2019年7月の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で、検察当局が20年1月に河井克行元法相(60)=服役中=の自宅を
家宅捜索した際、当時の安倍晋三首相をはじめ安倍政権の幹部4人から現金計6700万円を受け取った疑いを示すメモを発見
し、押収していたことが7日、関係者への取材で分かった。検察当局は、元法相が広島県内の地方議員や後援会員に現金を
配り回った買収の原資だった可能性があるとみて捜査していたという。
関係者によるとメモはA4判。上半分に「第3 7500万円」「第7 7500万円」と書かれ、それぞれ入金された時期が付記
されている。その下に「+(プラス)現金6700」と手書きで記され、さらにその下に「総理2800 すがっち500 幹事長33
00 甘利100」と手書きされていた。
「第3 7500万円」と「第7 7500万円」の記載について東京地検特捜部などの検察当局は、 自民党本部が参院選前の19
年4~6月に克行氏の自民党広島県第三選挙区支部と妻の案里氏(有罪確定)の党広島県参院選挙区第七支部に振り込んだ各
7500万円(計1億5千万円)と分析。「+現金6700」は1億5千万円に加えて6700万円が現金で提供され、「総理2800」など
の記述は内訳を記しているとみている。
「総理」は安倍首相、「すがっち」は菅義偉官房長官、「幹事長」は二階俊博自民党幹事長、「甘利」は甘利明党選挙対
策委員長=いずれも肩書は当時=で、数字は提供した金額を万円単位で示しているとみて克行氏を追及したが、捜査は進展し
なかったとみられる。
安倍氏ら4人と克行氏の主な政治団体や政党支部の政治資金収支報告書には、このメモに記された資金のやりとりは載って
いない。公選法違反(買収)や政治資金規正法違反(不記載)に当たる可能性もある。(中国新聞デジタル 9/8 金)
日本の報道は大手メディアが先行することなく、大本営発表のごとく政府や検察からのリークが殆どのようだ。だからこの記
事も見つかってから相当時間が経っているものと思われる。そしてテレビではジャニーズ問題が席巻して、この記事が放送さ
れることもない。このタイミングを計っていたのは確実だろう。
このところ自民党議員のスキャンダルが噴出しているが、旧統一教会問題も含めて、日本の闇をしっかり追及してこの閉塞感
を打ち破ってほしい。