リーマンを卒業してから国民健康保険にお世話になってます。
リーマン時代は毎年人間ドックを受けていましたが、その時の心境は子供を一人前に育てるまでは簡単にくたばれない。何か悪い病気があったら早く見つけて治療する、成人病予防のための数値管理が目的、の様な気持ちでした。
現在は、国民健康保険で市から送られてくる案内に沿って私が信頼している罹りつけの医院で身長、体重、肺のレントゲン、心電図、便と血液検査のみの検査です。私の年齢で毎年衰えて行くこの身体を、こんな簡単な検査しても何も判らないだろうとは思いながら健診しています。
私と同年代の方は、同じ気持ちで健診受けているんでしょうか。
私はタバコは吸っていないので肺に何も心配はしていません。心臓は狭心症が有りましたが何度も大掛かりな検査をし血管はどこも詰まって無く、多分仕事から受けていたストレス性の狭心症だろうと診断され、現役時は頻繁に発作が起きて長生きできそうにないなと一時は真剣に考えるほどでした。今でもすごく疲れた時に1年に1回未満の頻度で現れそうな気配があります。その時はゆっくりと休養を取るようにしています。大腸ポリープは40歳前半に1個見つかりましたが、この時もすごい心労が有った時で、それ以降、今まで1個も無いので多分それが原因かなと思っています。
血液検査が曲者です。太ってはいないもののコレステロールが高いと言われ薬を飲んでいますが、親父と同じ体質の様なので心配はあまりしていません。そもそも薬は副作用もあるので嫌いです。だから量を減らしてみたり、飲まなかったりしていますが、血液検査して数値が悪くなるので、「実は実験して飲んでませんでしたがやっぱり数値悪いですね」というと、かなり怒られます。でも「先生、私の身体なので私の責任でテストしてるだけですよ。怒られる筋合いないでしょ」と言って睨みあいになる事もありますが、私の先生は出来た方で「将来、最悪の事態になりかねないから薬は続けてください」と落ち着いて言われ、私も「そうですよね」と返事し、またしばらく薬が始まりますが、その内にまた実験を始めるという繰り返しです。
血圧も高いと言われています。薬を勧めたがる空気を感じますが、「家で測ると低いので、多分緊張してるんですよね」で毎年逃げてます。そして私が薬を異常に嫌う事も知っている先生なのでそれ以上の話には、今のところ進みません。そもそも昔は年齢が上がれば、それ相応に身体も老化して血圧が少々高くても今ほど問題にはならなかったのに、今は基準血圧を低く設定して20歳の若者と70歳の老人でも同じ数値で高血圧と診断する等、馬鹿げていると思っていました。まあ、私の場合60歳前半で160は高いと判断されてもしょうがないですが、年齢+90で計算すると150が適正値なので、自分の判断では少し高いかなという程度で、気を付けていましょうねと言う感じです。血圧下げる薬を飲み始めると死ぬまで止められないようですから、絶対に飲む気はない、変なおじさんです。
こんな感じで、健康診断受ける目的が変わってしまい、また罹りつけの先生には面倒なオッサンと思われていると思いますが、私はとても自由に自分の健康管理が出来て気に入っており、死ぬまでこの先生に面倒をお願いしたいと思っています。
近くの医院では、先生の言うとおりにしない患者を出入り禁止にするような頑固先生もいるので、そんな先生と比べると仏様の様な先生です。もう少し褒めれば、その先生はご自分が詳しくない範囲の病気だとはっきりと「私はこの分野は詳しくないので分からないんです」と言ってくれます。本当に素晴らしい。また友人の薬剤師から、更に他の医院では薬に弱い先生もいて飲み合わせが悪い薬を処方したりするくせに、薬剤師から指摘されると逆切れされるので処方するが危ないと言ってました。自分にとっての“当たり”の先生を見つけるには、自分の心を鬼にしても先生に向き合い双方で信頼できる関係を築く、若しくは自分の第6感で、何かやばいと思ったらとっとと医院を変える事も重要だと思います。