いきなりのたばこ税論議勃発! 小宮山厚労大臣、のっけから飛ばしてますね~。
・小宮山厚労相:「たばこ1箱700円に」 税収より健康のため
マスコミはこぞって、安住財務大臣が「所管は私だ」と不快感を示した!などと報じて、この話題を面白おかしくあおってます。これぞワイドショー的。そんなのに惑わされずに、この問題についてみんなで議論し、最善の結論を出せばいいのです。
小宮山さんは、別に税制改正のあり方論議をふっかけたわけではないでしょう。あくまで、国民の健康を守ることが所管の厚生労働大臣として、たばこ消費抑制策の一環としての増税という手法に言及して、それをやるべきという考えを示したわけです。であれば、問題はその有効性と妥当性です。この点、今後も研究の成果などを踏まえながらしっかりとした論議が必要ですね。
ちなみに、つい最近、たまたまこの話題を某所で議論した時に、たばこ増税による消費削減が医療費にどう影響を及ぼすか、という話になりました。「たばこが原因の肺がんなどが減るので、医療費には削減効果が出るはず」という考えがある一方で、「平均寿命が長くなって慢性疾患などが増加し、医療費は結局は増大する」という考えもありました。さて、実際のところ、どちらが正しいのでしょう?
ところで、小宮山大臣、今日はもう一つ重要なニュースがありました。
皆さんもご存じの通り、診療報酬は旧自民党政権時代、2002年度改定から4回連続で減額されていました。民主党は、医療再生のためには診療報酬の増額が必要とマニフェストで訴え、政権交代をして初めて迎えた前回2010年の改定で、10年ぶりの増額を実現しました。
しかし、地域医療の再生や、医師不足・偏在の解消、そして医療従事者の労働条件改善などを図るためには、引き続き、診療報酬の改善が必要です。
ただ、診療報酬は1%の引き上げで900億円程度の国費の追加投入が必要だと言うことで、今の状況でそれは難しいのではないか、という慎重論も強いです。健康保険料の引き上げにもつながりますからね。
だからこそ、小宮山大臣も「関係者と十分に意見交換をした上で現実的に進めていきたい」と述べておられるわけです。今後、党内でも議論が本格化してくるはず。私もしっかりと議論に参加していきたいと思っています。