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2022年は客観的な予想を心がけます。

アルゼンチン共和国杯(GⅡ)展望

2005-11-04 23:22:54 | 見解
ハンデGⅡアルゼンチン共和国杯。天皇賞翌週ということでどうしてもメンバーが手薄になり、波乱が起きやすい。毎年53㌔以下の伏兵が台頭している。昨年の菊花賞馬デルタブルースがJCへ向けて負けられない一戦。大型馬の久々で59㌔は厳しいが、本番を盛り上げる意味でも個人的には勝ってほしいい。今年は久々にフルゲートの白熱した戦いが見られそうだ。


【デルタブルース】
昨年の菊花賞馬。コスモバルクの作る緩急ある流れを好位追走。勝負どころで早めに先頭へ並びかけると、直線そのまま後続の追撃を封印して押し切った。次走のJC3着では発馬で後手。鞍上は慌てず後方からジックリと脚を温存。直線を向いて馬群を割ってジリジリと脚を伸ばしたものの勝ち馬の決め手に屈した。前走の有馬記念5着でも発馬で後手を踏むも、鞍上が仕掛けて好位へ。本来なら馬が掛かってもおかしくないパターンだが、鞍上がうまくなだめた。菊花賞のような好位から抜け出す競馬を狙ってのものだろう。平均して速い流れで勝負どころで激しく手綱が動く。直線を向いてスパッと切れる脚が使えなかった。菊花賞で早仕掛けで押し切っているようにバテない末脚が持ち持ち味。その反面、瞬発力勝負や時計の速い決着になると厳しい面がある。そのあたりの決め手強化が課題となる。今回は久々の実践で59㌔を背負う。速い時計を出さない厩舎で併せ馬を中心に乗り込まれているが、500㌔を雄に越す馬。割り引きは必要だろう。息の長い末脚を生かすには府中は歓迎。地力に期待。


【ビッグゴールド】
前走の京都大賞典6着はうまくスローペースに落として余力を残して直線を迎えるも、直線で抵抗できないまま失速。逆にペースを落として決め手勝負に持ち込んだのが裏目に出たのか。ただ、あっさり交わされたのは案外だった。春はスローの上がり勝負でも踏ん張りが利いていた。夏負けの影響もあったもよう。昨年は骨膜炎の影響でスランプに陥った。それが解消された今春は特別レースを連勝した後、天皇賞・春であわやの2着に粘ったように持久力が豊富。自らハナを奪って早めのスパートや平均ペースの流れを2,3番手で粘り込む競馬でそれを生かせれば。


【マイソールサウンド】
前走の京都大賞典8着はスローの流れを3番手から折り合う。直線を向いて阪神大賞典の再現も期待されたが、外からリンカーンに被されると、途端に走るのをやめてしまった。3走前の阪神大賞典1着では、有力どころが後ろで牽制しあう、ゆったりとした流れを3番手からスムーズに折り合う。その流れを早めに仕掛けて後続の追撃を封印した。以前は折り合い難で短距離中心に使われてきたが、年齢を重ねるごとにそれも解消。揉まれ弱さが残る現状だが、GⅡ3勝の実績は威張れる。58㌔を背負い、実績のない府中でどうか。叩きつつ上向くタイプでもう少し使われてから狙いたい。


【コイントス】
前走の京都大賞典2着は外枠からじわりと2番手に取り付く。終始、折り合いもスムーズで直線逃げ粘るビッグゴールドを早めに捕らえる。そこから粘り強い脚で勝ち馬と接戦を演じた。決して切れる脚のあるタイプではないが、先行力があり、レース運びがうまく堅実。有馬記念3着の実績がある。鞍上が横山典騎手に強化され、2番手から粘り込みを計る。


【ニシノドコマデモ】
前走の東京優駿6着は初めて経験する厳しい流れに戸惑った。勝負どころで手応えが怪しくなると、鞍上が必死に手綱を押して馬群に付いていく。本来なら惨敗のケースだが、大外からジリジリと伸びた。ペースに戸惑いながらも、最後まで伸びたのは高く評価できる。一瞬の切れ味で勝負するのではなく、長くいい脚を使うタイプ。エンジンの掛かりが遅くステイヤータイプ。府中は理想のステージ。順調に使われて菊花賞へ進めば重い印を打つ予定だった。ダービー激走の反動と夏負けの影響で予定していたセントライト記念を使えなかった。乗り込まれているが、割り引きは必要だろう。得意の条件と54㌔でどこまでやれるか注目。


【ダイタクバートラム】
天皇賞3着、有馬記念4着の実績を持つ。前走の京都記念8着は急遽の出走で仕上がり途上。道悪で最後方追走が精一杯で見せ場を作れなかった。前々走の有馬記念4着は超高速馬場に加えて、有力馬2頭が前で競り合う速い展開で中団追走が精一杯。直線で4着に追い上げるのに精一杯だった。3走前のステイヤーズS3600㍍で後方から豪快にマクッて快勝しているように、ゆったりとした追走から長くいい脚を使うことができる。だが、逆に機敏に動くことができず、勝負どころで不利を受けやすい。叩き良化型だけにどうか。地力に期待。


【ファストタテヤマ】
鞍上が交代してから好調だ。前走の京都大賞典3着はスローの流れを道中、中団に取り付く。そこから鋭い末脚で追い込んだ。前々走の札幌記念2着も直線で最内を突いて天皇賞馬ヘヴンリーロマンスと接戦を演じた。鞍上の好騎乗もあったが、最後の脚は光っていた。末脚に不発がなくなってきた。これまでは、どうしても追い込み馬のため大外へ回されて距離損をしてきた。それがここ数走はうまく馬群を割ってきている。今なら中団あたりに取り付けるし、持久力のある末脚を生かすには上がりの掛かる展開になってほしい。外枠は微妙。


【ダディーズドリーム】
前走の京都大賞典7着は道中、若干力みながら後方を追走。直線でうまく内を突くも、伸び切れなかった。評価したいのは3走前のダイヤモンドS3着。直線で外からウイングランツに被されて、内にモタれながらも狭いところを最後まで伸びた。スムーズだったら勝っていただろう。折り合いに不安があり、久々の騎乗となる鞍上がどう乗るか。長くいい脚を使う馬で、府中の2500㍍はベスト条件。うまく馬群を縫えれば。



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