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🚞🔂 大阪環状線 開通60年 改造プロジェクト   210419

2021-04-19 18:36:00 | 🚃 鉄道

大阪環状線開通60年 乗客に優しく「改造プロジェクト」
   産経新聞より 210419

 大阪市中心部を走るJR大阪環状線は、今月で開通60年となる。
 通勤・通学や観光にも欠かせない路線として定着する一方、車両や駅舎は老朽化。
 文字通り環状運転する電車に加え、和歌山や奈良方面に向かう快速電車が乗り入れることから、不慣れな利用者から困惑の声が寄せられることもあった。
 明るく、分かりやすく-。JR西日本は還暦を迎えた環状線のイメージや利便性向上に向け、改良を進めている。(野々山暢)



 「いろいろな行き先の電車が止まるので、どこに並べばいいか迷う」。JR西にはこのような声が寄せられてきた。

 東京都内を回るJR山手線のホームにいれば、同線を一周する電車がやってくる。シンプルな山手線に対し、環状線は少し事情が異なる。

 例えば、大阪駅の環状線内回り(西九条方面)ホーム。環状線は天王寺駅までの半周しかせず、加茂駅(京都府木津川市)や和歌山駅(和歌山市)、関西空港駅(大阪府田尻町)に直接向かう快速電車も止まる。乗り換えなく目的地に向かえるのは利点だが、乗り過ごすと思わぬ場所に着いてしまう可能性がある。

 こうした課題を解消するため、JR西が対応を進めている。

 シカ、ミカン、飛行機…。奈良や関空に向かう電車が慌ただしく発着する大阪駅では2年前、足元の乗車位置案内をアイコンで示し、目的地別にどこの列に並べばいいのか一目で分かるようにした。並ぶ場所を路線ごとに定めた色(ラインカラー)でも示していたが、今年1月からはその幅を広くした。

 環状線と東西・学研都市線が十字に立体交差し、乗り換え方法の説明が難しかった京橋駅。平成29年夏から始まった同駅のリニューアル工事では、エレベーターを5基から8基に増設し、それぞれに動物のイラストを割り当てた。何を目印に駅構内を移動すればいいのか、初めて来た人にも分かりやすくした。

 他路線と比べ利用者が減少傾向にあった25年、JR西は「大阪環状線改造プロジェクト」を立ち上げた。大阪駅や京橋駅におけるさまざまな改善も、プロジェクトの一環だ。

 歴史を重ねる中で、駅舎や車両の老朽化も進んだ。そこで「明るい、きれい、わかりやすい」をコンセプトに、駅店舗のリニューアルやトイレの改良を進め、新型車両も導入した。

 27年には全駅で発車メロディーが採用された。
 大阪駅は大阪で愛された故やしきたかじんさんの代表曲「やっぱ好きやねん」、
 天王寺駅は地元出身の和田アキ子さんの「あの鐘を鳴らすのはあなた」。
  駅ごとのシンボルフラワーも定めた。

 プロジェクトに携わるJR西の渡辺修二さん(40)は「引き続き魅力ある路線の実現を進めていきたい」と話した。


 大阪環状線 大阪、京橋、天王寺、西九条など19駅を経由する路線。全長21・7キロで踏切はない。開通は昭和36年4月25日。すでに運行していた旧城東線(大阪-天王寺)や旧西成線(大阪-西九条)などをつなげ、一つの輪とした。ただ当初の西九条駅は、地上ホームと高架ホームに分断されていたため電車が一周できず、完全な環状運転は39年3月から始まった。



💋その昔、帰宅時、ちょくちょく疲れ癒やしで内回りで帰るを、仮眠しつつ外回りでぐるっと遠回りして帰宅。更に乗り越しても元に戻るだけ。気楽、懐かしい。
 心地よい振動と移り変わる車窓と思い出。
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💪 9つのトピックで学ぶ 代謝とアンチエイジングの関係 210419

2021-04-19 18:15:00 | 健康関連

9のトピックで学ぶ「代謝とアンチエイジング」の関係
  TARZAN より 210419

 大人の階段を上っていくと、そこかしこで直面する老化現象。代謝と老化はどんな関係があるのだろうか? 最新の研究から浮かんできた9つのキーワードとともに解決の糸口を探った。

① 老化は細胞レベルで起きている!
 刻まれたシワやぽっこりお腹。それは細胞の衰えを告げるサイン。
「老化に関連して注目を浴びているのが、再生力を司る幹細胞です。その減少が代謝の低下も招く。ヒトのカラダは約200種類、37兆個もの細胞で構成されており、そのうち修復に長ける幹細胞は生後だと約60億個が存在します。
 でも、80代を迎える頃には約200分の1に。その結果、臓器の機能は低下し、基礎代謝も落ちる。さらには、細胞のエネルギーを産出するミトコンドリアの働きも鈍くなります」(大阪大学特任准教授・日比野佐和子先生)
 寄る年波に勝つ方法は、ある。
「細胞内のミトコンドリアの量や機能性を高めて、幹細胞を活性化するためにも、日頃の生活習慣を整えて、細胞に力を授けましょう」

② 代謝、老化、ホルモンの三角関係。
「加齢による内臓機能の衰えはホルモンの分泌量減少も招き、結果的に細胞レベルの代謝も落ちます。例えば50種類以上のホルモンに変化するDHEAーs。“ホルモンの母”と呼ばれ、筋力の維持、代謝アップ、免疫力の向上などを担っていますが、思春期以降は右肩下がりに」
 一方で増えるホルモンもある。
「コルチゾールです。正常時は血圧や血糖の上昇を抑え、抗炎症および免疫抑制の働きをします。でも、ストレスを浴びて分泌が過剰になると、カラダを酸化させ、代謝の低下を招く。その猛威を止めるには、セロトニンが有効です。別名“幸せホルモン”の95%が腸内で作られているので、善玉菌を増やしましょう。朝食でセロトニンの原料となるタンパク質を摂取すると整いやすいです」

③ 老化はもはや疾患の一部である。
「予防医学が発達しているアメリカを中心に、20年くらい前から広がりつつある認識です。老化は体内で起こる炎症と捉えられていますね」
 世界ではカラダの衰えは自然の摂理という考え方が古くなりつつある。
「日本では病気とは別問題という思考が根強い。人の老化(臓器の機能や免疫力の低下)は34歳、60歳、78歳で急激に進むことが最近の研究で報告されているが、代謝が良ければそれには当てはまらない場合も。
 糖尿病、前立腺肥大、男性機能の低下、骨粗鬆症など、高齢になるにつれて罹患率が上がるものの土台には、老化がある。カラダの衰えを疾患とみなして、30〜40代からケアを始めると症状を防ぐ確率は上がります。自己治癒力やウイルスへの防御力も問われる今こそ、概念を変えてみて」

④ 血液のサビは老化の始まり。
「LDL(悪玉)コレステロールの値が正常でも、血中のLDLの酸化度が高い場合があります」
 カラダのサビは衰退のきっかけだ。
「活性酸素によって発生する最大級の悪玉・酸化変性LDLコレステロール(LAB)は、血管にあるLOXー1という物質に捕まると炎症が生まれる。これが動脈硬化の引き金に。この数値が高い人は低い人に比べて心筋梗塞の発症率は2倍、脳梗塞は3倍であるそう。ドロドロの血液は循環を滞らせて、代謝も下げる。
 予防策として、酸化した油の摂取を控えるだけでなく、体内の脂質の酸化を抑えること。つまりアマニオイルや青魚に含まれるオメガ3を意識的に摂る。そして、ストレスを溜め込んでカラダの中を酸化させない。適度な運動での発散も忘れずに」

⑤ 見た目の衰えとメラノサイトの関係。
 肌トラブルの要因として、なにかと敵視をされているメラニン。そもそも、シミやソバカスはターンオーバー(新陳代謝)が乱れている証し。
「紫外線を浴びた体内のメラノサイトからメラニンが生まれます。本来は皮膚がんになるのを防ぐための仕組みですが、老化によって肌が生まれ変わるサイクルが遅れ始めると、シミとなって残る。美白の観点では鎮静させておいた方がいい細胞ですね。ところが、髪の毛では、メラノサイトの機能低下が白髪に関係しています。
 肌のシミ予防には、ビタミンCとLーシステインがメラニンの生成を防ぐので重要ですが、これを摂取したからといって、白髪になるわけではなく、新陳代謝が底上げされることで、それぞれにとって良い効果をもたらします」

⑥ 加齢臭もセルフマネジメントをする時代。
 知らぬ間にスメハラをしている事態は、是が非でも避けたい。
「40歳を過ぎると男女問わずノネナールという加齢臭の原因となるニオイ物質が発生しやすくなります。これは、脂肪酸の一種である9ーヘキサデセン酸が過酸化脂質(コレステロールや中性脂肪など脂質が酸化したもの)や皮膚表面のバクテリアによって分解されることで、発生するといわれています。
 そもそも、体内に溜め込んだ老廃物や有害物質によって、代謝が衰えて9ーヘキサデセン酸の分解を招く。そのため、ニオイ物質の原因である脂質のバランスを整えることが重要に。良質なオイルの摂取を基本とし、動物性脂肪の摂り過ぎは卒業しましょう。その代わりに、抗酸化作用の高い緑黄色野菜を積極的に食べてください」

⑦ 見た目が若いと長生きする、という説。
「双子でも実年齢より若く見える方が長生きする傾向にあるようです」
 風貌は寿命を左右する!? 2001年と08年に南デンマーク大学が実施した研究結果を教えてくれた。
「国内の70歳以上の双子1826人の顔写真から、第三者の男女41人が見た目年齢を判定7年後の追跡調査で1151人を分析すると、初回で実年齢よりも若いと判断された人の方が存命していました。そして、彼らは身体能力、握力、認知機能も高かったという報告があります」
 老化の進行が異なるのは、代謝の良し悪しも関係するのだろうか?
「習慣や環境が与える影響は大きいです。ちなみに、細胞の寿命に関わるとされている染色体の端にある“テロメア”が長いことも判明。ストレスで短くなるので気をつけて」

⑧ 目は内臓を映し出す鏡。
「眼底検査をすると網膜血管が確認できる。唯一、外から直に血管を観察することができます。糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が見つかることも」
 病気だけでなく、目から健康状態や代謝の状態も読み取れる。
「例えば、一時的な充血は心身が昂っている証し。自律神経が乱れ、交感神経が優位となって緊張状態に陥っています。すると、目は乾き、水分や酸素と栄養素も欲して血管が太くなる。この状態が長引くと代謝を落としかねない。休息して副交感神経を優位にし、末梢まで酸素を行き届かせましょう。さらに、白目の黄ばみが気になり始めたら、カラダが糖化しているかも。低糖質の食事を心がけましょう」
 まさに“目は口ほどに物を言う”。

⑨ 名前がすぐ出てこない…は脳の代謝の低下!?
「あれだよ、あれ」と、口にしながらも肝心の呼称を忘れた。これまた加齢に伴う代謝の衰えなのか?
「一概には言い切れない部分ですが、NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)というビタミン類似物質の減少が絡んでいることも。体内で合成されるNMNは10代後半をピークに下り坂を辿り、40代では最盛期の半分に。すると、ぐっすり眠れず、思考や記憶力、代謝も衰える」
 聞けば、NMNはアンチエイジング業界で注目の成分でもあるそうだ。
「ハーバード大学のデビッド・シンクレア教授が、生後22か月のマウスにNMNを投与したところ、運動能力、細胞活性レベルなどが生後6か月のマウスに相当する機能に戻った報告もあります。細胞レベルでの若返りの鍵を握っていますね」
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🚶‍♀️…伏見区向島農道🔁 🔭🌓 210419

2021-04-19 16:46:00 | 🚶 歩く
🚶‍♀️…右岸河川敷…隠元橋…左岸堤防道…同47km碑+…伏見区向島の農道(清水町⇆渡シ場町⇆)…左岸47.4km碑…隠元橋…右岸堤防道…>
🚶‍♀️11077歩

☀️:隠元橋19℃:風が強くやや冷たい
 青空に八日月🌓が映える。

 しかし宇治川河川敷堤防に西洋アブラナがチョコチョコあったのが今はあちこちに茎も高く大きく広がるノハラガラシ群生があちこちに。

13:48東の空に八日月🌓月齢7.2;青空(ウルトラマリン)

同上

農道より:キワタ?(小さな粒々花)と青空

鳶にちょっかいする烏:よく見る光景。

19:15 夜空の月
 昼間とはまた違う感じで!





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⌘ 京大発 核融合業界の「リーバイス」目指す。  210419

2021-04-19 11:44:00 | 気になる モノ・コト

脱炭素の切り札になるか?「核融合業界の『リーバイス』目指す」京大発スタートアップの勝ち筋
    ビジネスインサイダー より  210419 三ツ村 崇志

⚫︎「たった1グラムの燃料から、石油8トン分のエネルギーを取り出す」

にわかには信じられないかもしれないが、太陽で起きている「核融合反応」を再現することで、二酸化炭素を出さずに膨大なエネルギーを得ることが可能だと考えられている。

「核融合」とは、原子同士が融合することで全く別の原子へと変わる反応のこと。

この反応を発電などに応用しようと、国際的な枠組みで「核融合炉」の研究開発が進められてきた。
 太陽は、水素原子同士の核融合反応によって生じた熱によって燃え続けている。核融合炉は、地上に太陽を再現する技術だ。
 その一方で、2000年頃から欧米を中心に核融合炉の開発に携わるスタートアップが続々と立ち上がり、今やその数は40〜50社にものぼっている。

⚫︎ここ数年で、核融合業界への投資も拡大してきた。

 中には、アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が投資したGeneral Fusion社や、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が出資しているCommonwealth Fusion Systems社など、数百億円規模の資金調達を実現している企業もある。
 日本国内でも2021年1月に、京都大学発の核融合スタートアップ・京都フュージョニアリングが、ベンチャーキャピタルのCoral Capitalや個人投資家らから総額約1.2億円の資金調達を発表。一部で大きな話題となった(累計調達額は3億4400万円)。京都フュージョニアリングも、2019年10月に創業したばかりのスタートアップだ。

⚫︎なぜ今、世界で核融合が注目されているのか?

 京都フュージョニアリングの長尾昂代表と、京都大学の教授を兼任する同社CTOの小西哲之教授に話を聞いた。
 核融合技術の技術は「今までと違うステージに到達」
 核融合によって得られたエネルギーを使って発電するという発想は、1950年代にはすでに存在していた。日本では、日本人として初めてノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士などがその研究を推進したことが知られている。
 その後、1980年代から国際的な協調が進み、2007年にヨーロッパ、アメリカ、ロシア、中国、日本、韓国、インドからなる「ITER国際核融合エネルギー機構」が設立。2010年には、フランス南部サン・ポール・レ・デュランスに技術実証用の国際熱核融合実験炉「ITER」の建設を開始した。
 現在では、2025年の稼働を目指し世界各地から納品される装置の組み立て作業が進んでいる。
 ITERは炉の直径が約30メートルもある巨大な装置で、総建設費は約2.5兆円と巨額だ。

 一企業、それも誕生したばかりのスタートアップが建設できるような規模ではない。だからこそ、核融合炉の研究開発は国家間プロジェクトとして長い年月と莫大な投資をしながら進められてきたわけだ。
 ただし、ITER計画は1980年代から議論され、2000年頃に設計された計画だ。それ以降に発展してきた科学技術は織り込まれていない。
「核融合の業界は2〜3年前とは大きく違うステージにきています。最先端の技術を使うことで、数百億規模で建造できるコンパクトな核融合炉が実現されようとしているんです」(小西教授)
 これがここ数年の間に欧米で核融合スタートアップが注目されてきた理由の一つだ。

⚫︎熱を取り出す技術で「唯一無二」の存在に

 核融合炉を実現する上で重要なのは、「核融合反応を起こすための工程」と「熱を取り出す工程」の2工程。
 核融合反応を起こすには、燃料となる重水素や三重水素(トリチウム)を「プラズマ」(※)状態にした上で衝突させなければならない。このためには、プラズマを安定して制御する技術が必要となる。
  (※プラズマ:原子が、電子と原子核に分離した状態のこと。)

 一般的に、プラズマの制御は核融合炉が小さくなるほど難しくなる。ただし、建設費を抑えるには炉の小型化が必須条件。だからこそ、欧米の核融合スタートアップの多くは、「小さくても安定したプラズマを得られる核融合炉」の開発に力を注いでいる。

 一方、京都フュージョニアリングが強みとしているのが、「熱を取り出す工程」だ。

 核融合炉では、核融合反応によって生じる超高エネルギーの粒子「中性子」を利用する。
核融合反応によって生じた中性子は、核融合炉の内側の壁面を覆う「ブランケット」と呼ばれる素材に衝突。ここで、莫大な熱が発生する。
 ブランケットの内部には、冷却材(水やヘリウムガスなど)が循環されており、この膨大な熱を吸収。温まった冷却剤の熱を利用して発電用のボイラーを動かし、エネルギーを得るわけだ。


核融合炉のイメージ。中央青色の空間でプラズマが発生し、核融合反応が起こる。側面にブランケットが敷き詰められ、熱を取り出すことになる。画像手前に描かれている人の大きさを見れば、そのスケール感が分かるだろう。
画像:京都フュージョニアリング

 京都フュージョニアリングは小西教授の研究を元に独自の「ブランケット」を開発。冷却材に液体金属を利用することで、摂氏1000度前後の熱を安全に制御する(取り出す)ことが可能となった。
 冷却剤に液体金属を利用する手法自体は、ヨーロッパでも研究されているというが、温度はまだ低い。
 利用可能な温度が高ければ高いほど発電効率は良いと考えられることから、「プラズマの安定化」を目指す海外の核融合スタートアップが、こぞって京都フュージョニアリングの技術に強い興味を示しているというわけだ。

⚫︎「ゴールドラッシュのリーバイスのように」

 ゴールドラッシュで言う「リーバイス」のような会社、と今後の展望を語る。
「私たちは、海外スタートアップから、『ブランケットを設計してくれ』と依頼されるような存在です。住み分けが完全にできているのでどことも競合しません」(長尾代表)
 多くの核融合ベンチャーが数百億円をかけてプラズマ制御技術の開発競争を繰り広げる一方で、どういうわけか業界としてその「熱を取り出すメカニズム」にはあまり注力していなかった。
 長尾代表は、「レッドオーシャンになりつつあるプラズマ生成競争の隣に、大きなブルーオーシャンが残っているのを見ると不思議な感覚を覚えます」と語る。

 核融合炉のブランケットを1セットまるごと受注できれば、売り上げは約300億円。劣化に伴い約2年で交換が必要となる消耗品でもあるため、継続的なビジネスとしても十分に可能性がある。
 長尾代表と小西教授は、
「(京都フュージョニアリングは)ゴールドラッシュで言う『リーバイス』(※)のような会社だとお伝えしています。(長尾代表)」
「世界のどこが核融合に成功したとしても、そこにうちのブランケットが使われている状態になる」(小西教授)
(※リーバイスは、1800年代に起きたゴールドラッシュの際に、金を採掘しに来た労働者に破れにくい作業着としてデニムを販売することで財をなした。)
と今後の展望を語る。

 京都フュージョニアリングでは、ブランケットの他にも核融合炉に投入する燃料(重水素など)を加熱するための装置や、核融合反応の際に生じるヘリウムなどの“燃えカス”を処理する装置などの開発も手掛けている。

 欧米の核融合炉スタートアップが調達した数百億円規模の資金の大半は、実験用核融合炉の建設費用にあてられる。
 ITERほど巨大ではないものの世界各国で研究炉の建設も進められているため、商用前に一定のマーケットが存在している点も、他の核融合スタートアップとは異なる点だ。
 長尾代表によると、すでに海外から加熱用装置などの引き合いが来ている状況だという。一台あたりの売り上げ金額は数億円規模。ビジネスがうまくいけば、売り上げは十億円を上回ることになる。

⚫︎「仮説の証明」のために加速する核融合炉開発
 核融合炉(ドーナツ型)と水素精製プラント(四角の建物)のイメージ。核融合炉が実現できれば、発生する超高温の熱を利用した水素製造など、発電以外にも様々な可能性が開かれる。
 ITER計画では、プラズマの発生を2025年、核融合反応を2035年頃に実現しようとしている。発電の実証は、2040年代に稼働を目指している原型炉「DEMO」の建設を待たなければならない。
 いくら「ディープテックは実証までに時間がかかる」といっても、20年以上先まで実証できるか分からない技術に対して、多額の資金提供を募ることは難しい。
 ベンチャーキャピタルや投資家から核融合業界に投じられた資金総額は、すでに数千億円を超えている以上、多くの投資家達が「核融合炉で発電する」というコンセプトの証明(Proof of Concept)を早晩期待していることは間違いない。
 実際、欧米の核融合ベンチャーの中には、2025年に実験炉を構築し2030年頃に発電を目指す企業も出てきている。
またアメリカでは、エネルギー省からの資金提供を受けてパイロットタイプの核融合炉の開発を民間企業に競わせる取り組みも発表された。
 これはかつてNASAが資金を提供し、宇宙への輸送技術を民間に競わせながら開発した 「商業軌道輸送計画(COTS)」を模したものだ。この取り組みで躍進したのが、他ならぬスペースX社である。
 この先、核融合炉の実証競争が、欧米のスタートアップを中心に加速してくフェーズにあることは確実だろう。
 核融合炉が本当実現可能な技術となるか否か、ここから先の数年間が勝負となりそうだ。
 小西教授は、2025年の実証炉の構築や2030年の電力供給が予定通り進むかどうかは分からないとしながらも
「2020年代後半には、実際にどこかのスタートアップが核融合炉に短時間であれプラズマを灯すことに成功するのではないでしょうか。そこに当社の技術が使われるはずです」
と期待を語った。

(文・三ツ村崇志)
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京都帝釋天の「天降石」周辺整備されて拝観可能に 210419

2021-04-19 11:25:00 | 〽️ 行事・新案内等 控え

巨大「天降石」間近に、足場やほこら整備 京都帝釋天、新たなパワースポットに期待
   京都新聞 より 210419

京都帝釋天の奥の院にある「天降石」。
 昨年9月には法要が営まれた(南丹市八木町船枝)
 京都府南丹市八木町船枝の京都帝釋天の「奥の院」に鎮座する巨石「天降(てんこう)石」の周囲が整備され、間近で見られるようになった。
 新型コロナウイルス禍が続き不安な世情の中、参拝者に安らぎを届けている。

 天降石は境内地の山中にある奥の院のご神体で、高さ約8メートル、幅約5メートル。同帝釋天は780(宝亀11)年に和気清麻呂が創建したとされ、帝釋天がこの石に乗って天から降りてきたと伝わる。大正時代にまとめられた地域誌「丹波誌」に天降石の存在が紹介されている。

 鈴木顕道山主(59)によると、天降石は少なくとも50年以上は木製の堂に覆われていたが、老朽化して危険だったことから2019年11月に堂を解体し、巨石が姿を現した。さらに、昨年9月までに「奥の院礼拝所」として整備。足場をコンクリートで固めたほか、以前からあったほこらを修復し、石にはしめ縄を巻いた。

 同帝釋天はさまざまな願い事がかなうとされ、庚申(こうしん)信仰の拠点や参道に108個の鐘が連なる「願いの鐘」で知られる。鈴木山主は「コロナ禍や自然災害で世の中は不安が多い。この天降石から少しでもパワーを届けられたら」と、新たなスポットとして期待を込める。5月9日には大祭があり、コロナ退散などの祈禱が営まれる。
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