AKB48の旅

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DIAMOND Online 「Perfumeファン」「AKBファン」、あなたはどっち?

2013年12月12日 | AKB
http://diamond.jp/articles/-/45729

のっけから頭が痛くなる展開で、それこそ突っ込みどころだらけだなと思いながら、飛ばし読みしてしまったけど、もしかしてこれは巨大な釣り針だったのかな。もしかして、あっさり釣られた?

まずは冒頭から突っ込み。ある価値観を設定して、それに基づいて物事を2分割した上で語るというのは、物事を単純化して、議論に説得力を持たせる方法論として、定着してるのかな。通常は、その一方を顕彰する、あるいは非難する目的で使われてるように思う。小林よしのり先生なんかが、たぶん多用してる。

そういや対立厨なんて言葉もあるな。とりわけ、非難を目的とする場合が多いんだろうと思うけど、その場合、相手の設定を大げさにすればするほど面白くなるんで、たいていはオーバーシュートして、虚偽の設定にしてまでも貶めることになる。こうなるともう、藁人形論法と変わりない。

次。「愚者は経験に学ぶ」というのは、けっこう使い勝手の良い言葉だけど、これとペアになる言葉は、「賢者は歴史に学ぶ」では必ずしもなくて、実際には、経験にすら学ばない馬鹿、という隠し設定であるような気がしないでもない。

さらに。フェミニズムを語るのは難しいし、正直敬遠したいんだけど、「女性解放」という枠組みとして捉えるのであれば、そこは日本という文化圏を再定義した上で、1から議論を組み上げる必要はないか。上野千鶴子氏等の議論をしっかりフォローはできてないんで、正鵠を射てるかどうか自信はないけど、欧米型のフェミニズム思想を、そのまま日本に当てはめるというやり方は、とっくに破綻してると言い切って良いんではないか。

そっから後は、これら出発点がいろいろ「間違ってる」と思うんで、なんか読んでて辛いものがある。日本型のアイドルが、日本からしか産まれない、少なくとも欧米では、ほとんど理解すらされないという、文明レベルでの差異をまずは論じないことには始まらないのでは。

私としては、出発点として「カワイイ」という概念を定義すること、つまりはそれが子供属性であることから初めて、欧米の価値観と対比させることで、日本型アイドルの正体が逆照射される、そういう手順が説得的なんじゃないかと思う(既述)。