白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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今月の予定&囲碁用語について・その5

2017年12月04日 23時59分59秒 | 囲碁について(文章中心)
皆様こんばんは。
まずは今月の私の予定をお知らせします。

12/5(火) 囲碁アカデミー級位者クラス
毎月第1火曜日は私の担当です。
教室の流れとしては、
宿題解答・解説→皆様自身で問題を解く練習→大盤解説→指導碁または生徒さん同士の対局
となっています。
モバイルプリンターを導入したので、指導碁の棋譜をその場でお渡ししています。

12/6(水) 有楽町囲碁センター指導碁
基本的には毎月1回の当番です。
最大3面打ちの指導碁を午前11時~、午後2時~、4時~、6時~の4回転行います。
級位者から高段者まで、お客様それぞれの棋力に合わせた指導をしています。

12/8(金)、12/22(金) ユーキャン囲碁ネット指導碁
毎月第2、第4金曜日にネット指導碁を行っています。
14時~16時半の間に申し込み可能です。

12/9(土) 永代塾囲碁サロン指導碁
今回も13時から大盤解説を行う予定です。
級位者向けで、ご質問には何でもお答えするスタイルです。
また、指導碁の後はその場で棋譜をお渡ししています。

外での仕事が無い日は、大体五反田でお客様をお待ちしています。
最近は土日も営業しておりますので、お気軽にお問い合わせください。


さて、今回は囲碁用語シリーズの最終回です。
テーマは囲碁用語の表記です。

かつて、囲碁用語は漢字で記されるものでした。
例えば尖(コスミ)、征(シチョウ)、粘(つぐ)など・・・。
中国から入ってきた表記を日本語で読ませる形になっており、直感ではとても読めないものも多かったのです。
そのためでしょう、終戦後からは漢字をあまり使わず、カタカナ表記中心となりました。
確かに、カタカナであればほとんどの人が読めますね。
これで碁の本などは格段に読みやすくなりました。

ただ、一方で問題も含んでいるように思います。
それは、読めたとしても意味が伝わりにくくなった用語もあるということです。
例えば、追い落とし(オイオトシ)、打って返し(ウッテガエシ)、ツケ越し(ツケコシ)などは、表記によって直感で理解できるかどうかが違ってくるように思います。
カタカナ表記によって囲碁用語は読みやすくなりましたが、少し行き過ぎているのではないでしょうか。
当時とは現在では、文章におけるカタカナの使用頻度が違いますし・・・。

もっとも、これは難しい問題です。
もし表記を変えると、今までの出版物との統一性は?
小さい子供や外国人などが読むことを想定すると、その対応は?
などなど、考えなければならないことは多いですね。
しかし、囲碁普及のことを考えると、いかに囲碁用語を分かりやすく表現するかといったことも重要になるかと思います。
私自身、毎日文章を書きながら答えを探しているところです。