数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク(285)   ソマリアの海賊

2024-11-04 10:18:00 | 漫画のシナリオ
(285) ソマリアの海賊

四百字詰原稿用紙換算9枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物

詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

石川翔(17)
170㎝。修一と同クラス。101話から登場。大富豪で黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。武器の発明で財を成した。

桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。

お春(20)
170㎝、甲賀忍者の末裔で114話から登場。凛とした美人で石川翔の影働きをする使用人。

メイド(25)CAの格好をした美人。

見るからに悪相のソマリア人の海賊、十人。

タンカーの船長(50)を含め他の四人の乗組員も全員日本人で善人そうに見える。

N=ナレーション&呟き

   雲の上を飛ぶA1をロングで描いた絵。

注、機内では皆がファーストクラスの豪華な食事に舌つづみを打ち、CAが飲み物を注いで回っている。



   豪華な機内食のアップに里香の感嘆の声、
  「うっわー、すんごいご馳走だー」

   美味しそうに食べ、
里香「雲海を見下ろしながらこんな美味しい料理を食べられるなんてもう最高」

   美味しそうに食べ、
早苗「本当ね、いままで食べた機内食のなかで一番おいしいわ」

   鼻の穴を膨らませて自慢げに、
里香「そりゃあ、香港のペニンシュラから引き抜いたシェフが作った料理だもん」

里香「ねえ、石川君、普段はこの飛行機を遊ばせてるんでしょ?」

石川「(キョトンとして)そうだけど」

里香「もったいないから富豪相手のプライベートジェット機の会社をはじめたら?」

   石川、優しい表情で里香に振り向いて「クスッ」と苦笑する。

   その石川を興味深げに見て、
リン(わたしも同じことを思ったが、微塵もそんな気はなさそうだな・・・)

   突然スピーカーから「メーデーメーデー、こちら日本のタンカー、海賊に追われてる。至急救援乞う!」と救援要請が流れてリン達が驚く。

   お春が伺うような顔で石川に振り向く。

   お春に頷き返し、
石川「お春さん、救援に向かって」

お春「(安堵したように)承知しました」

   美味しそうに食べながら、
修一「石川君、今度の獲物は俺と早苗さんがもらうけん、ミサイルはなしね」

   修一に優しい表情で笑み、
石川「了解。でも怪我しないでね」

   食事しながら嬉しそうに、
早苗「やっぱミサイル戦より肉弾戦のほうが楽しいわ。嬉しくてチビリそう」

   ワクワクして、
リン(物凄いことが立て続けに起こり、映画みたいな展開になってきたな・・・)

   海上を飛ぶA1を俯瞰した絵。

   機内ではCAがワゴンに食器を片付けながら、うっすら頬を染めて修一に、
CA「食後のお飲み物はやっぱりミルクになさいますか?」

修一「いや、お姉さんの免疫をたっぷり頂いたけん、もう結構。ありがとう」

   CA、目元をほんのり潤ませて修一を見つめる。

   スピーカーから「タンカーを発見しました」とお春の声が流れる。

   喫水が極限迄上がった10万トン級のタンカーの後方に、両側の扉を取っ払ったスクラップ寸前のUH1多用途ヘリコプターが迫っている。

   ヘリの横に取り付けた大口径の機関銃で船の操舵室に向かって「ガガガガ」と薬きょうを跳ね飛ばして威嚇射撃している。

   その様子を三百m後方にいるA1の操縦席から見た絵。

   タンカーの操舵室では船長が威嚇射撃するヘリを見てパニックになり「助けが来るまで全速力で逃げるんだっ!」と航海士達に叫ぶ。

注、操舵室には、制服を着た日本人の船長と船員が四人いる。

   ヘリの機内には操縦士を含め、粗末なTシャツを着た十人の悪相のソマリア人が乗っており、ヘリに取り付けた大口径の機関銃で狙いをつけつつ前甲板の広々した場所に着艦しようとしている。

   着艦したヘリから軽機関銃やピストルを持った男たちが甲板に飛び降りる。

   それを操舵室から見下ろして顔面蒼白になり、
航海士「もしやヤツらは悪名高いソマリアの海賊では・・・?」

船長「(絶望し)もうだめだ、すぐにここへ押し入ってくるぞ・・・」

   機内から窓外を見下ろし、
修一「ボロ船に追われてるのかと思ったら、海賊ごときがヘリをもっちょるんか」

   早苗が平然と座席の横に置いてたリュックを手に取る。

   リュックの中からマグナム銃が二丁収まった肩掛用ホルスターを取り出す。

   そして慣れた様子でホルスターを胸前に装着するのを見て驚き、
リン(なんとマグナム銃を持ち歩いてるとは・・・)

   早苗、慣れた手つきでホルスターから銃を抜いてシリンダーを回して点検する。

   慣れた手つきで銃をホルダーに収める早苗を見て感嘆し、
リン(もう、やる気満々。まさに女戦士だな)

   操縦席のお春に向かって、
修一「お春、地獄の黙示録みたいにワルキューレの騎行を大音量で流してくれるか」

   呆れて修一を見て、
リン(こんな状況下なのに、なんとお茶目な・・・)

   修一に苦笑して振り向き、
お春「ラジャー(了解)」と親指を立てる。

   やる気満々で座席から立ち上がる修一と早苗を見て、
リン(二人ともミサイル戦よりも肉弾戦のほうが血沸き肉が躍るんだろな・・・)

   A1の機体前部の下がスッと開いて巨大なスピーカーが出現する。

   スピーカーから大音量で音楽が流れる絵にN『超高性能のスピーカーからワルキューレの騎行が大音量で流れ出した』

   ベルトに刀を差しながら嬉しそうに、
修一「うひ、映画の中のロバート・デュヴァルになった気分でテンション爆上がりじゃーっ!」

   大音量の音楽に気づいて海賊たちが上空後方でホバリングしてるA1に振り向く。

   操舵室の船長たちが双眼鏡でA1を見て顔を輝かせ、
船長「おお、だれか知らないが救援にきてくれたぞ!」

   A1の機体前部からアパッチに搭載してるのと同じミサイルが「シュパッ」と発射されたのを見て海賊たちが驚愕してヘリから逃げる。

   ミサイルが命中しヘリが霧散する。

   海賊達、それを見て驚愕。

   A1の機内ではCAが扉を開けかけており、その後ろに修一と早苗が待機している。

   二人を不安そうに見ながら指先に停まってるB1に、
詠晴「ビーちゃん、二人を守って」と言われB1がやる気満々でうんうんと言うように頷く。

   タンカーの甲板から五m上でホバリングしながらタラップを開いてゆっくり着艦態勢に入るA1の入り口に並んで立ってる早苗に、
修一「早苗さん、あいつらを全員サメのエサにしちゃろかね」

   嬉しそうに銃を海賊達に向け、
早苗「お任せを」と会話してる二人の後ろからB1が機外に飛びだしてゆく。

   海賊たちが修一と早苗に向かって「ガガガガ」と機関銃を連射する。

   機銃掃射をものともせず二人が甲板に飛び降りて前転して遮蔽物に身を隠すと、A1が急上昇してタンカーから離れる。

   A1、タンカーの50m後方まで離れる。

注、タンカーは空で喫水が極限まで上がりスクリューの先端部が海面から出て水をかき混ぜている。

   機内の窓からタンカーの尻を見下ろして、石川がハッと何かに気づく。

   尚もタンカーを見下ろして眉をひそめ、
石川「どうも違和感をかんじるな・・・」と漏らせた彼の側にリンがやってきて眼下を見下ろし、
リン「どうかしましたか?」

   タンカーの喫水が極限まで上がってスクリューの先端部が海面から出て飛沫を散らせてる絵に石川の声、
  「あんなに喫水線が上がって重油を積んでないのが明らかな船を海賊が襲いますかね?」

リン「乗組員と船を人質にとって身代金を要求するつもりでは?」

   懸念があるような表情で、
石川「海賊がそんな面倒なことをしますかね?」

石川「あの船にはとんでもない秘密が隠されてる気がしてならないんですが・・・」と窓外を見ながら言う石川の言葉を聞いて彼の側
に立つリン、里香、梅花、詠晴が不安げに顔を曇らせる。

               つづく






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