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涙の不思議 ~聖書

2021年07月31日 | 日記

涙の不思議

わたしたち人間にとって,泣くことは,生まれた時から始まります。ある専門家は,人にとって誕生後しばらくは泣くことが「音声による“へその緒”」となった,と説明しています。
赤ちゃんは感情的また身体的な必要を満たすために泣くからです。しかし,他の方法で意思の疎通ができる大人になっても涙を流すのはなぜでしょうか。

感情が高ぶって涙が込み上げる場合,それには様々な原因があります。悲嘆,挫折感,あるいは身体的また心理的な苦痛のゆえに泣くかもしれません。
しかし,幸福感,安堵感,また達成感から涙が出ることもあります。この場合は,喜びの涙です。涙には,他の人に伝染する傾向もあります。
「他の人が泣いていると,その理由が何であれ,涙をこらえられなくなります」とマリーアは言います。映画を見て,あるいは本を読んで,泣けてくることもあるでしょう。

 

泣くことは,原因が何であれ,力強く物を言います。「大人が泣くとき」(英語)という本には,「ごく短時間でそれほど多くのことを語る方法は,ほかにないだろう」と説明されています。
涙は反応を引き起こします。例えば,大抵だれでも,他の人の悲しみの涙を見て見ぬふりをすることはできません。その涙は,心痛の表われだからです。それで,泣いている人を慰めよう,あるいは助けようとします。

専門家たちの中には,泣くことが感情の有益なはけ口となり,いつも涙を抑えると健康が損なわれる場合がある,と考えている人もいます。
一方,泣くことの身体面また心理面の益は科学的に証明されていない,と言う人もいます。それでも,幾つかの調査では,女性の85%また男性の73%が,泣いたあとは気分が良くなったと回答しました。 ノエミという女性は,「泣く必要があると感じる時もあります。泣いたあとは,深呼吸して,物事を前よりもはっきりと客観的に見ることができるようになります」と説明しています。

幾つかの調査では,女性の85%また男性の73%が,泣いたあとは気分が良くなったと回答した

とはいえ,そうした安堵感は,涙を流すだけで得られるものではないかもしれません。他の人たちの反応も,重要な役割を果たします。例えば,泣いている時,他の人が慰めよう,助けようとしてくれると,ほっとします。 しかし,反応が良くなかったなら,恥ずかしくなるか,はねつけられたような気がすることでしょう。

泣くことに関する不思議な点はほかにもありますが,いま分かっていることは,涙を流すのが,神から付与された感情面の興味深い反応の一つである,ということです。

 

ご存じでしたか

生まれたばかりの赤ちゃんは一般に,泣いても涙を流しません。自分の目を保護するに足りるだけの水分はあるのですが,涙管が十分に発達する数週間後まで涙は出ないのです。

 


3種類の涙

基礎分泌性の涙。目を潤して保護するためのこの透明な液体が,涙腺から絶えず出ます。これによって視力も上がります。まばたきすると,この液体が目の表面に広がります。

反射性の涙。目に刺激性の物か粒子が入った時,目にあふれます。また,反射性の涙は,あくびをした時や笑った時など,様々な行為に関連して出ることもあります。

情動性の涙。感情が高ぶった時に出る“人間特有の”涙で,これには反射性の涙より24%高い濃度のタンパク質が含まれています。