2005年12月28日の朝、カザフスタン・バイコヌールの打上げ基地からソユーズFGロケットによりGIOVE-A衛星が打ち上げられ、地球を回る軌道に乗せることに成功した。衛星は、3時間42分後にロケットから切り離された。
ガリレオ計画は数10億ユーロをかけ、30個の衛星を打ち上げるもので、そもそもEU委員会の「運輸・輸送事務総局」が中心となって取り組んできたものである。具体的には、①運輸(乗り物の位置、搬送ルートの検索、スピードのコントロール、誘導システムなど)、②社会サービス(障害者や高齢者など)、③司法制度や関税事務(容疑者の居所、境界線の位置など)、④公共事業(地理情報システム)、⑤捜査・情報システムやレジャー(海や山の位置調査など)など多くのユーザーの位置の決定について情報提供するものである。
衛星は英国の「サリー・サテライト・テクノロジー社(Surrey Satellite Technologies Ltd.)」が組み立てたもので、運用面のテストと2006年の国際電気通信連合(International Telecommunication Union)の定めた締め切り対応期限の前に基幹系システムを試験することが、今回の目的である。
なお、2番目のテスト衛星(GIOVE-B)は2006年春の発射が予定されていたが、実際は2007年4月27日に打ち上げに成功した。同システムは、米国のGPS及びGRONASS、ロシアのグローバルなシステムと共同利用できるようになっている。
〔参照URL〕
欧州宇宙機構(European Space Agency)のガリレオ計画の解説サイト;
http://www.esa.int/esaNA/galileo.html
http://www.spacetoday.net/Summary/3196 :First Galileo satellite launched
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(今回のブログは2005年12月29日登録分の改訂版である)
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