AKB48の旅

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思い出せる君たちへ~旧チーム4版H1st 僕の太陽公演~ 5/19昼

2013年12月15日 | AKB
2013年5月19日の公演ということで、旧チーム4が解散になってから7ヶ月ということになる。そのせいなのか、それとも元々そうだったのかも知れないけど、一番気になったのがチーム感のなさ。全体曲のフリが揃ってないわけじゃない。個々のヴィジュアルレベルは高いし、皆個性的だけど、チームプレー、あるいは意識の統一みたいなものは、まったくと言って良いほど伝わって来ない。

だからなのかどうか、ユニット曲になると何かほっとした。「アイドルなんて呼ばないで」では、島崎さんのアイドル力が際立つし、他の三人も決して負けてない。ついでだけど、バックダンサーは研究生ではなくて、自前なのね。「ヒグラシノコイ」は、竹内さん、大場さんがしっかり聞かせる。山内さんが体調不良とのことで、アンダーに相笠さんだったけど、「愛しさのdefence」で人選の理由が納得される。

後半になっても、一体感は残念ながら一向に感じられない。MCを聞いてても、特別仲が悪いということはないように思うんだけど、それでも公演を楽しんでる感じがしない。そして、そんなこんなが覿面に露呈しまうのが「夕日を見ているか」ということに。

「夕日を見ているか」は、何を今更だけど、言わばAKB黎明期の象徴みたいな曲で、超選抜の突出した個性と物語性、そして堅い絆が感じられる神曲。そんな対比からは、誇張表現で言うなら、煮え切らない個性、チーム4解散という負の物語、そしてバラバラ感が際立ってしまう。

アンコール後のMCは、いみじくもチーム4解散の背景が、透けて見えたかのような内容になってた。もちろんネタ合わせというか、それなりに「台本」でやってるんだろうけど、そんなフィクションにこそ、実態があぶり出てしまう感じ。それはそれで面白かったけど。

なんかいろいろ批難めいた事書いたけど、それでも「BINGO!」、そして「走れペンギン」だけは突き抜けて素晴らしかった。旧チーム4の「BINGO!」は、以前から私的に高評価させてもらってたし、リクアワ2013の「走れペンギン」は神曲以外の何ものでもなかった。この2曲が象徴してるものが、正に旧チーム4の栄光と挫折という感じ。