労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

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ボブ・マーリー:ONE LOVE ボブ・マーリーを聖人として描くのではなく、人として描いているのがよかった!

2024-06-04 | 🎥いい映画観てますか?(洋画)

【🎦14 2024/5/26鑑賞】【4🏃Run2-27 5.65km 35:15 梅田⇒十三⇒南方】 1976年、カリブ海の小国・ジャマイカは二大政党が対立し、不安定な国内情勢に揺れていた。若くして国民的アーティストとなっていたボブ・マーリー(キングズリー・ベン=アディル)は、政治闘争に巻き込まれて銃撃を受けるが、その2日後にはけがを押して「スマイル・ジャマイカ・コンサート」に出演する。その後彼はロンドンへ逃れつつ、アルバム「エクソダス」の発表やヨーロッパツアーを経て、世界的スターとなる。その一方で母国ジャマイカの政情はさらに不安定になり、内戦の危機が迫っていた。

 ジャマイカ出身のレゲエミュージシャン、ボブ・マーリーの波乱に満ちた生涯を描く伝記ドラマ、レイナルド・マーカス・グリーンがメガホンを取り、製作陣にはボブの妻・リタや子供たち、俳優のブラッド・ピットらが参加しているという作品。
ロバート・ネスタ・マーリー(英語: Robert Nesta Marley OM、1945年2月6日 - 1981年5月11日)は、ジャマイカのシンガーソングライター、ミュージシャンで、レゲエの先駆者の一人であり、スカの時代から活躍し、ロックステディ、レゲエの時代まで、洗練された歌声と宗教的・社会的な歌詞、曲で音楽界を駆け抜けた。


 36歳で亡くなる前の3年、1976年12月5日に「スマイル・ジャマイカ・コンサート」を開催することを計画したが、事前に銃撃を受け、しかしコンサートはやりきったものの国外へ脱出、ロンドンでの創作活動し『Exodus』『Kaya』の2枚のアルバムを発表、そして1978年にジャマイカに凱旋して開催されたワン・ラブ・ピース・コンサートまでが中心として描かれ、リタとの関係を軸に過去とも行き来するという描き方。


 プロデュースにボブ・マーリーの息子ジギーや娘、妻のリタも参加し、「家族の目から見たボブ・マーリー」でもある。
仲間たちとのサッカーのシーンも多く散りばめられており、これは今は廃盤になっているDVD「BOB MARLEY & WAILERS / LEGEND」を彷彿させる演出だ。
主演のキングズリー・ベン=アディルの身体の動きが、ボブ・マーリーにとてもそっくりなのが驚異的で、特にステージ上のトランス状態での動きに目を奪われる。


 背景の70年代ジャマイカの空気も体感できるし、ボブ・マーリーが仲間たちとあるいは一人で、ゆるい感じで楽器を触っていると、そこから自然発生的に曲が姿を現していく、というシーンが何度かあり、まるで音楽の誕生に立ち会ったかのような興奮を与えてくれる。
この映画は彼の音楽を、ステージではなく、発言でもなく、そういう形で描く。


 一方で曲作りの苦闘や、ジャマイカの政治情勢に対する思いは、ドラマとしてはサラっと流し、あまり深くは切り込まれていないというのは賛否があるかも知れない。
しかし自分としては、ボブ・マーリーを聖人として描くことに偏ることなく、人間としてのボブ・マーリーを見据えている点が、やはり一番よかった。


 自分が15歳くらいのスケボー少年だった頃に、ボブ・マーリーの「バッファロー・ソルジャー」を聴いてはまってしまって、近所の兄ちゃんらを通じて探しまくって、彼の音源を聴きまくった。
次がサード・ワールドの「トライ・ジャ・ラブ」のスマッシュヒットに乗じて、サーファーの間でレゲエが必須になったこともあって、レゲエを掘り下げだして、当時のレンタルレコード屋で日本にあったレゲエジャンルを借りまくり、さらにFM802でDJをしていたランキンタクシーの影響で、ダンスホールレゲエ⇒ルーツロックレゲエ⇒ダブ⇒ロックステディ⇒スカまで、遡りつつ輸入盤のCDを買いあさって聴きまくったのが20代。
自分のとって、もっとも影響を受けたのは、イーグルスとボブ・マーリーであることは言うまでもない。

これから観る人のために用語解説。

〇レゲエ(Reggae)= 1960年代後半ジャマイカで発祥し、1980年代前半まで流行したポピュラー音楽。ジャマイカのポピュラー音楽であるスカやロックステディから発展した。
〇ラスタ = ラスタファリ運動( Rastafari movement)またはラスタファリアニズム (Rastafarianism) は、1930年代にジャマイカの労働者階級と農民を中心にして発生した宗教的思想運動で、聖書を聖典としてはいるが、特定の教祖や開祖は居らず、教義も成文化されておらず、基本的にはアフリカ回帰運動の要素を持つ。
〇ジャー = ジャー (Jah) は、聖書の神𐤉𐤄𐤅𐤄(ヤハウェ、ヤハヴェ、エホバ、ジャホービア)の短縮形で、唯一神を表す語。ラスタでは、エチオピア帝国最後の皇帝ハイレ・セラシエ1世を「ジャー(現人神)」とした。
〇ザイオン = Zionは通常はシオンの意味だが、ラスタにとっては「天国」または「エチオピア」のことを意味する。ラスタファリの広義でアフリカ。
〇バビロン = Babylonは、西洋の文明社会を意味する。ラスタファリの狭義ではジャマイカのこと。
〇ライオン = ユダヤの国家的・文化的象徴。 黙示録においてキリストを示す言葉でもある。 また、エチオピア帝国の象徴でもあった。
〇ラスタカラー = ジャマイカ独立のために戦った黒人戦士の黒、戦いで流れた血の赤、ジャマイカの自然の緑、ジャマイカの国旗の金色(太陽の色)を表す。 黒、赤、緑、金色(黄色)の4色の組み合わせはラスタ・カラーとされる。
〇ガンジャ = 大麻。自然回帰指向のラスタファリズムにとって、大麻は神聖な植物であるとされる。
〇ヤーマン = 挨拶表現としての「ヤーマン」、主にジャマイカにおいて日常語として用いられている。
〇アイスリー = マーリーの妻であるリタ・マーリー、ジュディ・モワット、マーシャ・グリフィスによるI・スリーズがコーラスを担当していた。
〇I and I = ラスタファリでは、"me"や"you"、"we"といった人称代名詞を"I and I"と言い換える。ということは「アイスリー」は"I &I&I"でアイスリー?
〇ジミー・クリフ = レゲエというジャンルでは、実はボブマーリーより先に世界的にブレイクした。
〇ピーター・トッシュ = ボブマーリーと共にウェイラーズの一員として活躍した後、ソロ・ミュージシャンとしても成功を収めた。ラスタファリ運動の先駆者としても知られる。


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