2015年 11月5日(木)
山梨に行ったので、富士山を眺められる山に登ろうと思った。
それで選んだのが「三ツ峠山」。
三ツ峠山は御坂山塊の中でも、よく登られている人気の山だ。
開運山、御巣鷹山、木無山を合せて「三ツ峠山」と呼ぶ。
最高峰は開運山の標高1785mである。
往路は、修験道の足跡を辿って多くの史跡が見られる達磨石コースとした。
三ツ峠グリーンセンター。
三ツ峠登山の拠点として人気を集めている町営施設。
開運の湯、神鈴の湯は、三ツ峠の山中から流れ出る湧水を利用した名水の湯で、登山後のお勧めの湯として紹介されている。
(富士急行三ツ峠駅からグリーンセンターまで歩いて15分くらい。達磨石までは90分くらいで到着する。)
周回するので、グリーンセンターに駐車させて頂く。
皇太子殿下の記念碑があった。
車を置いてグリーンセンターから車道に戻ると、三ツ峠登山道の標示とコース案内板がある。
ここから少し歩くと、グリーンセンターの向かい側に「三ツ峠案内所」があり、登山届けを入れるボックスがある。
道には説明板や案内板が多い。
舗装道を歩いていく、舗装道は達磨石の近くまで続いているので、タクシー利用も可能。
達磨石コースをピストンするなら、達磨石のすぐ下の方に5,6台止めるスペースがある。
舗装道が90°カーブする角に、山祇神社がある。
また三ツ峠山の案内板があった。
神鈴の滝遊歩道へ。
紅葉がきれいな遊歩道を歩く。
神鈴の滝。
後方に見えている山が三ツ峠山だ。まだまだ遠い。
3つのピークを持つ三ツ峠山。
左から木無山、開運山、御巣鷹山。
道脇に咲いてる花や紅葉を見ながら歩いていく。
ここから、木橋を渡り登山道に入って行く。
しっかりした木橋を渡る。
橋を渡った少し広くなった所に、達磨石があった。
(高さ1メートル、巾85センチの大きな自然石に梵字で大日如来を意味するアークという文字が刻まれている。)
やっと達磨石。(笑)グリーンセンターから徒歩50分。
ここから登山道になる。
ジグザグに続く登山道を紅葉を見ながら登る。
ちょうど見頃の黄葉が美しい。
太陽の光を浴びていい感じ。
「 股のぞき」に到着。
木が低かった時は、木の股の間から富士山を眺めたようだ。
もう木が成長してしまった。高くて股から覗けないな。(^-^;
お^富士山が見える。
雪を少し被ってきれいな富士山。
馬返し。
ここから急な登りになる。馬も登れないで返すくらいの急登なのか・・。
徐々に樹林も落葉してきた。
登山道に岩が多く見られるようになってきて、ちょっと展望がよい所に出ると愛染明王塔があった。
(愛染明王とは、縁結びの神様で良縁を願う人達の信仰が厚く、また愛染が藍染と同音のため、染物業者の信仰も集めた。)
八十八 大師まで祠や地蔵がある。
大きな岩につっかえ棒が目立つ。何処の山にもこんなのあるナ~と見ていたら。
中の石に、何か書いてあった。
城山観音? よく判らない。
次の岩は「不二石」。
(富士石とも云われ、昔は鳥居などもあり信仰の対象だった。不死の願いが込められていると言われている。)
空胎上人の墓。
(江戸時代の後期に「空胎上人」が入山し改めて神鈴峰信仰が広められ、その後四代にわたって深められてきた。
達磨石は空胎上人の後継者が建立したもので、一つの山に対する信仰の想いが受け継がれてきた証だった。 )
空胎上人の墓の近くにあるお地蔵様。
このコース最大の見どころ八十八大師。斜面のずらりと並ぶ81体の石地蔵。
四国八十八か所の写しとして弘法大師を表している。
八十八大師をすぎると 、ずっと富士山を見ながら登るようになる。
大きな自然石に「南無阿弥陀仏」の文字が刻まれている。
修験道の史跡「親不知」。
少し歩くとコブのような山が見えてくる。三ツ峠山だ。
谷側の斜面が急な所には、ロープがはられている。
ここから深い谷を回り込んで歩いていく。
このルート上、もっとも富士山の絶景が素晴らしい。
雲が段々と増えてきたのが気になる。
登山道脇にも石碑があった。
石碑の近くには、名板があるので見落とすことはない。
開運山の南をトラバースするように進んでいく。
こちらの木橋は不安定。
大雨が降ったら、崩壊しそうな感じ。
昔は展望台があったようだが、今は崩壊してしまっている。
愛宕尊と書かれているが・・。これなのか?
三体の観音様。
切り立ったすごい岩肌。
一字一石供養塔。
( 空胎上人によって造られたと思われる。自然石の文字塔。)
神鈴権現社へは、数メートル登る。
登ったところにポツンある社。
登山道に戻りトラバース道が続く。
登山道横に、無造作におかれている石碑。
屏風岩。垂直近い険しい岩場をこれから登ろうとしているクライマー。
「ウチョウラン保護活動のお知らせ 」が何枚かぶら下がっていた。
屏風岩の横を通過して登山道は山頂に向かって伸びる。
かなり富士山に雲がかかってきた。
山頂で、隠れそう。(^-^;
山頂近くまできて、木の階段。
左手の方へ登ると、三ツ峠山荘へ。
右手の方の木階段を登って行く。
まだ続く階段。
登ると頂上山小屋「四季楽園」がある。
四季楽園から、少し降りて、三ツ峠山方面へ向かう。
山頂までは、あと少し急な道を登る。山頂近くにはNHKの電波塔がある。
振り返ると御坂山、遠くに 南アルプス連峰が見えた。
北アルプスには雪が被っている。
もっとズームして見る。
そして急いで山頂へ。
三ツ峠山に着いた~。
富士山は、雲に隠れた。予想的中。(笑)
標高1786.1m。
三角点のある山頂。
山頂からの展望は360°の大パノラマ。 左奥は八ヶ岳連峰。
河口湖をズームして見る、帰路はあそこまで~。
グリーンセンターから三ツ峠山頂まで3時間36分(休憩含む)。
他の登山コースと比べるとロングコース。
谷側の危険な所にはロープが設置されているが、積雪の状態により通過には注意が必要である。
富士山を眺めながら登るには最適のコースである。
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