晴耕雨読

長いサラリーマン生活を終え、悠々自適の生活を楽しんでいる60代
と言ってスタートしたがもう古希を迎えた

法事で帰省 駆け足旅行となった

2011-07-01 | 我が家の出来事
父の13回忌と祖父の50回忌の法要のために帰省した。
早朝に家を出て東京駅で妹2人と、大宮で弟も合流して4人で上越新幹線で新潟へ、その先はローカル線で。
毎年正月にお寺から今年の法事の予定が送られてくる、これがなければ忘れているだろう。
お寺で近くに住む姉とも合流して1年ぶりに兄弟姉妹が揃った、皆で会うのはこういう機会しかなくなった。

JR東日本の大人の休日倶楽部の割引切符はJR東全線、新幹線を含む特急が使えて13000円。
旅行機会が少なくなってこういう特典を使うのは年に1度くらいだ、会費がもったいないくらいだ。
なぜか落ち着いて旅行する気分になれずこの日も日帰り旅行となった、妹達は鶴岡の方まで足を延ばすとか。
私は折角の4日間有効の切符をまたも無駄にしてしまうことになった。

昔使った田舎の駅、今は無人駅になっていたが、そこで降りて町まで歩くことにした。
前日東京は猛暑だったが、田植えの済んだ越後平野を吹く風は心地よく、30分以上も歩いて汗が出ない。
昨年末に取り壊した我が家の跡地を見、向こう3軒両隣に立ち話で挨拶をして、また歩き続ける。
小さい町だが端から端まで昔を思い出しながらひたすら歩き続けた、弟妹達も60歳台だが足は丈夫そうだ。

曹洞宗の大きなお寺、小学生の頃の記念写真はここの庭や本堂で写したものだった。
街で一番高所にあるとかで、気温は都心に比べたら10度以上涼しいようだった。
法要の前後に先代住職の奥さんが街の話題をいろいろと話してくれた、まさに町の生き字引だ。
考えてみれば我が家のこと、わが町のこと、知らないことが多いというよりほとんど知らないことに気付く。

大忙しの旅だった、8時半には帰宅できたが、考えてみれば父や祖父の思い出話などする暇がなかった。
昔はぎゅうぎゅう詰めの夜行列車で上京したことを思うとずいぶんと便利になったものだ。
土産は定番の麩だ、小中学校時代の同級生が製造しているので、毎回寄ることにしているのだ。
味噌汁に入れるだけだが他の麩は食べられないくらい美味と思っている、懐かしくおいしくいただいている。