AKB48の旅

AKB48の旅

小林先生ブログ12月22日「AKB48Gのメンバーの魅力を新たに発見。」

2013年12月23日 | AKB
http://yoshinori-kobayashi.com/3229/

微笑ましいというか、小林先生、楽しそうで何より。個々のメンバー評についてのコメントとかはしないけど、そこに近著「大東亜論」を絡められてるんで、そこんところを少しばかり。

来年1月8日発売の「大東亜論」は、その後数年にわたる連作になるとのことで、当然、ジオポリティクスと時代の奔流に弄ばれながらも、それでも流れに刃向かわんとして迷走する大日本帝国を描くんだろうし、そのためには、「大東亜共栄圏」の理想と現実、イデオロギーとプロパガンダに、踏み込まざるを得ないはず。

となれば、「漂流教室」のごとく、未来へ撒かれた種となって散った、無数の無名の日本人にも触れることになるんだろうし、それは既述のごとく、AKBムーブメントと、間接的、直接的の両面で絡んでくることになる。このあたり、秋元氏が自覚的とは思えないんだけど、それでも「この涙を君に捧ぐ」が、先人への鎮魂の歌に聞こえてしまって、魂を揺すぶられる。

小林先生が、日本型アイドル文化、ひいては「日本文明圏」について、どのような描き方をするのか、それともあくまでも政治の枠組みから踏み出すことなく、文化を語らないのか。同じく「日本文明圏」を代表する文化であるところのマンガの当事者は、自分自身をどのように規定するのか。

日本型アイドルとマンガは、同一の文明圏から生まれた兄弟関係にあるとすれば、漫画家であるところの小林先生がアイドルを語るというのは、見ようによっては、自己言及的であるとも言えそう。とすれば、だからこそ、そういうメタ構造に自覚的になれない可能性というのも、あるのかも知れないとか書いてみる。