昨日は、アメリカの建国記念日で、トランプが長い演説をしたそうである。
彼についての記事が、良く目につくが、基本的には、彼の思想は、国力をつける
ためには軍事力を背景にして、経済的に有利に運ぶことにありそうだ。このための
記事として、昔に、すなわち1987年に、デッシュ(父)の副大統領に対抗して、
共和党から大統領選への出馬の予備選の時に、掲載した意見広告に、(自衛能力のある
国々に対して米国が防衛負担をすべきか、日本やサウジなど安保ただ乗りをやめ
させ、自らの防衛責任を果たしてもらうい、米国がお人よしと笑われならない。)と
のべている。このことが、先日のG20の会議の折の、安倍首相との会談の時も、この考え
をのべているが、安保破棄まではいっていない。このことは、8月以降に行われる経済
貿易の為替話し合いに、有利になるようなための布石のようにも思われる。トランプは、
今回の北朝鮮と急遽に実施した会談においても、非核化との取引の布石のように思わ
れるが、その根底には、常に、米国に有利に働く、経済的に有利に持っていく思想が
ある。すなわち、第二次世界戦争の後の、世界における、覇者として、軍事力を背景に
米国が一番であることの政策をとっているのだ。しかし、この考え方が、中国を中心
に変化してきたことに、今回の貿易戦争がおこっているのであるが、自由圏を守る
ことために、軍事力を介して、経済的にも有利に持ち込み、国力をあげるようにしている
に過ぎない。このことは、ひいては、北朝鮮の非核化も、この考えで、幕引きを計るの
ではないか。これが、トランプのカードかなと考えると恐ろしい。