立花隆さんの癌

2008-05-06 | Weblog
 
 連休も今日で終わり。

この休みは「文藝春秋」を読んでいた。

 その中に 立花隆さんの『僕はがんを手術した』が連載されていた。
癌の怖さもさることながら 別れた奥さんのガン闘病記が衝撃的だった。

 余命1年 末期の肺がんと宣告され 前夫の立花氏に相談。
 
肺がんのⅠ期は手術が可能で 1年生存率は95%
    2期は手術と抗がん剤で1年生存率は87%
    3期Aは64%  Bになると手術が無理で40%
    4期は脳に転移ありで28% 5年生存率は6%

告知はあまりに惨過ぎます。
 

 元奥さんは エネルギッシュで とても頭の回転が早い人だったらしい。
そんな人でも 自分の余命を告知されてからは お医者さんに攻撃的になり「ガンと闘うのか 医者と闘うのか」とまで言われるほどに 自分の病を受け入れられなくなったらしい。その気持ちは私にも分かるような気がします。

 ガンは自分の死を覚悟し、無理な延命を求めなければ、ほとんど終末期まで意識の清明さを保つことが出来ると言われているが そこまでいくプロセスが怖い!
代替え医療に 走りたくもなるだろうし・・・
命がお金で換えられるなら いくら出しても、と お金の価値感も崩れるだろうし・・・
治ると信じれば どんなに遠くへでも行くだろうし・・・
いくら正しい知識のある人でも 命が助かるならそう思うだろうなぁ・・・

 生きてる限り人は いつ何どき ガンを宣告されて 余命はあと1年です、と言われるかも知れない、そうなった時 残り時間をどう過ごしたいのか 怖いけれども やはり考えておかなければと思った。

 2か月ほど前に ある男性から PSAと言う前立腺の腫瘍マーカー値が高く再検査に行く、と知らされた。
PSAなんて聞いたことも無かったから 翌日の講習会でPISA(生徒の学習到達度調査)についての話を聴いても PSAもPISAもダブってしまい メモノートにもPSAなんて書いてしまっていた。
この方も結局 大学病院まで行って調べてもらったが ガンと宣告されたらしい。

 ガンは日本人の2人に1人が罹り 3人に1人が死ぬ時代。
もっとガンについて知っておくべきだろうなぁ。