サニテラの仲間達

退職を機に、自分は残りの人生で何をしたいのか心の声に耳をかたむけ山小屋生活を楽しみ、世界を歩く夢を実現したいと考えてます

山小屋日記 イノシシはブルトーザー

2024-11-03 08:32:00 | 山小屋
前回山に来てから、久しぶりに冬支度を行うために山小屋に戻ってきたら。

まあ、草が増えていたのは想像できました。でも通路や花壇や畑が小型トラクターで掘り返したようになっていました。最初見た時に、もう、何が何だか訳が分かりませんでした。通路は砂利を敷いて雑草があまり出て来ないようにしていたのにぶっちゃらかっていますし芝桜の絨毯がほぼ全滅。花壇は春は沢山の水仙にチューリップが山盛りに咲き乱れ、その後は赤や白の秋明菊が咲き乱れて近所でも有名だったのに全滅です。畑は野生動物が多い地区なのでトマトが襲われるのは覚悟していましたが、花豆や行者ニンニクまでやられていました。


ココは花壇だった場所で、本来秋明菊の群生地なのに。。。

真っ平らな通路で砂利をしいていて、その上を芝が多い始めていたのに!!!


発狂しそうですが、多分犯人は憎っくき猪野郎だと思いました。

早速、刑事事件を見てきた通りの聞き込み調査開始です。
近所から開始すると、ご近所でも猪被害は出ていた様子で、数軒が被害に遭われていて、あるお宅は丹精込めて育てていたユリが球根狙いで全滅してしまったとか、農作物を守るために猿の被害から電柵を作っていたものの、電柵の下を掘って侵入し被害に遭われたなどです。また、猿の被害も多くブルーベリー畑を作っていたお宅は、ブルーベリーを散々食べ散らかすだけではなく、ブルーベリーの木をへし折って食べるので、次年度への影響も大きく頭にきて空気銃迄購入されたと言われていました。昨日は、数軒隣の栗の木で10匹くらいの猿が栗を食べていたとか。村内のガソリンスタンドに情報収集に行くと今年から兎に角、猪の被害がひどいと嘆いておられました。熊は突然出会わない限りは熊の方が逃げる筈だが、猪は突進してくるからある意味、熊よりも恐ろしいと注意されました。山で出会った場合、猪の牙がちょうど人の股関節くらいの高さを襲うので、そこ辺りを突かれて動脈切れたらほぼ間違いなく山で死んじゃうことになるなどです。駆除しようにも奴らは野生の感が鋭く、罠をかけてもなかなか入らないそうです。鉄の匂いが危険を感じる様だと言ってました。

スタンドの社長はこの村育ちで、村の生き字引です。イノシシは一時期豚コレラで居なくなっていたが、去年頃から見かけはじめ今年は急に被害が増えてきた。山のキノコのムロも猪が無茶苦茶にするので、次の年に出て来なくなる。また、この村も人の年齢は上がる一方で猟師も減ってしまって熊も猪も増える一方だし、都会で増えてきていると聞く猟師も、こんな山奥までは来れる筈も無かろうから。。。また木こりも減り以前の森林と村の境目が無くなってきて動物達が人を恐れず村内に下りてきて危険な状態を感じている。
私等の都会人からすれば、今も村のすぐ近くの森をバンバンと切り開いていて、森林破壊しているなと感じていましたが、以前は、今よりずっと切り開かれた村だったと思います。村の年寄りから話を聞くと、例えば我が家の周りの木々も30年ほど前には、背丈くらいの木しか無かったと言われる始末ですが、今は30m越えの大木だらけですから。また森林組合なのか何なのか分かりませんが、村の道路脇から入った森林を多少木を切り倒しても直ぐに(と言っても20~30年)経てば、元の森林に戻ってしまいます。本当に日本の森の復元力は凄い力です。なので、昔から行われていた山の狩猟ももう少し力を入れないといけないと思いました。

リーマンだった頃に群馬県の山のタクシー運ちゃんから聞いた話ですが、野生の猪を食べさせる店が無いかを聞いた時の話です。山には猪は沢山いるが、どの猪も痩せているので美味しくない。猟師が減ってきて猪の数が増えて、山が養える猪の数を超えていると言われていて猪が肥れない。
こんな山奥でも、人が野生動物数をコントロールする事が出来きず、増えるがままにすれば、いずれ人への被害や、群馬で聞いた様な痩せた動物だらけになる可能性を感じました。

PS。このブログを書いているそばから、有線放送で親子熊が公民館近くに目撃情報あり外出時の注意喚起が放送されています。こうなったら、この村の為にも、私も狩猟免許でも取って猪、熊、鹿撃ちでもしようかな!





第二の人生 久しぶりの山小屋

2024-08-16 07:00:00 | 山小屋
久しぶりに山小屋に行ってびっくり仰天してきました。

標高が1400mもあるので、地上よりも約10度は温度差があり避暑には最高な場所なんですが、娘の出産後のお手伝いで今夏は未だに行けていませんでした。でも、お盆で旦那様も夏季休暇になるので、その間だけ私達の休暇の為に行ってきました。

山小屋に滞在分の食料も買いだして、久しぶりだったので喜びながら到着すると同時に唖然としてしまいました。家の周りや庭が草で覆いつくされています。愕然としました。今回は何も作業せずにゆっくり滞在する予定だったのですが、ここまで来た以上ご近所の手前もあり、今滞在中の草刈りは必須となってしまいました。2日目の朝から活動開始して、敷地の三方が道路に面しているので、先ずは半公共でもある道路側から。次は家の周りの庭を一周、そこでスズメバチの巣と、小さな蜂が屋根と壁の隙間に巣を作っている事がわかりました。最後は前庭で、西側の道路からの入り口から東側の道路までの草刈り。ここでも何か野生動物の痕跡を発見。あちこち大きな穴が掘られています。またブルーベリーが無残にも何本も折られて熟れている実が殆どありません。

ここまでの草刈りで丸二日間かかってしまい、ちょうど買い置きの草刈り機用のガソリンも無くなったので終了としました。刈り取った草は乾燥させて次の日の午前中かけて燃やして灰にしました。以前は草をそのまま庭の隅に一か所にまとめてましたが、もはや腐葉土の山となってこれ以上捨てる場所もなく草木灰にして行者ニンニク畑の肥料にする事にしました。勿論、猛烈な煙が出ますが、山奥ではどこの家でも燃やしているのでお互い様です。草木燃やしの後の午後には、少しは楽しもうとロピアで手に入れた298円の親鳥の炭火焼して、宮崎で食べるあの硬いけど美味しい鳥の炭火焼が再現できるのかをやってみました。結果はまるまる再現出来き、コリコリ美味しい鳥の炭焼きをつまみにビールで乾杯したんですが、1羽からのとれる肉の量が少ないので前処理が面倒なわりに食べられる量が少ない、私達2人とも歯に自信が全くなく硬い肉より、それなりの値段しても一般のもも肉の炭火焼の方が良いと思ってしまいました。次回はもう一度、もも肉でリベンジです。


草川焼き中

ビールで乾杯

親鳥の炭焼き中





草刈り時に見つけた蜂の巣ですが、小さな蜂の、巢ですが、その巣に向かってキイロスズメ蜂が狩りもしています。よく見るとその巣から出て行くキイロスズメ蜂には蜂の子を咥えて森の方に一直線に帰っていってます。また、攻撃に来るキイロスズメ蜂たちも森の方から一直線に向かってきます。完全に狩場となってしまっていて自然の中での生死の決まった戦が行われていました。そのままにしておいても1日もすれば決着はついたんでしょうが、生憎その日は光ファイバー開通の工事が入る日で、作業するほんの50㎝くらいしか離れてない場所での出来事。已む無く蜂アブスプレー2缶全て発射してキイロスズメ蜂も種類が判明しない小さな蜂も全滅させてしまいました。
そして、もう一つのスズメ蜂の巣ですが、まだ巣も作り始めで、正にこれから大きくなっていきそうな感じです。蜂自体はキイロよりも一回り小さな大きさです。玄関の近くに巣を作っていたので、このままにしておくと秋の紅葉の頃には巣も巨大になり蜂の数も1000匹単位になって、その頃に遊びに来るであろう孫が刺されてしまっては大変だと、夕方に蜂が全数帰って来た頃合いを見計らって蜂アブスプレー1缶で全滅させました。


スズメバチの巣があった場所

親は全滅させて巣を取り出したら幼虫が沢山。

庭の大きな穴やあちこち掘り起こしてる犯人捜しは、ちょうど薪割りされてた西側のお隣さんに声かけ、穴を見てもらったら、「こりゃ猪だよ」で一発回答出ました。「熊はこんな穴は掘らないからね」って事だったので、まだ夜中に出歩かなけりゃ猪の牙で襲われケガする事も無かろうからしょうがないと諦めた気持ちになったその時に、「昨日の昼間にうちの庭に熊が出て数m手前で嫁さんが庭いじりしてたから『クマー!』って叫んだら裏の家の方に走って逃げてった」と聞き、予想だにしていなかった情報に、ここに熊が出たのなら、今年も入らなかったものの、私の長年の夢だった日本蜜蜂養蜂の為に、庭にセットしている蜜蜂用巣も撤去しないといけないと、がっかりさせられました。更にブルーベリーの犯人も判明しました。当初は鳥が食べたんだろうと思いながらなぜこんなに大きな枝が折れるんだ?大風でも折れない筈なのにと不思議でしたが、南隣の奥さんからの情報でした。今年はココにもハグレ猿が出て、そのお宅には沢山のブルーベリーを植えてありますが、トマト等の野菜も含めこの猿がことごとく食べてしまったとの事、見つけたらおもちゃのピストルで爆発音出して脅しすものの、猿もその内に慣れてしまって数mは移動するものの直ぐに戻って食べ始めるので悔しいと言われ、我が家の状況を話すと犯人は多分猿に間違いないだろうとの事。確かに大きな猿じゃなかったらあんな風に枝が無茶苦茶な方向に絡まったり折れたりする筈ないなと思った次第です。そして西隣の旦那さんも「多分猿だと思うがイチゴがヘタを付けたままイチゴだけが食べられている」と言われてたことを考えると、我が家のブルーベリーの犯人は猿でまず間違いなさそうな気がします。


ココは元山ウドの大株があったところ
こんなんがあちこちに。猪恐るべし!


これまで、ここの地区には寒くて猿は上がって来ていませんでしたが、徐々にその活動範囲の高度が上がって来ているのは分かっていました。多分温暖化の影響も有るんでしょうが、とうとうここまで来たかとショックです。野菜類の栽培は全てアウトになってしまいました。イノシシは数年前に流行った豚コレラで野生の猪も全く見なくなっていましたが、この1~2年で数が増えてきていると聞いていました。猪の出産は春若しくは秋に4~5頭で、初産齢は2歳との事で直ぐに増えるものの、本来なら猟師さんから狩られて日本の猪の寿命は平均2歳くらいと言われているようですが、当地区の猟師さんは高齢になって辞めたり亡くなったりで減っているために、猪も熊も殆ど狩られる事もなくなり、野生動物がどんどん増えています。猿なんかは50mから100mも降りたらそこら中にいて、こちらが歩きで出会うとマジでビビります。

山奥ながら今回、光回線設備も通り光速度でネットも使える環境も出来たし、ラジオや地上波の電波は届かないもののネットが有れば大丈夫。電気や水道も通っているし、ガスはプロパンだし下水は自然分解だけど。買い物には車で1時間かかるけど、生協は来てくれるし、佐川急便やクロネコヤマトに郵便も来てくれるんでネットで買い物できるし。もっと若い人達が移り住んで来てくれて猟師になる人も現れて、私もたまには猟のお手伝いもするからボタン鍋や熊鍋を一緒につつきながら地酒を飲んで猟の話をしたいなと思った今回の山生活でした。






第二の人生 キイロスズメバチの女王蜂

2024-06-06 07:30:00 | 山小屋
それは、神さんが見つけ発したひとことから物語は始まった!

神さん「箱の中に大きな蜂が入っていって出てこないけど、巣を作ったりしてないよね。」箱とは、暖炉に火を着ける時に燃やす小さな板の切れ端をまとめて入れている箱の事で雨に濡れないようにとテラスに置いていました。大きな蜂とは黄色スズメバチ。山の上には蜂の種類も盛りだくさんでそれこそオオスズメバチから蜜蜂まで色んな蜂たちがぶんぶん飛んでくるので慣れてはいるが、流石に家に巣を作ってもらっては困る。私も黄色スズメバチが1匹よく飛んでいるのは知っていたが、まさか30㎝×50㎝×40㎝hくらいの箱に板の切れ端を詰め込んでいるので隙間もほとんどないのに巣を作る訳が無いと思っていました。

次の日も神さんは、「見たと思うけど見間違いかな?違うところに入ったのかな?」と言っています。そんなに言うならと箱を棒でたたきますが、勿論蜂は出てきません。でも怖がりの神さんも譲りません。「箱をひっくり返して中を見てみたい」それならばと、箱を抱えて庭に運びひっくり返しました。

すると、そこには小さな正にスズメバチの巣と1匹の女王バチが飛び出しました。彼女もびっくりしたでしょうが、私もびっくり仰天!蜂の巣を恐る恐る確認すると既に幼虫が7~8匹大きく育っていました。その後、女王バチはその箱があった場所に戻ってきて自分の巣を探しています。私も蜂は一度巣作りした同じ場所に例え巣を壊されても何度でも作り直す事は経験上知ってましたから、同じ場所に巣を作らせない様に殺虫剤を周りに撒いて近づけない様にしておきました。これで、この場所を諦めて森のどこかに新たな巣を作ってくれたら良いのですが。

私達がそう思っていても、彼女はそうは思わないようで元作っていた巣の近くの家にある隙間の中をあちこち覗いていて、どうしても我が家に巣を作りたそうにしています。何度か殺虫剤を軽くかけて追い払いますが、その時は大急ぎで逃げていきますが、数時間するとまた戻ってきて同じことの凝り返し。流石に黄色スズメバチの大きな巣を作られスズメバチが飛び交う状況が出来てしまうと我が家も大変ですが、ご近所さんにも大変な迷惑になってしまいます。「もし、次に来たら死んでもらうから」と説明しても来てしまった女王蜂、已む無くお陀仏してもらいました。

山奥に人が入りこんでいる訳で、蜂も我が家を安全な場所として選んでくれたんでしょうが、こればかりは譲れません。「成仏してくれよ」と言うお話でした。









第二の人生 山での燻製作り

2024-06-04 07:30:00 | 山小屋
山の中では、雨が降ると特にすることがありません。
それでも今はネットが繋がっているので、YouTubeやABEMAやNetflix見ることが出来ます。作業に疲れた体に休養を与えられる恵みの雨だとも言えます。

それでも何日も雨が降ると気分がむずむずしてくるので、何かしら作業をしたくなってきます。今日はスーパーマーケットで思わず衝動買いしてしまった最近での価格ではお得だと思えるシャケの半身(約1100円)を使って、燻製作りをしました。前回は1匹丸ごとの塩シャケが2000円ちょっとで買えたので作りましたが、それからその値段のシャケは見なくなっていたので久しく作っていませんでした。今回久しぶりになかなか身付の良い骨付きの半身を見つけたのでまた作ることが出来ました。


熱風と桜の木の煙で燻しています!



一応完成しましたが、カチカチに仕上げたいのでコレから水分を更に抜きます。

前回は、作り方が悪かったので相当時間がかかってしまいましたが、今回はその反省から友人から教わった段ボールを使った方法で作ってみました。それでも半日はかかってしまったので、次に作る機会が有れば更に改良する方法を考えています。


まだ包丁でなんとか切れる硬さです。

食品乾燥機に入るサイズにカット

水分を抜いていきます。

もう、既にそのまま身をちぎりながら食べる事も出来ますが、好みはハードタイプなのでこれから乾燥させていこうと考えています。今が冬なら外に干して乾燥させれば一番良いのですが、これから梅雨入りして湿度も上昇するので腐敗やカビの心配もあるので食品乾燥機で乾燥させ、仕上げは冷蔵庫乾燥かな。



第二の人生 原木作り

2024-06-03 07:30:00 | 山小屋
キノコの原木栽培するための種駒の植菌

これまで、キノコの原木栽培は色々やってきましたが、いつも適当に植菌していましたが、それなりに収穫出来ていたので気にしていませんでしたし、私の頭にはキノコが発生する時期に胞子がばらまかれるので、その時に植菌すればよいだろう。植菌する木は指定はされているからその木にすればよいだろうが、木の乾燥状態はどれくらいが良いかは不明でしたから、薪用にとっていた木なんかは数日水につけて湿気を追加するだけでしたが、うまくいっていました。

前回、桜の枝を落として椎茸原木栽培用にと置いていたのですが、ふと気になったので調べてみました。すると、植菌は11月から3月の桜が咲く頃までで、原木は1夏越してしまうと雑菌に汚染さるので使わないでと書いてありました。ここいらでは桜は5月GW頃がピークだったので、まだ間に合うかもと思い急遽、ホームセンターに種菌を買いに行きました。
やはり、シーズンも終わりなので残りの菌種も少なく、椎茸の種菌が売り切れで無く、売れ残りがヒラタケとエノキタケしか有りません。既に我が家には栗茸、椎茸、ナメコ茸の原木があるので、持っていない種類の半額になっていたヒラタケを買いました。因みに、一番おいしいと思っているキノコは栗茸、一番使い勝手が良いのが椎茸だと思っていて、ヒラタケにはあまり興味は無かったのですが、これも何かのきっかけと思う事にします。

ヒラタケの種菌

穴開けて種菌


合計4本、木陰になる場所にほっぽらかし!

桜の枝は、そこそこ大きかったので全部がヒラタケ用にするのは気が引けましたが、他の菌種は今年の秋にでも、もう1本桜を切った時に、そのタイミングで植菌するようにしたいと思います。