石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

宮城視察レポート

2011-09-08 23:55:55 | 活動レポート

昨日の予告通り、今日は朝から民主党の「仮設住宅等生活支援対策チーム」の一員として、宮城県仙台市へ視察に行ってきました。

朝7時過ぎの新幹線に乗って、仙台に着いたのは9時ちょっと過ぎ。参加メンバーは、対策チームの岡崎トミ子座長(参議院議員)、石毛えい子副座長(衆議院議員)、稲見哲男事務局長(衆議院議員)、斉藤やすのり事務局次長(衆議院議員)、今野東幹事(参議院議員)、そして私の計6名です。地元では、同じ組織内の岡本あきこ仙台市議も臨時議会の合間を縫って参加してくれました。

仙台到着後の行動は、おおまかに下記の通りです:

 09:30 政府及び宮城県からのヒアリング(仙台第二合同庁舎・現地対策本部)
      ・政府復興対策本部現地対策本部
      ・宮城県担当者

 11:15 仙台市からのヒアリング(仙台市役所)
      ・仙台市長
      ・震災復興本部長、他

 14:00 仮設住宅訪問(あすと長町)&対話会
      ・住民代表3名
      ・パーソナルサポートセンター担当者

 15:30 借り上げ社宅訪問(JR東日本)
      ・自治会長他、代表者との懇談

 16:30 民間賃貸住宅入居者との対話会

 18:00 終了

 

 

仙台市で、応急仮設住宅等に入居が決定している戸数は、約10,000。そのうち、プレハブ等の応急仮設住宅は約1,300戸。社宅等の借り上げが約400。残りの約8,300戸が借り上げの民間賃貸住宅です。つまり、圧倒的に民間の賃貸住宅に入居している被災者の方々が多いのが特徴です。

今日はまず、プレハブの仮設住宅では最も規模の大きい「あすと長町」にお邪魔して、仮設住宅の生活上の問題点等についてヒアリング。いくつもの課題を提起していただいたのですが、一番の問題は、グラウンドの水はけが非常に悪いこと。敷地のプレハブが建っている所がくぼみ状になってしまっていて、かつ水がはけないので、雨が降るとまるでプールのように水が溜まってしまうのだそうです。

心配なのは、これから寒くなってきたときに相当冷え込むのではないかということ。仙台市内は雪はそれほど降らないのですが、気温は相当に下がるのだそうで、気密性の悪い仮設住宅ではかなり厳しい寒さになるのではないかと言われています。

これらについては、気温が下がる前に対応することが必要です。

また、今後の課題は、住民自治組織を立ち上げて、住民間のつながり、ささえあいを確立することが出来るかどうかですね。ここ、あすと長町仮設住宅は、規模が大きくてさまざまな地域からの被災者が入居しているので、横のつながりがまだ構築されていないのだとか。「仮の住まい」だから自治組織など要らないと思っている住民もいるようで、今のところ、有志による自治組織立ち上げの呼びかけにも半数以下の世帯しか賛同していないということです。

ただ、仮設住宅内での孤立化を防ぐためにも、そして今後の生活や自立化を支援し合うためにも、住民のつながりを確保する組織は必要です。今後、サポートセンターの支援も受けながら自治組織の早期立ち上げに向けて取り組む、とのことでした。

この他、次に訪れた借り上げ社宅でも、民間の賃貸住宅でも、貴重な生の声を入居者の皆さんからいただくことが出来ました。課題の中には、すべてのタイプに共通の課題もあれば、それぞれに個別の課題もあります。今のところ、仮設住宅に入居している被災者の皆さんの現況把握が遅れているので、まずは早急にそれを完了した上で、今後、速やかにそれぞれの課題に対処していく必要があります。

今日は、雇用の問題についてもいろいろと課題をお聞きできました。これも、今後の取り組みの中でしっかりと対処していきたいと思います。

以上、簡単ですが、今日の宮城視察報告でした!