した時の話です。 あれは、天気の良い午前中に外宮への
参拝を終え、続けて内宮本殿に参拝しました。
その日の内宮は、いつものように参拝者が多かったです。
内宮本殿前の大きな石階段を中間ぐらいまで上がった時、
階段石の上に、 体長30cmほどの大きなミミズが居たの
です。
踏まれるかもと、少し気になりましたが 参拝前で意識が参拝
に集中してますし、私には、そんなヌルヌルの大ミミズは絶対
触れません。 本殿前で、たまたま中央の位置に立つことが
できました。 最初に頭を2回目に下げたとき 本殿奥を隠す
大きな白い幕が、風に吹かれて私の方に捲くり上がり、私が
参拝中は 心地よい風を受けながら参拝することができました。
そして、参拝を終え石階段を下りると、中央付近に居る先ほ
どの大ミミズが目に入りました。
・・・・やはり、助けたいけど触れないと思い通り過ぎた時、
二人連れのしゃべりながら石階段を 上る御婦人と擦れ違い
ました。 その方が履く赤いヒールが目に入った時、自分が
踏まれるような 気がして、咄嗟に階段を駆け上がり大ミミズ
を両手で救い上げて傍にある大木の根もとに 放しました。
その様子を見てた方々は、怪しむ目で私を見ているので、
そそくさとその場を 立ち去りました。
さて、その夜は、運転に疲れたので早めに寝ました。
すると、夢の中に、 大きな大きな黒い龍が出てきました。
ただ、私を優しい目で暫らく じっと見つめた後、静かに
無言のまま消えて行きました。
さてさて、今 振り返ると何か試されたような無いような・・・
自分が出来ることは、しておいた方が後悔が無いなと
思いました。
終り。