なかちゃんずの山歩き+α

夫婦で仲良く山へ登っています。

【金勝山地】鶏冠山と竜王山(滋賀県)

2010年06月05日 | 金勝山地

6月5日(土)

巨岩奇岩が連なる金勝山地のパノラマコースである「鶏冠山」~「竜王山」を歩いてきました。
風化した花崗岩があちこちに露出し、その景観から『金勝(こんぜ)アルプス』、『近江湖南アルプス』と呼ばれています。


新名神、草津田上ICを下りて10分ほどで上桐生駐車場に到着します。
有料駐車場で500円払います。バイオマストイレが整備されています。


駐車場の奥の北谷林道から入って行きます。


北谷林道を歩いてすぐに道標があり、真っ直ぐに行っても鶏冠山に行けますが、ここは「落ヶ滝」を経由して鶏冠山に向います。


すぐに池が現れます。登山道は右手に池を見ながら山に続いています。

少し、池を見に行きます。
池の畔の広場には、ミツバチの箱が15個くらい置いてありました。


登山道は新緑の自然林が朝日を浴びて、きれいです。その木々の間を流れる沢を
何度か渡ります。とっても雰囲気のよいところです。


登山道には、標識があり、よく分かります。落ヶ滝の方へ。
滝に行った後は、また、ここまで戻り、鶏冠山に行きます。


なんなく『落ヶ滝』に到着です。落差20メートル。


水量は少なめですが、大きな花崗岩が長い年月をかけて浸食された跡が伺われます。普段、見る滝とは、違った水と岩の美しさがありました。


滝や沢の多い道を外れて、いよいよ鶏冠山への登りです。

このあたりのルートは「線」と呼ばれています。
草津駅からバスが来ている「上桐生」のバス停を起点とする
落ヶ滝~鶏冠山の稜線に向かう「落ヶ滝線」
北谷林道から鶏冠山に直登する「北谷線」
白石峰~鶏冠山の稜線を南北に走る「北峰縦走線」
奥池から耳岩に向かう「奥池線」
新名神をくぐって耳岩に向かう「水晶谷線」
狛坂磨崖仏を経由して白石峰に向かう「狛坂線」
白石峰から南下し、桐生辻方面に向かう「茶沸観音線」
などがあります。
 

登りきり、尾根に上がると休憩できるように丸太がありました。
ちょうど登山開始から1時間くらい経ってきたので、少し水分補給です。

ここからは、美しい山容で近江富士と呼ばれる三上山と栗東トレーニングセンターが見えました。


栗東トレーニングセンターは、JRAの施設です。西日本における中央競馬の調教拠点です。


先ほどの休憩地から、10分もかからず、鶏冠山山頂に到着です。


りっぱなプレートがあります。標高491メートル。


鶏冠山から、下ります。最初はなだらかに下っていきますが、徐々に激下りになりました。膝に効きます。

鶏冠山から、天狗岩方面へ南下していきます。
見晴らしの良い尾根に出ると、景色がガラリと変わり、岩肌が露出した湖南アルプスの一番の見所の始まりです。


琵琶湖方面は、霞んでいますが、なんとか見えています。


先ほど、登った「鶏冠山」の姿が見えます。ここから見ると、横からなので、鶏冠に見えませんが・・。


巨岩の横を通って行きます。花崗岩の山なので、登山道は白くざらざらしています。
あの嫌なヒルの心配なく歩けますね^^


近江湖南アルプスの目玉!最も人気スポットの「天狗岩」が近くに見えてきました。
岩の上には、登山者が立っています。


天狗岩は前方から左に巻いて岩を登って行きます。


花崗岩の大きな岩の間の狭い隙間から上へ登って行きます。


天狗岩の上には、15人位の登山グループがいました。
もう岩の上はいっぱいです。下を見ると花崗岩の白い登山道に、登ってくる人が見えます。絶壁しか空いていないので、しばらく立って景色を見ますが、ちょっと危険を感じるので、ここで休憩せずに下りることにしました。


天狗岩から見た、近江富士方面の展望。


天狗岩を下りて、耳岩を通過し「竜王山」に向かいます。


巨岩がデーンと座っています。


狛坂寺跡方面と水晶谷コースの分岐にある耳岩。ここも展望がいいです。


耳岩より花崗岩の岩場の間を通り、しばらく歩くと、「白石峰」に着きます。
ここで、狛坂寺方面と竜王山方面との分岐になります。


竜王山方面にむかうと白石峰から5分で、茶沸観音がありました。


それから8分くらい歩くと、「金勝寺八大龍王」が。山頂は、ここのすぐ前の坂を登った所です。


竜王山山頂。標高604.7メートル。


下山は、白石峰に戻り、狛坂寺跡方面へ下りて行きます。
ここのコースにも、大きな岩が2個重なった「重ね石」がありました。


また、数分歩くと、展望の良い岩場、国見岩がありました。新名神高速道路が良く見えます。


巨岩の横に付けられた石段を下ります。


国見岩を経て、谷筋に入ると、まもなく暗い林の中に、明治時代に廃墟となった狛坂寺跡に着きます。


奈良時代に作られたという狛坂麿崖仏があります。


奈良時代の仏教文化を偲ばせる、りっぱな麿崖仏様でした。


暗い林から明るい道に出ると水流の音がしてきました。南へ下り、桐生辻からの道と合流すれば、右手の方へ右折します。


しばらく沢に沿って歩くと、水晶谷コースの入口があります。もちろん、ここは通過し沢に沿って進みます。


数分で新名神高速道路の下に出ます。


高速道路の下のトンネルを潜ります。道路上では、金勝山トンネルです。行きに車で通って来ました。


道なりに進むと、谷の右岸に「さかさ観音」があります。


明治時代に下流のオランダ堰堤を作るとき、三尊の彫られた、この岩の一部を石材として使ったために、岩がバランスを失って、山上からずり落ち、逆さになってしまったようです。


さかさ観音からアスファルトの道を少し歩き、小川を渡って、朝、通った池までショートカットしました。


周回コースで、無事に駐車場に到着しました。

 

低山ではありますが、展望が良く、緑の木々の間から露出した花崗岩の山肌は、独特の美しい姿を見せていました。
また、今度も登りたい山のひとつになりました。

 

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駐車場はココ



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