前回山に来てから、久しぶりに冬支度を行うために山小屋に戻ってきたら。
まあ、草が増えていたのは想像できました。でも通路や花壇や畑が小型トラクターで掘り返したようになっていました。最初見た時に、もう、何が何だか訳が分かりませんでした。通路は砂利を敷いて雑草があまり出て来ないようにしていたのにぶっちゃらかっていますし芝桜の絨毯がほぼ全滅。花壇は春は沢山の水仙にチューリップが山盛りに咲き乱れ、その後は赤や白の秋明菊が咲き乱れて近所でも有名だったのに全滅です。畑は野生動物が多い地区なのでトマトが襲われるのは覚悟していましたが、花豆や行者ニンニクまでやられていました。
ココは花壇だった場所で、本来秋明菊の群生地なのに。。。
真っ平らな通路で砂利をしいていて、その上を芝が多い始めていたのに!!!
発狂しそうですが、多分犯人は憎っくき猪野郎だと思いました。
早速、刑事事件を見てきた通りの聞き込み調査開始です。
近所から開始すると、ご近所でも猪被害は出ていた様子で、数軒が被害に遭われていて、あるお宅は丹精込めて育てていたユリが球根狙いで全滅してしまったとか、農作物を守るために猿の被害から電柵を作っていたものの、電柵の下を掘って侵入し被害に遭われたなどです。また、猿の被害も多くブルーベリー畑を作っていたお宅は、ブルーベリーを散々食べ散らかすだけではなく、ブルーベリーの木をへし折って食べるので、次年度への影響も大きく頭にきて空気銃迄購入されたと言われていました。昨日は、数軒隣の栗の木で10匹くらいの猿が栗を食べていたとか。村内のガソリンスタンドに情報収集に行くと今年から兎に角、猪の被害がひどいと嘆いておられました。熊は突然出会わない限りは熊の方が逃げる筈だが、猪は突進してくるからある意味、熊よりも恐ろしいと注意されました。山で出会った場合、猪の牙がちょうど人の股関節くらいの高さを襲うので、そこ辺りを突かれて動脈切れたらほぼ間違いなく山で死んじゃうことになるなどです。駆除しようにも奴らは野生の感が鋭く、罠をかけてもなかなか入らないそうです。鉄の匂いが危険を感じる様だと言ってました。
スタンドの社長はこの村育ちで、村の生き字引です。イノシシは一時期豚コレラで居なくなっていたが、去年頃から見かけはじめ今年は急に被害が増えてきた。山のキノコのムロも猪が無茶苦茶にするので、次の年に出て来なくなる。また、この村も人の年齢は上がる一方で猟師も減ってしまって熊も猪も増える一方だし、都会で増えてきていると聞く猟師も、こんな山奥までは来れる筈も無かろうから。。。また木こりも減り以前の森林と村の境目が無くなってきて動物達が人を恐れず村内に下りてきて危険な状態を感じている。
私等の都会人からすれば、今も村のすぐ近くの森をバンバンと切り開いていて、森林破壊しているなと感じていましたが、以前は、今よりずっと切り開かれた村だったと思います。村の年寄りから話を聞くと、例えば我が家の周りの木々も30年ほど前には、背丈くらいの木しか無かったと言われる始末ですが、今は30m越えの大木だらけですから。また森林組合なのか何なのか分かりませんが、村の道路脇から入った森林を多少木を切り倒しても直ぐに(と言っても20~30年)経てば、元の森林に戻ってしまいます。本当に日本の森の復元力は凄い力です。なので、昔から行われていた山の狩猟ももう少し力を入れないといけないと思いました。
リーマンだった頃に群馬県の山のタクシー運ちゃんから聞いた話ですが、野生の猪を食べさせる店が無いかを聞いた時の話です。山には猪は沢山いるが、どの猪も痩せているので美味しくない。猟師が減ってきて猪の数が増えて、山が養える猪の数を超えていると言われていて猪が肥れない。
こんな山奥でも、人が野生動物数をコントロールする事が出来きず、増えるがままにすれば、いずれ人への被害や、群馬で聞いた様な痩せた動物だらけになる可能性を感じました。
PS。このブログを書いているそばから、有線放送で親子熊が公民館近くに目撃情報あり外出時の注意喚起が放送されています。こうなったら、この村の為にも、私も狩猟免許でも取って猪、熊、鹿撃ちでもしようかな!