中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

エリザベス女王杯(GI)最終結論

2005-11-12 23:58:15 | 最終結論
◎オースミハルカ
○スイープトウショウ
▲エアメサイア
△ヤマニンアラバスタ
×マイネサマンサ
×レクレドール
★アドマイヤグルーヴ


【展開】
ここはオースミハルカの逃げ。絶好の最内枠を引き、久々の前走を使われて平均ペースの持続性ある流れに持ち込む。2番手は外から掛かり気味にマイネサマンサ、引退レースのメモリーキアヌ、レクレドールら。有力どころではエアメサイアが中団あたりで一番前。スイープトウショウ、アドマイヤグルーヴ、ヤマニンアラバスタらはメサイアを見ながらのレース。お互いをけん制しあえばし合うほど、前の馬有利の流れになる。

【見解】
本命はオースミハルカ。上記に述べたように絶好の最内枠を引き、スッとハナへ立てる。たとえ外からマイネサマンサが掛かり気味に競ってきたとしても、2番手で控えることも可能。8分のデキだった前走を使われて、この中間は熱心に攻め馬を積まれている。平均ペースの逃げに持ち込んで、粘り強い脚を発揮する。後続の有力どころの仕掛けが遅れれば面白い。

相手にはスイープトウショウ。前走の天皇賞5着は異様なまでの超スローの流れでは持ち味が発揮できなかった。牡馬相手に宝塚記念を差し切った脚は本物。好発を決めてメサイアを見ながら仕掛けどころがポイント。自分だけの競馬に徹すれば。

エアメサイアは古馬相手の一戦。秋2走は本格化を告げる末脚。ここはスイープ、アラバスタと強烈な決め手を持つ馬がいるが、同馬も今の充実度と54㌔なら差はない。

ヤマニンアラバスタはゆったりとした追走から終いを生かす競馬が合っており、距離延長は歓迎。休養を挟んで450㌔台で競馬ができるようになって末脚が安定。馬体がキープできれば面白い。

マイネサマンサは最悪の外枠。本来なら内から前に馬を置いて折り合いを付けたかった。鞍上のルメール騎手がどう制御するのか注目。前で競馬できる点は有利。

レクレドールも良馬場で巻き返す。前々走のような積極的な競馬で活路を見出したい。直線平坦なのはいい。

アドマイヤグルーヴはベスト舞台と一度使われたことによる変わり身に期待。鞍上も2戦目で乗りやすい。

有力どころの駆け引きが見ものだ。

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明日の福島、東京メイン予想

2005-11-12 22:36:45 | 最終結論
福島11R 福島記念(GⅢ、芝2000㍍)

◎マイネソーサリス
○ブルートルネード
▲ワンモアチャッター
△グラスボンバー
×セフティーエンペラ
×オースミステイヤー
★プラズマ


【見解】
51㌔マイネソーサリスを本命視。前走の府中牝馬S13着は放牧明けで追い不足。スローの決め手勝負では厳しかった。この中間は順調に乗り込まれ、上積みが見込める。前々走の愛知杯が大外枠発走で終始、馬場のいい大外を通れた。中団の外からスムーズに流れに乗ると、勝負どころでマクッてそのまま粘り強い脚で差し切った。今回は同じ平坦小回りで51㌔。メジロマントル、ブルートルネードらの先行馬がいて、福島のハンデ戦なら流れは遅くならない。勝負どころで馬場のいい大外へ持ち出せれば。


東京11R オーロC(オープン特別芝1400㍍)

◎シャイニンルビー
○グランリーオ
▲カシマフラワー
△ゴッドオブチャンス
×フジサイレンス
×シンボリグラン

【見解】
昨年の覇者シャイニンルビーを本命視。前走の京成杯AH7着は道中、中団のインをぴったりと追走。終始、内の経済コースを通るも、勝負どころで急に手応えが怪しくなる。直線でもジリジリとしか伸びず。鞍上によれば「馬場を気にして手応えが怪しくなった」とのこと。溜めれば一瞬の切れ味は鋭い。府中なら道中下手に動く必要はない。ベストの条件と良馬場で巻き返し必死。


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エリザベス女王杯(GI)展望・2

2005-11-12 00:33:07 | 見解
どうやら日曜日の京都は天候が持ちそうだ。枠順が確定してオースミハルカが最内枠に入った。鞍上の川島騎手からも堂々の逃げ宣言が飛び出している。外国馬との兼ね合いが鍵だが、平均ペースの淀みないラップで飛ばしてもらいたい。ここは有力どころが差し、追い込みタイプが揃い、前々で積極的な競馬をする馬たちの粘りに警戒が必要。折り合いに不安のあるマイネサマンサはルメール騎手の手綱さばきが鍵を握る。前々走のクイーンSの再現を狙うレクレドールも今回は積極的な競馬をするはず。どこまで状態が持ち直しているか。

【マイティーカラー】
前走の府中牝馬S4着は惜しかった。内枠から終始、中団のインを追走するも、折り合いを欠いてチグハグな追走。直線を向いてギリギリまで追い出しを我慢。残り2ハロン地点で追い出されると、追って頭の高い走法だったが、ジリジリと伸びた。重賞レベルのメンバーでスローの決め手勝負の流れと、テンのロスを考えれば高く評価できる。前々走の美作特別1着は終始、馬群の外目を掛かり気味に追走。しかも、3角で早めに仕掛けて先頭へ並びかける。本来ならなし崩しに脚を使わされて脚色が鈍るケースだが、直線でグイッと鋭い脚で突き抜けた。他馬とは格の違いを見せ付ける内容であった。このように折り合いに不安があり、距離延長に課題はある。追って頭の高い走法のため瞬発力勝負では厳しい。だが、少しでも上がりが掛かる展開になって持ち味の長くいい脚が発揮できれば一発があってもいい。


【レクレドール】
前走の府中牝馬S7着は終スローの瞬発力勝負の流れを4,5番手で流れに乗るも、追って案外の内容。一息入って仕上がりは今ひとつだったにしても不満の残る内容であった。前々走のクイーンS1着ではスターリーヘブンとダンスインザムードの作る速い流れを4番手追走。勝負どころで外目をマクって進出。直線入り口で堂々早め先頭へ躍り出ると、そのまま後続の追撃を振り切った。それまでは長くいい脚が続かない印象があっただけに、高く評価できる強い内容だった。平坦の京都へ替わる点はプラス。今回は前々走のような積極策も考えられる。見限れない力はある。


【ライラプス】
前走の秋華賞5着は終始、エアメサイアをマーク。勝負どころの4角で大外へ持ち出す。だが、そこで外へ大きく膨れてしまう。直線でジリジリと伸びたものの、不利は想像以上に大きかった。時計の速い決め手勝負では厳しい面がある。上がりの掛かる展開か降雨で道悪のパワー馬場になれば浮上の余地がある。男馬並みに攻めをビシビシつまれている点には好感が持てる。



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エリザベス女王杯(GI)展望・1

2005-11-10 00:32:07 | 見解
今年の牝馬は異様にレベルが高い。スイープトウショウが宝塚記念、ヘヴンリーロマンスが天皇賞・秋でそれぞれ牡馬を一蹴。3歳ではラインクラフトがNHKマイルCを制している。牝馬限定GIのここも相当なレベルの馬が揃った。成長急な3歳馬エアメサイアが初めて古馬と対決する。迎え撃つ古馬勢ではスイープトウショウ、ヤマニンアラバスタ、アドマイヤグルーヴらが主力を形成する。

【エアメサイア】
前走の秋華賞1着は淀みない流れを中団馬群で末脚を温存。内回りコースのためペースが上がる勝負どころの3~4角半ばも持ったまま。直線手前で満を持して仕掛けられると、馬群の外目を通って上がり34秒2の鋭い伸び脚で逃げ粘るラインクラフトをゴール前で捕らえた。秋緒戦となったローズS1着でも直線で爆発的な末脚を発揮している。春先はワンパンチ足りない印象だったが、ひと夏越して急激に末脚のレベルを上げている。馬群が平気で折り合いの心配もない。初の古馬相手で決め手鋭い馬たちが相手だが、成長した今なら京都外回りの追い比べでも対等に渡り合える。54㌔で好勝負。この中間も順調に乗られている。


【スイープトウショウ】
前走の天皇賞・秋5着は大歓声の影響で馬場入りを拒むアクシデントがあったものの、前走とは違い好発を決める。後方で末脚を温存させると直線で外目へ持ち出す。そこから勝ち馬と同じ32秒7の脚を使うも届かず。通ったコース差もあったし、超スローの流れでは仕方なし。一度使われて良化していたが、もう一絞りできたか。今夏の宝塚記念1着では並み居る強豪牡馬を一蹴。コスモバルク、タップダンスシチーの作る淀みない流れが向いたこともあるが、持久力のある鋭い末脚は光っていた。また、昨年までは調教時に馬場入りを嫌がり、満足のいく調教ができなかったが、気性面で成長してスムーズに行えるようになった。また、発馬難と行き脚が鈍くて追い込み一辺倒だったが、今季は中団で競馬ができるようになったことも大きい。京都の外回りで淀みない流れになれば、自慢の末脚を存分に発揮できる。ここにきて再び馬場入りを拒みはじめたのは気になるが、前走よりも馬体が絞れていれば。


【ヤマニンアラバスタ】
前走の府中牝馬S1着はオースミハルカの刻むスローの流れを中団前目から追走。終始、折り合いもスムーズ。レースラップ11.1-11.3-11.5とラスト3ハロンの瞬発力勝負の流れを一完歩毎に鋭い脚で迫って差し切り勝ち。前々走の新潟記念1着も未勝利戦並の超スローの流れ。道中、中団で末脚を温存。終始、スムーズな追走で直線は馬場のいい大外へ。そこから矢のような伸び脚で加速。後続に2馬身半を付けて差し切った。ゆったりとした競馬を得意とする馬で道中、緩い流れになったのは好都合だった。中間はクイーンS出走のやめ札幌まで輸送。しかし、除外で再度新潟へ。その影響が懸念されたが、プラス6㌔と更に馬体を増やしていた。52㌔も良かった。以前は輸送減りが激しく、力を存分に発揮できなかった。だが、今夏始動戦となった3走前に450㌔台まで馬体を増やし、その後2走もキープしている。体質が強化されたことによって末脚が安定した。今回はGIになるが、ゆったりとした追走から終いの脚を生かす競馬を得意とし、2ハロンの距離延長は間違いなくプラスだ。課題は長距離輸送。450㌔台をキープできていれば好勝負。


【オースミハルカ】
前走の府中牝馬Sは半年ぶりの実践。夏場は左前脚の球節に熱を持ち、そこから脅威の回復で出走に至った。乗り込まれていたとはいえ、鞍上曰く「八分の仕上がり」だったとのこと。内枠を利してハナへ立ち、スローペースに持ち込む。道中、たっぷりと息を入れて直線で加速。自身も上がり34秒2の脚を使うも、上位2頭に33秒台の脚を使われて万事休す。昨年のこのレースは2着。メイショウオスカルが平均ペースのラップを刻む流れを離れた2番手から追走。直線で後続よりも早めに仕掛けて残り1ハロン地点では完全に抜け出すも、アドマイヤグルーヴの強襲に屈した。ハナを切れるスピードを持ち、終いも粘り強い脚を持っている。一度使われたことで行きっぷりも違ってくるだろう。この中間
もビシビシ攻めを積まれている。有力馬は皆終いを生かすタイプばかり。展開利は間違いない。


【マイネサマンサ】
前走の府中牝馬S2着はオースミハルカの作るスローの流れを4番手のインで折り合いに四苦八苦。直線を向いて追い出されると勝ち馬には及ばなかったものの、33秒6の脚で見せ場を作った。急仕上げとテンのロスを考えれば高く評価できる内容。有り余るスピード能力に加え、折り合えば一瞬はいい脚を使う。課題は2ハロンの距離延長。テン乗りとなるルメール騎手がどう制御するのか注目。


【アドマイヤグルーヴ】
前走の天皇賞・秋17着は久々ながら乗り込まれマイナス8㌔。仕上がりは良かった。大外枠発走から道中、後方で末脚を温存。超スローのため後方のまま見せ場を作れず。ただ、最後脚が上がり気味だったのは不満。この流れなら最後までしっかりとした脚どりで走ってほしかった。今春は距離適性外の天皇賞・春を使ったことにより、リズムが崩れた感があった。このレースは2連覇中。昨年など上がり33秒8の強烈な末脚で他馬を突き放した。折り合った際の末脚は強烈。ただ、その反面、気難しい面があり、折り合いに不安がある。武豊騎手だからこそ制御できる面もあり、2戦目の上村騎手がどこまで手の内に入れているか。


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ナリタトップロード逝く…

2005-11-08 23:23:28 | Weblog
あまりにも早すぎる死。昨日のことのように現役時代の走りを覚えている。自分が競馬に興味を持ったのが、スペシャルウィークとグラスワンダーが死闘を演じた99年の有馬記念。その時、トップロードは7着で全く印象になかった。だが、翌年の京都記念からのライバル・テイエムオペラオーとの激闘は今でも脳裏に深く焼きついている。いつも一生懸命走る姿勢でファンを魅了してきた。個人的にも栗毛のきれいな見栄えのする馬で、応援してきた。また、パートーナーである渡辺騎手とのコンビも個性的だった。残された3世代の産駒の活躍を願うとともに、安らかに眠ってほしい。

アルゼンチン共和国杯(GⅡ)回顧

2005-11-08 15:08:44 | 回顧
天候:雨  芝:良

【馬場状態】Bコース使用。良馬場だが、降雨の影響で上滑りする馬場。

7.2 - 11.4 - 11.7 - 12.8 - 12.5 - 12.3 - 12.5 - 12.5 - 12.2 - 11.9 - 11.7 - 11.4 -12.3
S (36.7-35.4)(49.4-47.3)(61.8-59.5) 2:32.4

【展開】ビッグゴールドが内枠を利してハナへ。たっぷり1角から4角まで息を入れ、直線入り口でペースアップ。Sペースだったが、渋った馬場の影響もあり、ラスト1ハロン12秒4と時計の掛かったところを内から抜け出したマーブルチーフと大外サクラセンチュリーの叩き合い。持久力が要求された。

勝ったサクラセンチュリーは最内枠発走から中団のインを追走。向こう正面中ほどで外目へ持ち出すと、直線入り口で激しく手綱を動かして先団へ襲いかかる。そこから長くいい脚を使って叩き合いを制した。前走は超スローの流れで決め手を生かしきれなかったうっ憤を晴らした。今回のような上がりの掛かる展開になれば出番はある。57.5を背負いながらもよく頑張った。

2着のマーブルチーフは好発を決めるとスッと好位のインへ。終始、折り合いもスムーズ。直線を向いてうまく前が開くとイン強襲。ジリジリと脚を伸ばして叩き合いに持ち込むも、勝ち馬の決め手が上回った。ただ、実績のなかった府中で結果が残せた。スパッと切れる脚はないが、上がりの掛かる展開なら勝負になる。これからもハンデGⅡで頑張るだろう。体調は良かった。

コイントスはよもやのプラス20㌔。それでも鞍上によれば「気にならなかった」とのこと。道中は無理なくデルタブルースを見る形で中団前目を追走。直線を向いて馬群のなかをうまく抜け出すと、一旦は先頭へ立つ。だが、そこから苦しくなって内へ切れ込んでしまった。やはり、多少なりとも重目の馬体だったのだろう。見せ場を作っただけに悔やまれる。GⅡなら力上位。

ブリットレーンは好発を決めるとスッとコイントスのインを追走。終始、経済コースを通ってスムーズな追走。だが、直線ではジリジリとしか脚を使えず。4着だが、上位馬とは着差もあり、斤量差もあった。決め手強化が急がれる。

5着は2頭。菊花賞馬デルタブルースは残念ながら結果を残せなかった。道中はいつもどおり好位からの競馬。陣営からは「4角先頭」の指示が出ており、鞍上もそこで仕掛けるものの、反応は今ひとつ。直線ではジリジリとしか脚を使えなかった。やはり、500㌔を越す大型馬の久々、59㌔はきつかった。これを使われての変わり身に期待。

もう一頭のビッグゴールドは内枠を利してハナへ。道中は息を入れての逃げ。4角で少しずつペースアップすると、直線で引き離しにかかるも、後続に捕まってしまった。天皇賞2着の馬で体調が上向けばもっとやれるはず。

ファストタテヤマは道中、後方のインで末脚を温存。直線で外目へ持ち出すも、近走に比べると、伸びは今ひとつだった。鞍上によれば「太いのもあるんだろうが、雨で濡れた芝が良くないのかな」とのこと。

マイソールサウンドは前走同様いいリズムで好位を追走するも、直線でまたしても勝ち馬に外から被された。阪神大賞典のような揉まれないスムーズな競馬ができれば強い。同馬も叩き良化型で次走以降に注目。

ダイタクバートラムは向こう正面でガツんとハミを取って掛かってしまった。あれでは勝負にならない。大型馬の久々で、叩かれての前進に期待。

ダディーズドリームは終始、折り合いを欠き、前に馬を置けなかった。今春の目黒記念3着が勝ちに等しい内容。要注目。

本命視したニシノドコマデモは春と同じく3角で手応えが怪しくなったが、そこから直線で渋太い脚を発揮できなかった。上滑りする馬場が合わなかったか。ここで終わる馬ではないはず。プラス10㌔。

スムースバリトンは見せ場を作れなかった。鞍上によれば「息遣いが悪かった」とのこと。まだ、内面がパンとしていないのだろう。叩かれつつ上向くはず。プラス14㌔。

チャクラは上滑りする馬場で終始、行きっぷりが悪かった。


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アルゼンチン共和国杯(GⅡ)最終結論

2005-11-06 13:42:01 | 最終結論
◎ニシノドコマデモ
○コイントス
▲ダディーズドリーム
△ブリットレーン
×ビッグゴールド
×スムースバリトン
★マイソールサウンド

【見解】
時間がないので手短に。ダービー6着が道中手綱を押しながらも、直線で最後まで粘り強い脚を使ったニシノドコマデモ。器用さはないが、長くいい脚を発揮するタイプで府中は大歓迎。距離は伸びれば伸びるほどいい。ダービー激走の反動と夏負けの影響で順調さを欠いているが、54㌔と地力に期待。理想は平均ペースだが、スローでも直線の長い府中なら差し届く。


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アルゼンチン共和国杯(GⅡ)展望

2005-11-04 23:22:54 | 見解
ハンデGⅡアルゼンチン共和国杯。天皇賞翌週ということでどうしてもメンバーが手薄になり、波乱が起きやすい。毎年53㌔以下の伏兵が台頭している。昨年の菊花賞馬デルタブルースがJCへ向けて負けられない一戦。大型馬の久々で59㌔は厳しいが、本番を盛り上げる意味でも個人的には勝ってほしいい。今年は久々にフルゲートの白熱した戦いが見られそうだ。


【デルタブルース】
昨年の菊花賞馬。コスモバルクの作る緩急ある流れを好位追走。勝負どころで早めに先頭へ並びかけると、直線そのまま後続の追撃を封印して押し切った。次走のJC3着では発馬で後手。鞍上は慌てず後方からジックリと脚を温存。直線を向いて馬群を割ってジリジリと脚を伸ばしたものの勝ち馬の決め手に屈した。前走の有馬記念5着でも発馬で後手を踏むも、鞍上が仕掛けて好位へ。本来なら馬が掛かってもおかしくないパターンだが、鞍上がうまくなだめた。菊花賞のような好位から抜け出す競馬を狙ってのものだろう。平均して速い流れで勝負どころで激しく手綱が動く。直線を向いてスパッと切れる脚が使えなかった。菊花賞で早仕掛けで押し切っているようにバテない末脚が持ち持ち味。その反面、瞬発力勝負や時計の速い決着になると厳しい面がある。そのあたりの決め手強化が課題となる。今回は久々の実践で59㌔を背負う。速い時計を出さない厩舎で併せ馬を中心に乗り込まれているが、500㌔を雄に越す馬。割り引きは必要だろう。息の長い末脚を生かすには府中は歓迎。地力に期待。


【ビッグゴールド】
前走の京都大賞典6着はうまくスローペースに落として余力を残して直線を迎えるも、直線で抵抗できないまま失速。逆にペースを落として決め手勝負に持ち込んだのが裏目に出たのか。ただ、あっさり交わされたのは案外だった。春はスローの上がり勝負でも踏ん張りが利いていた。夏負けの影響もあったもよう。昨年は骨膜炎の影響でスランプに陥った。それが解消された今春は特別レースを連勝した後、天皇賞・春であわやの2着に粘ったように持久力が豊富。自らハナを奪って早めのスパートや平均ペースの流れを2,3番手で粘り込む競馬でそれを生かせれば。


【マイソールサウンド】
前走の京都大賞典8着はスローの流れを3番手から折り合う。直線を向いて阪神大賞典の再現も期待されたが、外からリンカーンに被されると、途端に走るのをやめてしまった。3走前の阪神大賞典1着では、有力どころが後ろで牽制しあう、ゆったりとした流れを3番手からスムーズに折り合う。その流れを早めに仕掛けて後続の追撃を封印した。以前は折り合い難で短距離中心に使われてきたが、年齢を重ねるごとにそれも解消。揉まれ弱さが残る現状だが、GⅡ3勝の実績は威張れる。58㌔を背負い、実績のない府中でどうか。叩きつつ上向くタイプでもう少し使われてから狙いたい。


【コイントス】
前走の京都大賞典2着は外枠からじわりと2番手に取り付く。終始、折り合いもスムーズで直線逃げ粘るビッグゴールドを早めに捕らえる。そこから粘り強い脚で勝ち馬と接戦を演じた。決して切れる脚のあるタイプではないが、先行力があり、レース運びがうまく堅実。有馬記念3着の実績がある。鞍上が横山典騎手に強化され、2番手から粘り込みを計る。


【ニシノドコマデモ】
前走の東京優駿6着は初めて経験する厳しい流れに戸惑った。勝負どころで手応えが怪しくなると、鞍上が必死に手綱を押して馬群に付いていく。本来なら惨敗のケースだが、大外からジリジリと伸びた。ペースに戸惑いながらも、最後まで伸びたのは高く評価できる。一瞬の切れ味で勝負するのではなく、長くいい脚を使うタイプ。エンジンの掛かりが遅くステイヤータイプ。府中は理想のステージ。順調に使われて菊花賞へ進めば重い印を打つ予定だった。ダービー激走の反動と夏負けの影響で予定していたセントライト記念を使えなかった。乗り込まれているが、割り引きは必要だろう。得意の条件と54㌔でどこまでやれるか注目。


【ダイタクバートラム】
天皇賞3着、有馬記念4着の実績を持つ。前走の京都記念8着は急遽の出走で仕上がり途上。道悪で最後方追走が精一杯で見せ場を作れなかった。前々走の有馬記念4着は超高速馬場に加えて、有力馬2頭が前で競り合う速い展開で中団追走が精一杯。直線で4着に追い上げるのに精一杯だった。3走前のステイヤーズS3600㍍で後方から豪快にマクッて快勝しているように、ゆったりとした追走から長くいい脚を使うことができる。だが、逆に機敏に動くことができず、勝負どころで不利を受けやすい。叩き良化型だけにどうか。地力に期待。


【ファストタテヤマ】
鞍上が交代してから好調だ。前走の京都大賞典3着はスローの流れを道中、中団に取り付く。そこから鋭い末脚で追い込んだ。前々走の札幌記念2着も直線で最内を突いて天皇賞馬ヘヴンリーロマンスと接戦を演じた。鞍上の好騎乗もあったが、最後の脚は光っていた。末脚に不発がなくなってきた。これまでは、どうしても追い込み馬のため大外へ回されて距離損をしてきた。それがここ数走はうまく馬群を割ってきている。今なら中団あたりに取り付けるし、持久力のある末脚を生かすには上がりの掛かる展開になってほしい。外枠は微妙。


【ダディーズドリーム】
前走の京都大賞典7着は道中、若干力みながら後方を追走。直線でうまく内を突くも、伸び切れなかった。評価したいのは3走前のダイヤモンドS3着。直線で外からウイングランツに被されて、内にモタれながらも狭いところを最後まで伸びた。スムーズだったら勝っていただろう。折り合いに不安があり、久々の騎乗となる鞍上がどう乗るか。長くいい脚を使う馬で、府中の2500㍍はベスト条件。うまく馬群を縫えれば。



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天皇賞・秋(GI)回顧

2005-11-01 15:17:41 | 回顧
遂にパソコンが復旧しました
これからよろしくお願いします

【馬場状態】Bコース。前日の降雨もあがり絶好のコンディションでの競馬。

13.4-11.5-12.1-12.5-12.9-12.3-11.8-11.0-11.2-11.4
(37.0-33.6)(49.5-45.4)(62.4-57.7)  2:00.1

【展開】叩き2走目のストーミーカフェが息を入れ、2番手のタップダンスシチーがガンガン競らなかったことと、他が差し、追い込み馬だったことで、前後半4秒以上の差がある超スローペースとなった。これだけのペースだと、どの馬も力を温存して直線を迎えるので着差はわずか。少しの不利やコース取りが致命傷となり、波乱が起きやすい。

勝ったのは14番人気の女傑ヘヴンリーロマンス。超スローの流れを最内枠発走から中団のインをロスなく気分よく追走。しかも、周りに馬がいなかったためプレッシャーもなかった。直線を向いて最内を突く。残り1ハロンを切って、早め先頭で押し切りを計るダンスインザムード、外から強襲するゼンノロブロイとの激しい叩き合いを制してエアグルーヴ以来8年ぶりの牝馬Vを成し遂げた。ゴール前の切れ味は凄まじかった。2ヶ月ぶりの実践だったが、最終追い切りで破格の時計を叩き出して仕上がりは良かった。確かにこの流れで終始、内の経済コースを通った恩恵は大きかったが、これまで持久力のある流れで台頭してきた馬が、瞬発力勝負にも対応した。これも牝馬離れした馬格の持ち主で攻めをビシビシ行って成長したからだろう。これで次走も楽しみ。流れを考えれば時計が遅いのは致し方ない。

2着は1番人気ゼンノロブロイ。道中は超スローの流れを中団外目追走。直線入り口でアサクサデンエンに前をカットされて立て直すロス。わずかではあったが、この流れではそれが致命傷となる。それでも、勝ち馬と同じ上がり32秒7の脚はさすが。最後は苦しくなって内にモタれていた。久々で速い時計を出したのは最終追い切りのみ。いくら藤沢和厩舎とはいえ軽かったか。叩かれたことによって当然上積みが期待できる。攻め過程に注目。

3着はダンスインザムード。道中は超スローの流れを好位のイン追走。終始、掛かり気味で鞍上が四苦八苦。4角手前でガツンとハミを取って残り2ハロン地点で早めに先頭へ立つ。一旦は完全に抜け出してあわやのシーンを演出。最後は2頭に差されてしまったが、持ち前のスピード性能と一瞬の脚は十二分に発揮できた。やはり力がある。気難しさが同居して狙いづらいタイプであるが…。昨年2着のマイルCSで打倒デユランダルを目指す。

4着は久々のアサクサデンエン。道中はダンスのすぐ後ろ好位の5番手から追走。流れを考えれば絶好のポディションだった。直線を向いてエンジンの掛かりが遅かったが、加速してからは鋭い脚を使った。スローの流れに乗り切った面もあるが、久々のGIでこれだけやれれば十分。夏負けの影響で調整が遅れて毎日王冠を回避。急ピッチに攻め馬を消化したものの、万全ではなかった。この馬としては持久力勝負の流れのほうがいいか。このあとは香港マイルとのこと。

5着はスイープトウショウ。大歓声の影響で馬場入りを拒むアクシデントがあったものの、前走とは違い好発を決める。後方で末脚を温存させると直線で外目へ持ち出す。そこから鋭い脚で迫ってはいるものの、この流れでは仕方なし。力のあるところは示せた。一度使われて良化していたがもう一絞りできたか。エリザベス女王杯での巻き返しに期待。

6着はハーツクライ。好発を決めると、いつもの最後方ではなく中団からの競馬。終始、ゼンノロブロイをマーク。ただ、ロブロイが4角でスッと反応したのに対し、同馬は激しく手綱が動いて置かれてしまう。そこから長い直線を利して鋭く伸びているものの、このスローペースでは万事休す。スッと反応できないタイプにこの流れはきつかった。やはり、速い流れになってこそ。他力本願な面はあるが…。

7着のハットトリックメンバー最速の上がり32秒7をマーク。前走とは違い最後までしっかりとした脚色で伸びた。この流れではこれが精一杯。これで距離にメドが立った。まだ、速い流れで持久力勝負になったときの不安はあるが。得意のマイル戦なら。

タップダンスシチーは復活ならなかった。この中間は外傷のため36日間馬房で静養する日が続いた。そのため調整が遅れて急ピッチで攻め馬を積んだものの万全の状態とはいえなかった。長距離輸送を挟んでプラス8㌔。いつもなら早めに動いて持久力のある流れに持ち込むが、鞍上の佐藤哲騎手も状態を考慮して無理はしなかったのだろう。いいところなく馬群に沈んでしまった。年齢的な衰えも隠せないのか。一昨年制しているJCでの復活はあるのか。

ストーミーカフェは一度使われたことによって息を入れられることに成功した。テン5ハロン52秒4は現時点で最高の流れだった。本来なら平均ペースのに持ち込んでスピードの持続性を生かす流れが理想なのだが、折り合いに不安のある現状では仕方ない。気性面での成長が待たれる。

ホウキパウェーブは使われつつ良化。道中は6番手のインと理想的な位置取り。直線半ばで挟まれる不利。あれがなければもう少し抵抗できた。だが、勝ち負けまではどうだったか。

バランスオブゲームは3番手から流れに乗ったものの、直線で抵抗できず。切れる脚がないだけにスローの瞬発力勝負では仕方なかった。年齢的な衰えもあるか。

サンライズペガサスは大外枠発走から外目を通って中団を進むも、直線で見せ場を作れなかった。鞍上によれば「内に秘めたイレ込みがあった」とのこと。これが反動なのか。

スズカマンボは普段からテンションが高く、本番でもイレ込みが激しかった。道中はずっと力んで走っていた。天皇賞春で叩き一変したように叩き良化型。次走に注目。

リンカーンは痛恨の出負け。終始、後方のインでジッと我慢して直線で最内を突くも…。

天覧競馬で松永騎手の敬礼がとても印象的でした


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