午前中、母を病院に連れて行き、その帰り3人で佐野植物園へ。
実はここはG・Wに行ったのだが、あまりにも人が多くて
車を止められず、その日はあきらめて帰ってしまった。
やっぱり、こういうところは平日に行くのが空いてて良い。

母の足が歳でずいぶん弱ってきたので、ここ最近は車椅子で行くようにしている。

さすがに平日は人が少ない、若い親子連れの姿がチラホラと。

まぁ、しょせん私に花の名前などわかるはずもなく、

きれい、と思った花を写真に収めるのみで

頼りない事、この上ない。

本来なら、デジカメの出番になるわけだが、

本当によくしたもので、こんな日に限って忘れてきた。

アイフォンのカメラで撮ったわけだが、

デジカメにかなうわけもなく、

赤の色が飛んでしまった。

おかげで何枚もボツにしてしまった。


最後に足湯に行ったのだが、私はこの足湯が一番のお気に入りとなった。

帰りの車の中、奥様が母に言った。
「今日は良かったなぁ、どことどこに行ったかおぼえちょんな?」
母は、病院に行った事も、大好きなお寿司を食べた事も忘れていた。
おそらく翌日には花を見に行った事も忘れている事だろう。
もし、この世に神様が本当にいるとしたら、
私の願いを叶えてくれるとしたら
一つだけお願いがある。
私の母は遅かれ早かれ自分の今まで生きてきた全てを忘れる日が
やってくるだろう。
私の父がそうであったように私の顔を不思議そうに眺めながら
「はじめまして」と私の人生の中で一番悲しく、一番残酷な言葉を
言う日がやってくるのだろう。
それでもいい。
そんな日が来る事は、もうすでに覚悟をしている。
私とのすべての思い出、私の子供達の生まれた時から、
今日までの全ての出来事、それらの全てを忘れてもいい。
ただ、24時間母を想い、365日母の心配をしてきた
私の奥様の事だけは最後の最後、母の記憶がなくなるその寸前まで
覚えていさせて貰いたい。
私の奥様の名前を呼んでやって欲しい。
「○○ちゃん」と呼んでやって欲しい。
そしてできるならば、一言「ありがとう」と、言ってやって欲しい。