくのが面倒だが、卵とじにして食べると大変おいしい。
つくしは地方によっては全く食物とは認識されていない場合もあり、
北海道に行ったとき、立派なつくしがあちこちに本当にびっしりと生えて
いたのだが、誰もとろうとしない。
なぜとらないのか、と聞いたら、こんなもの食べたりしないからとるわけない。
と言われてしまった。
しかし収穫しても料理ができないので後ろ髪引かれる思いで立ち去った。
食べ物といえば関東では放射性物質の値が高いとかでほうれん草などの野菜や
牛乳など農産物が出荷停止になっている。
きびしすぎる基準値ではあるが、それを越えたものが出荷停止になるのは
やむをえないにしても、風評被害で関係のない農産物まで敬遠され、返品
により廃棄という事態が多発しているようだ。
いざ我が身にかかわるとなれば、必要以上に敏感になる気持ちもわかるのだが
自ら情報を進んで取り入れ、自身が風評被害の加害者にならないよう肝に
命じてもらいたい。
苦労して育てあげた農作物が廃棄されるのは辛いものだ。