今日は21日目
昨日の夜からひたすら寒さを我慢して、これなら3等車の方がましだったとも思いながら、東の空が明るくなってくるのを見ると、もうすぐこの修行からも解放されるという喜びさえも沸き上がり、神さんとの意見のぶつかり等小さな出来事だと思い知らされます。
車掌さんが何語かで色々言っていますが何を言っているのかさっぱりです。多分タイ側で出国手続きをして、ラオス側で入国手続きをする為の説明をしているのだと思います。タイ側の最終の駅ノンカイに着いたら出国手続きをする人と、ここでノンカイの街に下りる人に分かれます。出国手続きはこの時は列車のホームを仕切り、ホーム上の出国審査窓口4つで出国審査をやってたので比較的早く全員の審査は完了しました。列車はタイ側で私達を下車させ、線路上で6両分を進め、私達が出国審査を終了したらそのまま同じ列車に乗車できるように待っていました。
ノンカイ駅
前の方に出国手続きの窓口が
こんなのが4箇所で、私が並んでいるのはこの窓口の横になります。この写真撮ったら撮影禁止だと怒られました。
そして列車は、この手続きの間に前の方に移動していて、我々は同じ汽車に直ぐに乗り込める感じです。
次はラオス側でのタイ‐ラオス鉄道のビエンチャンでの入国手続きですが、予定到着時間の朝の9時を過ぎて10時に到着しました。駅に到着後は列車からすべての荷物を持って降りて、駅内で入国手続きを行いますが、ここは昔ながらの手書きの入国審査書を書く方式でした。私達は最後の方に審査場に入り、まごまごしてる間に最後尾の10人程度になりながらも無事入国。その後はSIMの店が2店舗あったのでカードを入れ替え、ATMは見当たらずSIMの店の人に聞くとこの駅には無いと言われたので次の駅で探すしかないと思い、ルアンバパーンに行くには中国‐ラオス鉄道のビエンチャン駅に行く必要があり、この2駅を結ぶバスに乗ろうと切符売り場に行くとちょうど10時45分発のバスが出発した直後で、次は1時間後で向こうの駅には12時15分に到着予定だと言います。勿論、この時間でも私達が予約した新幹線の出発時間は13:30分で駅に入場できるのは1時間前の12時30分からなので大丈夫の筈なんですが、これまでの経験から何が起こるのか予想もつかないのが途上国なので少し高くつきますが、選べる中では一番安い乗合バスチャーターして1200円程で強制的に駅に向かいました。因みにこの他の手段は、一般タクシーとバンタクシーがありました。
到着した中国‐ラオス鉄道のビエンチャン駅には、駅の外にATMがあったので、この国の通貨であるLAK(ラオスキープ)を入手です。150万LAKを引き出して日本円で約1万円なので、1円が0.007キープになります。駅は物凄く立派な建物ですがTHE中国式で色々と残念な感じです。列車は1日に5本程度しか動かないので、列車到着の1時間前にならないと駅に入れないし切符も買えません。
駅外の有料トイレと牛。写真を撮ってる側にATM
中国ラオス鉄道のビエンチャン駅
駅が電車出発の1時間前になると入場出来ますが入る時は、切符とパスポートチェックがあり荷物検査も空港と同じ要領のX線検査があります。私達はネットの12GOとかいうサイトでチケットを購入したので携帯電話に送られてきているデータとパスポートを見せ駅に入ろうとしたら、係官が「これでは入れないから、切符売り場で切符に変えてこい」と言われました。そんな仕組みなんだと思い、急いで切符売り場に走って向かうと切符売り場の周りでうろうろしていたおばさんに、「どうした?切符が欲しいのか」みたいな事を言って来たので、「切符は持ってるよ」とそのネットの画面を見せたら、「大丈夫ここにいろ」とか言って他の誰かと話し始めているので、私達はどうせ何かお金をせびろうとしているだけだと思い、その後は無視して個人向けの切符売り場の列に並んでいたら、そのおばさんが私達の所に来て、「この内のどれかだ」と沢山持っているパスポートの写真コピーを見せ始めます。その中に私達のパスポート写真もあり「これは自分だ」と言うと、おばさんも私達を見てうなずきそのパスポートのコピーと一緒に透明袋に入っていた新幹線のチケットを私達に渡してくれました。そこで初めてこの人が12GOアプリのエージェントだと分かりましたが、せめてのぼりや本人が12GOのジャケットを着るとか、もう少し分かるようにしてくれよと思いましたが、そのおばさんのおかげで、私達もチケットを入手出来、先の駅の入場口に再突入した訳です。でもそのおばちゃんの手にはまだ多くの人のパスポート写真があり、全員に渡せたのか否かの判断は出来ませんでした。
12GOのおばちゃんから渡された切符。コレで新幹線にも乗れます。
改札がオープンされて人が押し寄せてます!
その後、駅のコンコースで座って待っていると出発20分前になって初めてホームに入る事ができます。ホームに入る時もチケットチェックがあり若いいかにも中国人というお姉さんが1人ずつチェックしていました。本当に謎のシステムですし、駅も街からとても離れて作っているので駅の周りには何もなく、また駅から街に行くのにも30分も車でかかる始末です。そしてトドメがこの中国‐ラオス鉄道は首都のビエンチャンもそうですが、途中の駅も馬鹿でかいくせに田舎の村に駅があり、それも中心部から離れています。またラオスは山岳が多く鉄道はトンネルだらけで鉄橋も多く、その開発費用には莫大な費用がかかっているだろうと素人目にも簡単に予想できる事、そしてこれからの維持補修にも莫大な費用がかかるだろうが、列車本数は少なくしかも運賃は高くてラオス人にはなかなか使えない旅行者向けの鉄道で、その癖に最高時速160キロしかないのに現在速度は〇〇キロとかの表示は電光掲示板で表示しながら走ると言う自己顕示欲の現れ丸出し。この鉄道も中国の債務の罠にかかっていると思われ、ラオスも残念ながら中国に乗っ取られるだろうと妙な確信を持ったわけです。
改札口を通ってホームは広々としてます。
ルアンパバーンまでは2時間で到着です。到着後に駅を降りていくと、ホテルまで一律40000LAKでお客をバンですし詰めで載せていく仕組みがあります、運ちゃんが自分で客引きしていますが全員同じ値段で、共有のチケット売り場に連れて行かれそこで買ったチケットを我々から運ちゃんが貰って、その枚数分の売り上げが自分の手取りになる仕組みの様です。ワゴン車が人で一杯になったら出発で各自をホテルまで送ってくれます。ホテルにチェックインした時間は、おおよそ4時過ぎた頃でしたから、一休みする間もなく4時30分頃には夕食とナイトバザールへ。夕食はハズレでしたが、ナイトバザールでは神さん自身用、娘達とその旦那用、姪っ子夫婦用、孫用と、ついでに私用もお気に入りのズボンのお土産を大人買いして楽しんでいました。
ルアンバパーン駅
ホテルに到着
案外とゆったりして良い感じの部屋でした。
バスまで有ります!
良い木材使ってて本当にゆっくり出来ました。
ナイトバザールはどこ行っても人だらけでした。
晩御飯は残念な味でした。
ホテルの外見です。
帰って来てもビールです!
しかし、ここは流石に例の新幹線が中国の昆明から直接繋がっているせいか、中国人が無茶苦茶多い場所です。ここに来るまではあまり中国人の観光客を意識しなかったのですが、ここはほぼ中国の飛び地になって乗っ取られているような感じです。このルアンバパーン自体はとても良い場所で町自体が世界遺産に登録されているんですが、そのイメージが中国語の大声とマナーの悪さとで台無しのような気もした日になってしまいました。
今日の出費:44,272円
宿泊費 US148.32ドル(4泊分)
新幹線 2054バーツ
入国税 40バーツ
SIM 300バーツ
乗合チャーター300バーツ
昼食 7万キープ
乗合バン 8万キープ
お土産 99万キープ
夕食 12万キープ
ビール 4万キープ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます