こんにちは いけや正の 晴れ時々スケッチ  

できることは みんなで 
 できないことは ひとりでも 声を上げて
  誰もが穏やかに暮らせる社会を

韓国ユン大統領の「非常戒厳」に市民の抵抗 韓国市民の民衆主義の力

2024年12月07日 | 日記

 突然の韓国ユン大統領の「非常戒厳」発令。戒厳部隊を投入し、国会を封鎖占拠し、国会の機能を停止、集会、デモも。大統領に権限を集中させ、反対勢力、批判の声を封殺する行動。

 すぐに国会前に集まった市民と野党議員らの抗議。塀を乗り越え、国会に参集した議員たちの全会一致で「非常戒厳」解除を決定。ユン大統領の暴走をストップさせた。

 長く軍事独裁政権が続いていた韓国。光州事件など多くの犠牲者を出しながら、自らの手で民主主義を勝ち取ってきた韓国市民。その真価が発揮された今回の市民の行動に感動。

 銃を持ち完全武装の戒厳兵士に素手で立ち向かう市民の姿。市民の勇気とともに、兵士もまた、民主化の歴史を背負っていたのではないか。市民の抗議にも銃の発砲などに至らず、躊躇していたのではないか。市民もまた、兵士を「敵とみなさない」対応があったのでは。

 日本ではどうか。憲法改正論者は「緊急事態条項が今の憲法にない」と改憲を声高に叫んでいるが、今回の事態で全く逆の教訓が。時の政権が、勝手に緊急事態を宣言し、国会の機能停止、集会デモの禁止など一気に独裁政治に突っ走ってしまう危険が。

 日本の自衛隊に「憲法に基づく民主主義の教育」をしっかり行っているのだろうか。「国民に銃は向けない」という確固とした精神を。

富士のシルエットが美しい夕景。