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安らぎと幸せ ― 実現は近い ~ 聖書

2021年07月18日 | 日記

【安らぎと幸せ ― 実現は近い!】


正直で善良な人たちが地球上に満ちて互いに愛を示し合うようになる,ということを知って,タムとサリは胸が躍りました。食糧不足も病気も死もない世界,だれもが安心して幸せに暮らせる世界になるのです。すぐにでもそうなってほしいと思いました。

「いつ,そうなるんだろう」とタムは尋ねます。

「それはいい質問だね,タム」とマオンは言います。「イエスっていう人のこと知ってる?」

「うん,少しは知ってるよ。良いことを教えた人だよね。でも僕の質問とどんな関係があるんだい?」

「今から2,000年くらい前に,イエスの弟子たちが君と同じ質問をしたんだよ」とマオンは説明します。
「質問に答えて,イエスは『しるし』を教えたんだ。そのしるしは幾つもの出来事が合わさったもので,それらの出来事すべてが同じ時代に生じたなら,約束された変化が近いことが分かるんだよ」。


『イエスがオリーブ山の上で座っていると,弟子たちが自分たちだけで近づいてきて,言った。「教えてください。そのようなことはいつあるのでしょうか。あなたの臨在と体制の終結のしるしは何ですか」』。
(マタイ 24:3)

 

「しるし? 詳しく聞きたいな」。

「そのしるしにはいろんな事柄が含まれていて,全部,聖書に書かれているんだよ」と言って,マオンは聖書を開きます。
「例えば,こんなことなんだ」。

『国民は国民に,王国は王国に敵対して立ち上がる』。
(マタイ 24:7)

『食糧不足がある』。
(マタイ 24:7)

「不法が増す」。
(マタイ 24:12)

『大きな地震がある』。
(ルカ 21:11)

『そこからここへと疫病がある』。
(ルカ 21:11)

こういうことはどれも,いま生じている,とタムとサリは思いました。だからこそ,将来に不安を感じているのです。

「こういうしるしが表われているので,神による支配が地球全体に及ぶ時は近い,と分かるんだよ」とマオンは言います。
「聖書によると,その支配は,神の王国と呼ばれる政府によって行なわれるんだ」。そして次の聖句を見せます。そこには,神の王国が間もなく行なう事柄が予告されています。


「それらの王たちの日に,天の神は決して滅びることのないひとつの王国を立てられます。そして,その王国はほかのどんな民にも渡されることはありません。それはこれらのすべての王国を打ち砕いて終わらせ,それ自体は定めのない時に至るまで続きます」。
(ダニエル 2:44)

 


「神の王国がこの地球を支配する時,悪や不正や腐敗はすべて完全に取り除かれるんだ。考えるだけでうれしくなるよね」とマオンは言います。


そういう平和な世界でぜひ暮らしたい,とタムとサリも思いました。タムはこう尋ねます。

「そのすばらしい世界で暮らすために,しなければならないことが何かあるのかな」。

「そのとおりだよ。価値のあるものを手に入れるには努力が必要だよね。アダムとエバの場合もそうだったんだけど,二人がどうなってしまったか,覚えてる?」

「神の指示に従わなかったので,楽園と永遠の命を失ってしまったんだよね」。

「そうだね。今の僕たちにも神は指示を与えておられるんだ」とマオンは言います。「神は間もなくこの地球を楽園にされるんだけど,そこで暮らしたいと願う人は,神について学んで,神(エホバ,ヤハウェ)の指示を知り,それに従って生活する必要があるんだよ」。

タムは納得しましたが,自分たちにそれができるだろうか,と思いました。


「神に従うことは重荷じゃないんだ。愛のある父(神)が指示しておられることはすべて,僕たちの最善の益になるからね」とマオンは言います。
「神(エホバ,ヤハウェ)は,平和な新しい世界への道を教えるだけでなく,ご自分に従ってその道を歩むようにと招いてくださっているんだよ。この聖句にあるとおりなんだ」。


『イスラエルの聖なる神,あなたを贖う主(神)はこう言われる。わたしは主,あなたの神,わたしはあなたを教えて力をもたせ,あなたを導いて道を行かせる。わたしの戒めに耳を傾けるなら,あなたの平和は大河のように,恵みは海の波のようになる。あなたの子孫は砂のように,あなたから出る子らは砂の粒のように増え,その名はわたしの前から,断たれることも,滅ぼされることもない」。
(イザヤ 48:17~19)

 


タムとサリは,この言葉に温かさを感じました。二人とも家族の益を心から願っています。正義の行き渡る平和な世界で子どもたちと一緒に暮らす ― それこそ最善の生き方です。

「神(エホバ,ヤハウェ)が教えてくださっている事柄を学んで,それに従おうと努力するなら,こういう祝福を得ることができるんだよ」とマオンは言います。

「どうやって学んだらいいのかな。僕たちに教えてくれる?」

「もちろん,僕もエルナも喜んでそうするよ! ちょうどいいものを持っているんだ。君たちが安らぎと幸せへの道を見つけて歩んでいくのに,きっと役に立つと思うよ」。