よしーの世界

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江戸文化をよむ    倉地克直

2020-07-14 07:48:55 | 
日本史が好きでよく関連本を読みます。特に江戸時代の文化に魅かれて、目につくと購入してしまいます。江

戸時代は規制も厳しく文化は抑え付けられる傾向にあった為に反発で花開いた感があり、画人、俳人、作家、

役者、学者、文化人に傑出した才能を見出すことが出来ます。士農工商という身分制度は働かず消費するだ

けの武士の地位を守りながら、商人たちの経済力が突出して町人の文化が興隆するという逆転現象を引き

起こすことになる。それで幕府による倹約令が出て表から見ると質素だが、中は凝りに凝っているという粋が

流行する。


本書では江戸文化の始まりともいえる安土桃山文化から、幕末、明治の文化が登場します。それも一般的に

認識されがちな江戸町人文化だけではなく、文化全般を取り上げているので広範囲で、各地域に渡るので

登場人物の数も半端ではありません。誰でも知っているような有名な人物だけではないので、多少の知識

が必要で読むのに時間がかかります。私も巻末の人名索引を見て知らない人物が、とても多く不勉強を恥

じてしまう。それでも1冊で江戸文化に関わる人、事件、事象を知ることが出来るので、後から調べれば済む

という貴重な本なので、一度読み通しておいて、資料として置いておくといいでしょう。


江戸文化をよむ    倉地克直    吉川弘文館
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