貴重な航空機、勢ぞろい 茨城・筑西に航空博物館、来春オープン
毎日新聞 より 210916
茨城県筑西市のテーマパーク「ザ・ヒロサワ・シティ」で、国立科学博物館所有の貴重な航空機を集めた「科博廣澤航空博物館」が2022年1月をめどに開館する。科博と、パークを経営する企業集団「広沢グループ」が連携して運営。科博と民間が共同しての博物館運営は初めてという。【安味伸一】
航空博物館には、国産初の量産旅客機YS11初号機、南極からカラフト犬「タロ」と「ジロ」を救出したヘリや、旧海軍の戦闘機「零戦」などを展示する計画。YS11初号機は1964年から98年の現役引退まで全国の飛行場を飛び回り、管制施設を点検する飛行検査機として活躍。日本航空協会認定の「重要航空遺産」だ。
科博の鈴木一義・産業技術史資料情報センター長は「太平洋戦争当時の技術の粋を集めた零戦と、その設計者が戦後に設計したYS11を並べて展示することで、日本の産業技術の歩みを知ることができる」と語った。
ザ・ヒロサワ・シティは、園内で改修を進めている乗り物のテーマパークエリアについて、名称を公募する。
園は、航空博物館も含む同エリアの整備を進める方針。既存の鉄道車両のレールパークやクラシックカーミュージアムなどに加え、消防自動車博物館やミニカーミュージアムを新設するほか、宇宙船型の遊具も建造している。担当者は「0歳から100歳まで、楽しく遊べる空間を訪れたくなるような名前を」と呼びかけている。
募集は10月9日までで、10文字以内。最優秀賞には賞金10万円が贈られる。詳細は同パークのホームページか筑波総研(029・829・7560)。