Tsurugi Advent Calendar 2024の14日目です。
2024/12/12に、スーパーフォーミュラでTsurugiを使ったニュースが出ていました。
- スーパーフォーミュラで走行中のレースカーの車載データを利用した超低遅延AIの実証実験を実施 ~リアルタイムでラップタイムやレース順位の予測を実現~
- 国産のインメモリDB「劔(Tsurugi)」、さくらの高火力上で一貫性を保ちつつ永続化の書き込み処理を5ミリ秒で実証。超低遅延AIシステムの実証実験(publickey)
このニュースのTsurugiに関する部分は、5ミリ秒間隔でスーパーフォーミュラカーの車載データをUDPで受信してTsurugiに入れ、同時に5~20ミリ秒間隔でAIの推論処理を行った(Tsurugiからデータを取得した)、というところでしょうか。
Tsurugiはwrite heavyな用途に向いていると言われていて、スループット重視なRDBMSです。逆に言うと、レイテンシー(低遅延)が要求される使い方は得意ではないということだと思います。
また、TsurugiはインメモリーDBなのでメモリー上で全てを処理しますが、ローカルディスクへのトランザクションデータの保存(永続化)も行います。
それでも今回のような時間間隔で処理できたということですね。
それと一貫性に関して、Tsurugiのトランザクション分離レベルはシリアライザブルですが、それでも読み書きが同時に処理できたということになります。
(他のRDBMSでシリアライザブルにして同じことを実行したら、アボートしまくりのような気がします^^;)
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