広島鉄道模型友の会 公式ブログ

ここでは、活動の様子や会員の作品を紹介します

競作作品の紹介

2017年08月26日 | 会員の作品
競作作品の紹介です。

キャプションについては、本人が作成したものを元に、一部修正を加えております。

第1位
JR西日本キヤ143タイプ 製作者:H山さん



《あらすじ》

『はて、何を作ろうか?』と、悩んでいたところに、山口県から"""某試運転"""の画像が送られてきまして車種が決定しました。
少ない資料をかき集めてCADで図面を描き、某メーカーさんでレーザーカットしていただきました。
恐ろしいほど参考になる寸法がありませんでしたので“勘”を多用しております。また、個体差が見られますが特定するほどの資料がないためタイプ扱いとしています。

《工夫点》

☆ボディ
基本アート紙ですので、ある程度表面がきれいなのですが、少々焼き切った部分の粗がありましたのでサフで整えてあります。
サフ1000→溶剤多め→サフ1600→溶剤多めと4段階、表面でサフを溶かすようにして表面処理を行いました。



☆台車
貧弱な台車は写真を見たところ、TRー62の枕バネがなくなったもののように見えたので、TOMIXの分売を買って色々取っ払って作りました。
密度が低かったのでセラジェット(?)のパイピング等で密度を高めています。



☆感想
レーザーカットされたものが届いたのが8月の頭、大学の試験が8/8までありましたので実質手を動かしたのは10日ほどです。
CADを使ったので楽ちんなように聞こえますが、手元に届いたのは素人が作ったペーパーキット・・・頭を抱えながらの製作となりました。ものは試しと前面の大きな箱は3Dプリンタ出力品に挑戦してみましたが積層痕がかなり目立つので処理にかなり時間を取られました。
初めての事が多く、思った以上に大変な製作でした。

第2位
日本国有鉄道 C63型蒸気機関車 製作者:呉生まれさん



車種に悩んだ末、営業に使われなかった機関車として選びました。(製造もされませんでしたけど・・・) カテゴリー違いでしょうがご容赦を

☆ベース

・C63製作を途中で断念したようなボイラー・キャブ・一段ランボード・デッキ
・宮沢2900台枠
・C58動輪・ロッド類
・メーカー不明のC61(?)用船底テンダ
・C63用デフレクタ・従台車・テンダ台車

ジャンクで入手したこれらを素材に、ほぼ造り替えました。

☆上回り
先ずは余分な半田の除去、ボイラ周りの凹み・歪みの修正、デッキ・ランボードのねじれ修正、ランボード端面を45度に削って薄くし、0.8アングルを貼って二段化、山形部を取り外して切継ぎ給水ポンプ・圧縮機を取付。エアタンクは、宮沢D50用給水加熱器をドリルレース整形・バンド巻き。
給水加熱器は煙突前の大穴を塞ぎ取付。それぞれの部品にはそれなりのパイピングで接続。
デフは曲がりを整えC63に見えるよう取付。

☆下回り
動輪軸距が異なるため台枠の中央車軸分のみ使用、前後軸は塞いで空け直し、傾けたガラス板上を転がるように軸穴幅を微調整(第3軸を線バネ支持)。

・ロッド関係
サイドロッドはC58用を切継可動化、クロスヘッド交換、バルブギアの各所でピン付け替え。

・シリンダブロック
C55用のバルブロッド前後蓋をC58用に交換、絶縁側レジン尻棒。

・従台車
バラして気に入らないところを修正。

・先台車
ジャンク箱から適当なものを探して取付。

・ブレーキテコ
プラ板整形で適当に。

・ギア
宮沢、モーター:F.H.1717。軸距を変更したこともあって走行調整に苦闘(クロスヘッド破損×2回など)

・テンダ
側面の形が異なるため削ってC63っぽく整形、縁取り:帯金貼付。

・上板・前妻面・石炭囲い・取出し口
D51戦時型改装機を参考に作製。配管・配線もそれらしく取付。

・ナンバー
C6234の2を除いて切継ぎ、「C634」とした。下手くそな仕上がりで機関車が気の毒。


第2位
国鉄491系交直流試験電車 製作者:セノハチさん



誰も持ってない車両が欲しい・・・という事でこの形式に決めました。
屋根上と床下は資料が無さ過ぎて想像の産物です、それでも数枚の貴重な写真を見る事が出来たので近い所までは追求できたと思います。。
車体はペーパーでドローソフトで設計して、いさみやの紙にMDプリンターに印刷したものを切り出しました。
屋根上機器は使用できる市販パーツが少ないのでほとんどの機器は自作しました、屋根上配管も含めてコレが一番苦労した点です。
床下は真鍮板で、床下機器は自作と市販パーツの折半です。
動力はエンドウのMPギアシステムで快調な走りを期待しましたが、競作本番でスムーズに走らないと言う失態を犯しました。
塗装はほとんどガイアノーツの塗料を使用してます、屋根上配管も丁寧にマスキングしたので苦労しました。
反省点としてはクハ490の前面窓のHゴムが一回り大きかった事、車体だけ早々に塗ってしまったのでタッチアップだらけになったことです。



第4位
クモヤ90054とクモヤ90105 製作者:F原さん


クモヤ90054

この車両は、モハ72232改造で、広島地区新性能化により品川区より転入。
KSのキットを組立て、正面サボ受(小)は、トレジャータウンのパーツを用いました。
足回りはエンドウ製DT-13に、LN12とMPギアを用いました。

車体色はマッハのぶどう2号で、ライトの点灯・消灯スイッチを付ける予定でしたが時間切れとなりました。転入当時の姿なので、ATS表記はBとSがついています。


クモヤ90105

モハ72684を昭和54年6月15日に幡生工場で改造。
クモヤ1両では寂しいので、ペーパー車体で製作しました。いさみやの方眼紙を使用し、ユニットサッシはサーフェーサーの厚みで表現、窓ガラスは153系製作時に使用したモデル倶楽部のパーツを使用しました。この車両では、屋根上配管工作が存分に楽しめました(笑)
床下機器は、電気側は日光製、空気側はKSやカツミの485用等を用いましたが、コンプレッサーが実車では何処にも見当たらないので悩んでおりましたが、車内にある事で一件落着…
足回りはエンドウ製のDT-20に、LN12とMPギアーを用いました。カプラーはTomixのTNカプラーを用いています。
塗装は、クモヤ90054と同じです。


今では考えられませんが、その昔、夏になる前にあったニュースが『今年の国鉄・私鉄の冷房化率』
広島地区では、115系2000番台登場で一気に冷房化率が上がりましたが、その後は115系0番台後期車をチビチビ冷房改造して冷房化率を上げてきました。
クモヤ90に挟まれた115系モハユニットは、その頃を再現してみました。モデルのモハ114-118+モハ115‐132は、昭和54年12月21日に広島工場で冷房改造されたことになっていますが、実際は日立製作所笠戸工場に外注されていました。
冷房改造を行っていた冬季は、レール交換が多く年休が取れず、満足な記録も出来ませんでしたが、模型化により手元に残す事が出来ました!



第5位
国鉄マヌ34 製作者:K野さん



ワールド工芸製のキットを組んだもので、手元にあるEF13とペアを組ませるために製作しました。


第6位
国鉄EF90試作電気機関車 製作者:西のワムハチさん



種車:Tomix製EF66(ヒサシ付き)

《加工》

・車体は塗装剥離後、パーティングライン除去。フック・吊り環類を金属化

・正面ヒサシを切り落とし整形

・側面点検蓋を埋める
(落成後間もない実車写真を見ると蓋の縁は目立たないので、敢えて本来の位置に表現せず)

・主抵抗器排熱口は枠を削って2分割っぽく加工

・運転室窓ガラスは端の桟を削り移設前の位置にプラ板を接着
 中央は幅を広げ、引き窓は2分割表現とした

・スカートの誘導員ステップは鋼板製なのでスリットを埋めて平滑化

・尾灯掛けは、製品の位置より外側に移設し新製時の姿とした

・パンタは、製品のPS17の上半分をPS16とすり替えて旧型タイプとした。折りたたみ時の固定はネジに変更

・連結器は、天賞堂製の高速化車用連結器加工して使用

・正面飾り帯裏側にネオジム磁石を設け、クイックヘッドマークに対応

《塗装》

・GMねずみ1号で全体塗装後、ガイアのクリーム1号を塗装。マスキング後に、ガイアの青15号を塗装。屋根上は落成時の写真から青色と判断し、手摺や吊り環の濃淡から青一色とした。

・ガラスパーツをコンパウンドで磨いた後、運転室窓と引き窓の桟、連結器上のステップの縁はステンレスのギラつきを再現するために、クロームストライプのデカールを貼り付け、光沢クリアーでパーツごとコートした

・正面飾り帯は全体を黒塗装、中央スリット3本のみマスキングして銀色塗装

・表記類はデカールに貼り付け、最後のガイアカラーの光沢クリアーで全体コート



第7位
JR東日本レール探傷車MFV3 製作者:N井さん



・プラ板によるフルスクラッチですが、強度不足の為に軽量に仕上げています

・動力は吊り掛け式モーターを2個使用しています

・製作期間は3週間です



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