このロングインタビューは貴重だ。本人が「本にするのはやめて」と言っていることからも分かるように、本音
がかなり語られていると思えるからだ。子供の頃の環境や両親のこと、女優を目指していたわけではないの
に女優になったこと、森繁久彌との出会い、ドラマや映画で演じてきたこと、内田裕也とのこと、関わった映画
監督や俳優たちのこと、そしてガンになってからの死生観が余すことなく語られている。
さらに娘である内田也哉子氏が母、樹木希林を語るところも本当に興味深い。内田裕也と樹木希林の間に
生まれて極端にならないように、自らブレーキを意識して育ってきた彼女はちょっと離れた視点から母を見
つめていてきた。常人とは意識が違う樹木希林の生き方、行動が客観的に描かれていてとても面白い。
いつの間にか、日本では不寛容な空気が支配するようになっいて、同調圧力によって人とちょっとでも違う
と思われることをやらない、言わない風潮になっている。しかし生まれた環境、生まれつきの性格、性向、考
え方等みんな違うものを持っている。それを認めることで、もっと生活しやすくなるし、付き合いも楽になる。
改めて思い知らされるインタビュー集だった。
この世を生き切る醍醐味 樹木希林 朝日新書
がかなり語られていると思えるからだ。子供の頃の環境や両親のこと、女優を目指していたわけではないの
に女優になったこと、森繁久彌との出会い、ドラマや映画で演じてきたこと、内田裕也とのこと、関わった映画
監督や俳優たちのこと、そしてガンになってからの死生観が余すことなく語られている。
さらに娘である内田也哉子氏が母、樹木希林を語るところも本当に興味深い。内田裕也と樹木希林の間に
生まれて極端にならないように、自らブレーキを意識して育ってきた彼女はちょっと離れた視点から母を見
つめていてきた。常人とは意識が違う樹木希林の生き方、行動が客観的に描かれていてとても面白い。
いつの間にか、日本では不寛容な空気が支配するようになっいて、同調圧力によって人とちょっとでも違う
と思われることをやらない、言わない風潮になっている。しかし生まれた環境、生まれつきの性格、性向、考
え方等みんな違うものを持っている。それを認めることで、もっと生活しやすくなるし、付き合いも楽になる。
改めて思い知らされるインタビュー集だった。
この世を生き切る醍醐味 樹木希林 朝日新書