(128)傷心
四百字詰原稿用紙換算9枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。
登場人物
真菜(18)13話~登場。180㎝。3年生。スタイル抜群の美人
栗栖(18)2mの巨人で恐ろしい人相。3年生。かっては修一の敵だったが今は親友
佐治(21) 64話に登場した佐治の双子の兄。2mの巨人、蛇のような目。スキンヘッドの頭に顔も含め全身に耳なし芳一のように漢字の入れ墨を入れ、なんともいえず不気味な顔。修行僧のような黒い法衣を着ている。
N=ナレーション
修一、あと3㎝で後頭部が床に激突しそう。
真菜「修ちゃん、受け身!」と絶叫する。
栗栖達の対面で、伝兵衛が無表情で、胡坐をかき腕組みしている。
客のA、Bが動じず、
A 「演出演出」
B 「盛り上げるための岩城のいつもの演出ですわ」
A 「しかし試合前に倒されるとは意表をつかれた」
B 「さすが名プロデューサーたる所以ですな」
佐治「おおっと」と修一が床に激突する寸前に修一の髪をターバンごとぐわしと掴む。
真菜、ほっとする。
心配げに、
真菜(なんだか集中力に欠け、いつもの修ちゃんらしくない・・・)
真菜(一体どうしたの、なにか心配事でもあるの?)
「はっ」とし、
真菜(もしかして私と栗栖君がヤッた事に気づいてショックを受けてるとか?・・・)
真菜(いや、それはないはず。バレるようなボロは出してないし・・・)
心配そうに修一を見つめ、
真菜(だとしたら何故あんなに集中力に欠けてるのかしら・・・)
よろめく修一の髪をひっつかんで立たせながら、
佐治「おまえ如きに弟が倒されたとは信じられんわー」
佐治「こんなしょっぱなから失神して退場されたら適わんでー」
修一の髪を引っ掴んだまま鳩尾に前蹴りをくらわせた瞬間、修一は「うがっ」と呻き、
佐治「お前を葬ると弟の位牌に約束したさかいなー」
よろめく修一を心配げに見て、
審判「君、大丈夫か?」
審判を睨み、
佐治「ええから早よ試合開始じゃー。ドクタ ストップなんぞかけたら、おのれから葬るでー」
躊躇しながらも、
審判「で、では始めっ!」と号令をかける。
よろめきながらコスチュームの腋をクンクン嗅ぎ、
修一「うっ、くさっ!」(そういゃ日光仮面になって以来一回も洗ってなかった・・・)
上着とマントを床に叩き付けて、
修一「棄権!」と言ったと同時、審判がドタッと倒れる。
優子達全員あぜん。
佐治、ぼう然。
ほとほと呆れ、
栗栖「な、なんちゅうワンパターン・・・」
栗栖「いかにゆうても、もうせんやろ思うとったのに・・・」
信頼しきった目で修一を見つめ、
真菜「あのパフォーマンスをしないと調子が出ないのよ」
真菜「きっと勝負師のゲン担ぎなんだわ」
信頼しきった表情で修一を見つめる真菜の横顔を見て呆れ、
栗栖(ここまで岩城を信頼しとるとは、もう一種の信者みたいなもんじゃのう・・・)
佐治「お、おい、どこ行くんやー」と、あ然とする佐治を一顧だにせず去る修一の腕を掴んで慌て、
審判「き、君、香水、香水」
修一「あ、そうか」と優子達の方に向かう絵に司会声、
「はい、ここでお約束の香水タイムです」
司会「美女達をながめて目の保養をしながら少々お待ちください」
客のA、Bが呆れ、
A 「毎回毎回よくやるもんではあるな」
B 「観客もマンネリとは思いつつ、これを期待してるからな」
「くっ」と吹き、
久美子(ローリングストーンズがライブで毎回ラストに「サティスファクション」やらな収まらんのと一緒やな)
優子の胸に抱かれ情けない顔で、
修一「せんせー、臭いんだもーん」
優子「はいはい了解!任せといて」
全員が飛んできて修一の全身に香水をスプレーする絵に司会声、
「いつもの事とは言え、なんど見ても羨ましい光景であります」
修一「エミ、いつものアレを頼む」
申し訳なさそうに、
エミ「ごめーん、今日はパンツを履いてないから無理」
スカートをまくりながら、
京子「はいはい、今日はうちがパンツググーを見せたげる」
プロデューサーの本田がテレビカメラマンに、
本田「おい、京子ちゃんの股間アップ!」
勇んでカメラを京子に向け、
カメラマン「はいっ!」
京子、色っぽい目つきでパンツをググーとひも状に上げる。
その京子のひも状になったパンツの両側から毛がはみだした股間のアップ。
観衆「おおーーー」
「京子ちゃん、いいぞー」
「写真集が出たら絶対買うからなー」などと大どよめき。
カメラマン、あ然と本田を見る。
カメラマン「(汗)ほ、本田さんどうしましょう、毛が写っちゃいました・・・」
本田「そんな些細なこと気にすんな」
カメラマン「そうは言っても、今のは絶対お偉方にどやされますよ」
本田「何を言われようと事故でしたで言い通しゃいいんだよ」
本田「いちいちお偉方を恐れてちゃ視聴率取れねえだろうが」
カメラマン「(汗)ま、まあそうですが・・・」
パンツをググーと持ち上げたまま修一に色っぽい目つきで、
京子「どう、元気になった?」
勃起を誇示して見せ、
修一「もうビンビン。これでがんばれまちゅー」という絵に司会声、
「はい、お待たせしました。香水タイムが終わり、いよいよ試合が始まります」
修一、マントだけ外して元のコスチュームでものすごい形相で睨む佐治と対峙し、
佐治「われ、たいがいにしいやー」と言った瞬間どこやらから「やかましいわー」と声がした。
佐治、声の本人である京子を睨む。
京子「だれにものゆうてるんやこのタコがー」と叫んだ京子を優子があ然と見て、
優子(ひっ、やめて、あいつがこっちに来たらどうすんのよ)
京子「お前の顔こそたいがいにしいやー」
京子「それとなー、その語尾を伸ばすのやめてんかー、気色悪うて適わんわー」と大声でいちびると観客がどっと笑う。
京子を睨み、
佐治「おまえの名前教えてくれへんかー」
京子「なんで名前教えなあかんねん、タコは鉄板の上で焼かれとったらええんやー」と言うと、またもやどっと笑いが起こる。
修一(京子のやつ、さっきとは一転して表情が明るくなったが・・・)
悲しげに、
修一(もはや、完全に俺を吹っ切ったって事か・・・?)
修一「うぐっ」と泣きそうになってしゃくりあげる。
みるみる修一の目に涙が盛り上がる。
「このくそあまがー」と言って京子の方に行きかけた佐治がふっと修一を見て驚く。
「ぐす」と涙を拳の裏で拭う修一をあ然と見て、
佐治(こいつ、なに泣いとんや?・・・)
俯いて肩を震わせる修一に、
佐治「なんや、今頃になってわしが恐ろしいなったかー?」
栗栖、あぜん。
真菜、あぜん。
つづく
四百字詰原稿用紙換算9枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。
登場人物
真菜(18)13話~登場。180㎝。3年生。スタイル抜群の美人
栗栖(18)2mの巨人で恐ろしい人相。3年生。かっては修一の敵だったが今は親友
佐治(21) 64話に登場した佐治の双子の兄。2mの巨人、蛇のような目。スキンヘッドの頭に顔も含め全身に耳なし芳一のように漢字の入れ墨を入れ、なんともいえず不気味な顔。修行僧のような黒い法衣を着ている。
N=ナレーション
修一、あと3㎝で後頭部が床に激突しそう。
真菜「修ちゃん、受け身!」と絶叫する。
栗栖達の対面で、伝兵衛が無表情で、胡坐をかき腕組みしている。
客のA、Bが動じず、
A 「演出演出」
B 「盛り上げるための岩城のいつもの演出ですわ」
A 「しかし試合前に倒されるとは意表をつかれた」
B 「さすが名プロデューサーたる所以ですな」
佐治「おおっと」と修一が床に激突する寸前に修一の髪をターバンごとぐわしと掴む。
真菜、ほっとする。
心配げに、
真菜(なんだか集中力に欠け、いつもの修ちゃんらしくない・・・)
真菜(一体どうしたの、なにか心配事でもあるの?)
「はっ」とし、
真菜(もしかして私と栗栖君がヤッた事に気づいてショックを受けてるとか?・・・)
真菜(いや、それはないはず。バレるようなボロは出してないし・・・)
心配そうに修一を見つめ、
真菜(だとしたら何故あんなに集中力に欠けてるのかしら・・・)
よろめく修一の髪をひっつかんで立たせながら、
佐治「おまえ如きに弟が倒されたとは信じられんわー」
佐治「こんなしょっぱなから失神して退場されたら適わんでー」
修一の髪を引っ掴んだまま鳩尾に前蹴りをくらわせた瞬間、修一は「うがっ」と呻き、
佐治「お前を葬ると弟の位牌に約束したさかいなー」
よろめく修一を心配げに見て、
審判「君、大丈夫か?」
審判を睨み、
佐治「ええから早よ試合開始じゃー。ドクタ ストップなんぞかけたら、おのれから葬るでー」
躊躇しながらも、
審判「で、では始めっ!」と号令をかける。
よろめきながらコスチュームの腋をクンクン嗅ぎ、
修一「うっ、くさっ!」(そういゃ日光仮面になって以来一回も洗ってなかった・・・)
上着とマントを床に叩き付けて、
修一「棄権!」と言ったと同時、審判がドタッと倒れる。
優子達全員あぜん。
佐治、ぼう然。
ほとほと呆れ、
栗栖「な、なんちゅうワンパターン・・・」
栗栖「いかにゆうても、もうせんやろ思うとったのに・・・」
信頼しきった目で修一を見つめ、
真菜「あのパフォーマンスをしないと調子が出ないのよ」
真菜「きっと勝負師のゲン担ぎなんだわ」
信頼しきった表情で修一を見つめる真菜の横顔を見て呆れ、
栗栖(ここまで岩城を信頼しとるとは、もう一種の信者みたいなもんじゃのう・・・)
佐治「お、おい、どこ行くんやー」と、あ然とする佐治を一顧だにせず去る修一の腕を掴んで慌て、
審判「き、君、香水、香水」
修一「あ、そうか」と優子達の方に向かう絵に司会声、
「はい、ここでお約束の香水タイムです」
司会「美女達をながめて目の保養をしながら少々お待ちください」
客のA、Bが呆れ、
A 「毎回毎回よくやるもんではあるな」
B 「観客もマンネリとは思いつつ、これを期待してるからな」
「くっ」と吹き、
久美子(ローリングストーンズがライブで毎回ラストに「サティスファクション」やらな収まらんのと一緒やな)
優子の胸に抱かれ情けない顔で、
修一「せんせー、臭いんだもーん」
優子「はいはい了解!任せといて」
全員が飛んできて修一の全身に香水をスプレーする絵に司会声、
「いつもの事とは言え、なんど見ても羨ましい光景であります」
修一「エミ、いつものアレを頼む」
申し訳なさそうに、
エミ「ごめーん、今日はパンツを履いてないから無理」
スカートをまくりながら、
京子「はいはい、今日はうちがパンツググーを見せたげる」
プロデューサーの本田がテレビカメラマンに、
本田「おい、京子ちゃんの股間アップ!」
勇んでカメラを京子に向け、
カメラマン「はいっ!」
京子、色っぽい目つきでパンツをググーとひも状に上げる。
その京子のひも状になったパンツの両側から毛がはみだした股間のアップ。
観衆「おおーーー」
「京子ちゃん、いいぞー」
「写真集が出たら絶対買うからなー」などと大どよめき。
カメラマン、あ然と本田を見る。
カメラマン「(汗)ほ、本田さんどうしましょう、毛が写っちゃいました・・・」
本田「そんな些細なこと気にすんな」
カメラマン「そうは言っても、今のは絶対お偉方にどやされますよ」
本田「何を言われようと事故でしたで言い通しゃいいんだよ」
本田「いちいちお偉方を恐れてちゃ視聴率取れねえだろうが」
カメラマン「(汗)ま、まあそうですが・・・」
パンツをググーと持ち上げたまま修一に色っぽい目つきで、
京子「どう、元気になった?」
勃起を誇示して見せ、
修一「もうビンビン。これでがんばれまちゅー」という絵に司会声、
「はい、お待たせしました。香水タイムが終わり、いよいよ試合が始まります」
修一、マントだけ外して元のコスチュームでものすごい形相で睨む佐治と対峙し、
佐治「われ、たいがいにしいやー」と言った瞬間どこやらから「やかましいわー」と声がした。
佐治、声の本人である京子を睨む。
京子「だれにものゆうてるんやこのタコがー」と叫んだ京子を優子があ然と見て、
優子(ひっ、やめて、あいつがこっちに来たらどうすんのよ)
京子「お前の顔こそたいがいにしいやー」
京子「それとなー、その語尾を伸ばすのやめてんかー、気色悪うて適わんわー」と大声でいちびると観客がどっと笑う。
京子を睨み、
佐治「おまえの名前教えてくれへんかー」
京子「なんで名前教えなあかんねん、タコは鉄板の上で焼かれとったらええんやー」と言うと、またもやどっと笑いが起こる。
修一(京子のやつ、さっきとは一転して表情が明るくなったが・・・)
悲しげに、
修一(もはや、完全に俺を吹っ切ったって事か・・・?)
修一「うぐっ」と泣きそうになってしゃくりあげる。
みるみる修一の目に涙が盛り上がる。
「このくそあまがー」と言って京子の方に行きかけた佐治がふっと修一を見て驚く。
「ぐす」と涙を拳の裏で拭う修一をあ然と見て、
佐治(こいつ、なに泣いとんや?・・・)
俯いて肩を震わせる修一に、
佐治「なんや、今頃になってわしが恐ろしいなったかー?」
栗栖、あぜん。
真菜、あぜん。
つづく
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