稲田写真塾*ギャラリー*

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「西方見聞録」  スイス編 Vol. 1  (1992年)

2022年09月19日 12時37分00秒 | 日記

 スイスと言えば、ハイジと時計とマッターホーンの平和そのものの国と思い込んでいましたが、チューリヒ空港に降りて最初にビックリしたのは、軍服を纏って銃を持った屈強な兵士達が緊張感を漂わせながら空港を警戒している姿でした。とてもカメラを向けられる雰囲気ではありませんでした。

 後に聞いたスイス在住の日本人ガイドの話では、第二次世界大戦の開戦と同時に、スイスは国際社会に対して武装中立を宣言し、侵略者に対しては焦土作戦で臨むことを表明。連合軍、枢軸国どちらにも与せず、スイスを領空侵犯してくる軍用機に対しては、陣営・目的を問わず、迎撃する措置を執った事で、第二次世界大戦には参加せず、守りに徹した事で、国境を接していたドイツ・ヒトラーでさえ全く手を出せなかったそうです。バチカンの衛兵はスイス人という事が、分かった様な気がしました。

 思っていたより軍事的に強い国で大国でも手を出せない「武装中立」を堅持して国を守っている事に驚きましたが、ウクライナの情報がマスコミから伝わってくる度に、国を守るという事はどういう事なのか、考えさせられます。

ま、それはそれとして、今日の写真で何となくスイスの山の雰囲気を味わって頂きます。

アイガー北壁はグリンデルワルドからのショットですが・・・山が好きな方にはご存知の方がいると思いますが・・・クライネシャイデックからは、アイガー、メンヒ、ユンフラウの三峰が見えるのですが、ここに行った時には生憎の霧の天候で写真は撮れませんでした。

グリンデルワルドより見る、アイガー北壁

ミッテルホルン

 

マッターホルン

次回から個々の面白かった話を写真と共にご覧に入れようと思います。


「西方見聞録」 フランス モンサンミッシェル編  (1999年)

2022年09月17日 08時53分37秒 | 日記

フランスで、行きたかった所は、モンサンミッシェル!

モンサンミッシェルはフランス西海岸、サン・マロ湾に浮かぶ小島上にそびえる修道院で、世界遺産に登録されています。サン・マロ湾はヨーロッパでも潮の干満の差が激しい所(差は15メートル以上)で、昔は引き潮時には陸と繋がるが、満ち潮時には海に浮かんで巡礼者が渡れなかったといいます。1877年に対岸との間に地続きの道路が造られ潮の干満に関係なく渡れるようになったのです。私達が訪れた1999年にはこの道路で渡りました。ところがこれによって潮流を堰き止めることとなり、100年で2mもの砂が堆積して、陸繋島化が進行し島の間際まで滅多に潮が来ることがなくなったために、2009年に道路が取り壊され、2014年に新たな橋を作り、元の潮の流れを取り戻す事業をしましたので、現在はこの写真とは少し周りの具合が変わっていると思います。

この時はこの近くに1泊したので、朝から夕まで時間による変化5態をご覧頂きます。

朝のモンサンミッシェル

 

真昼のモン

 

雲が出た午後、逆光のモン

 

陽が傾きかけた遅い午後のモン

 

夕焼け真っ只中のモン

フランスはこれでお終いにして、次はスイスにでも行きましょうか。


「西方見聞録」  フランス  ピレネー国立公園編 (1998年)

2022年09月14日 10時24分03秒 | 日記

フランス、スペインの間にピレネー山脈が横たわり、この一帯がピレネー国立公園となっています。

ここには結構高い山脈が続き、所々に湖が現れて、目を楽しませてくれました。

ピレネー国立公園での4カットの写真をお目にかけます。場所名は残念ながら記録が無く、不明。

この峠の向こうは、スペイン!


「西方見聞録」  フランス  ルルド編  (1998年)

2022年09月12日 16時52分24秒 | 日記

更に、西方向にルルドと言う、巡礼地があります。

ルルドはカトリックの巡礼地で・・1858年に14歳の貧しい少女ベルナデットが聖母マリヤの出現を目撃した「ルルドの奇跡」以来、カトリックの巡礼地となって、年間600万人の巡礼者や観光客が訪れます。

聖母マリヤのお陰で水(聖水)が湧き出し、この水は何にでも効くという事で、ここに来た人は必ず持って帰ります。私も大きなペットボトルに持ち帰り、旅行中に飲んでました。

 

これはベルナデットの生家でこんな形で残っています。如何にも、貧しげな家でしたね~。

 

身体の具合が悪い巡礼者たちが、ポー川の橋を渡って、ロザリー教会に向かうところです。

 

ロザリー教会の正面側です。中には入りませんでしたが、この人達は中でありがたい事をして頂き、奇跡を待つのでしょう。


「西方見聞録」   フランス  マルセイユ編  (2001年)

2022年09月09日 12時56分29秒 | 日記

マルセイユは南フランスにおける貿易、商業、工業の一大中心地です。

ヨーロッパでも第3位の玄関港といわれています。

また、ブイヤベース発祥の地としても知られ、勿論ここの名物料理です。

 

ここは、マルセイユ旧港で今はヨットハーバーになっています。遠くにノートルダム寺院が見え、たくさんのヨットが掛留されてました。

 

何処にでも、こんな顔をして楽しそうに働く人が居ます。私たちにも、ニコニコしながら話しかけてくれましたが、残念ながらフランス語。運悪く、ガイドが近くに居なかったのでこっちも笑うだけ。

 

ノートルダム寺院にも行きましたが、内部は写真でご覧いただけるように金ピカで荘厳な感じ、ヨーロッパはどこに行っても教会は立派でしたね~。

 

高台のノートルダム寺院から街、海、を撮りましたがガイドから面白い事を聞きました。

この写真の右上の海上に島らしきものが見えますね(手前の小さい方)。この島がアレクサンドル・デュマ・作「巌窟王・モンテクリスト伯」で主人公のエドモン・ダンテスが無実の罪で投獄された「シャトー・ディフ」なんですって。

子供の頃読んで大好きな物語だったので、大感激でした。