【映画】クライマーズ・ハイの試写会を観て来ました

クライマーズ・ハイの試写会に行ってきました。
今年24本目の劇場映画鑑賞。

＜ストーリー＞
「半落ち」のベストセラー作家横山秀夫の同名小説を映画化。
1985年8月12日、乗員乗客524名を乗せた日航機123便が墜落
群馬県にある北関東新聞社では世界最大で最悪の単独航空機事故のニュースに
全権を任せられた悠木（堤真一）
全国紙との報道合戦。妬みや苛立ち、熱狂と苦悩に満ちた濃密な一週間。
信念を貫き通そうと必死にもがいた悠木が見たものとは？暑かった夏をひときわ熱く駆け抜けた新聞記者たちによる濃厚な日々の記録。

＜感想＞
2時間25分とこれまた長い映画でしたが長いことを忘れるぐらいしっかりがっつり
眼を見開いて観ておりました。
事故の内容というよりも事故を追う記者達の話です。

ぎゅうぎゅうに原作を詰め込みすぎてる感もあって言葉の解説がはしょられている部分や人間相関図が見えない部分もあるので原作を読んでからとか
ある程度予習をした上で観る方が良いかも。
やたらと会話に出てくる「大久保連赤」っていうキーワードがあるんだけど
これは群馬で過去にあった大久保清事件、連合赤軍あさま山荘事件を取材した
記者達を示す言葉として使われてるんだけど
今や部長や次長となった先輩記者達の自慢で過去の栄光にしがみついてる姿が
妬みとなり嫌らしく悠木を襲う。

このカットは何の意味があるの？とかつじつまが合わないところも見終わってから
モヤモヤするところも多数あった。長い時間を使った割には予備知識や参照情報が
ないとすっきりしないところもある。

しかし、俳優陣の演技が素晴らしい。主演の堤真一も迫力あるが
何よりも堺雅人が素晴らしい！もちろん私は堺雅人のファンなんで贔屓目もあるが
いつもの微笑みの貴公子的な温厚かつおだやかな役とは違い男っぽい
泥臭い迫真の演技が素晴らしい。またこのギャップにクラクラした。
そしてまた彼の眼の演技に圧倒された。
堤真一、堺雅人以外の役者さんもかなり演技派の方ばかりでキャスティングは
なかなかのものでした。

クライマーズ・ハイってタイトルだから仕方ないのかもしれないけど
登山のシーンってのは山に登る極限のエクスタシーが報道現場で記事を
あげる時の感覚に近いとオーバーラップさせてるのかな？？
なんか登山のシーンがしっくり来ないような気もしたのだが。

クライマーズ・ハイ　
7月5日より全国ロードショー
http://event.movies.yahoo.co.jp/theater/climbershigh/