家族の「ミー太郎」はここ半年、天空の部屋からは余り離れた事がない。
老とはいえ、雄猫だから自由を求める。
今日はいつもと違って部屋に居ない。
「連れ去られたんじゃないかしら?」
「迷い猫になったんじゃないかしら?」
落ち着かない私。
「大丈夫いね。いい所みつけたんじゃろー」
と猫通は言う。
ちょっと 気になる穴がある。
「ミー太郎ーおみやげがあるよ!」って穴に向って言って見た。
ちょこんと顔を出した。 あーよかった。
だけど ちっとも帰ってこない。
見つけた秘密の部屋は居心地満点なのだろう。
そこに向う道は
大きな大きな自由への道です。
かれの残りの猫生に自由を取り戻せたのは本猫以上に嬉しい出来事でーす。