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事実誤認・・・ポツダム宣言

2015-05-22 06:32:40 | 日記

党首討論後の志位委員長の記者会見をみた。
追加の話しがあった。

月刊誌ボイス2005年7月号に安倍自民党幹事長代理として対談が掲載され、その
なかでポツダム宣言の認識を述べていた。
「ポツダム宣言というのはアメリカが原子爆弾を2発も落としたあと、日本に大
変な惨状を与えたあと”どうだ”とばかり、たたきつけたものであります。こんな
ものを持ち出し、あたかも自分自身が戦勝国であるような態度で、日本の総理を
責め上げる、大変な違和感を覚えました。」
当時、ポツダム宣言を引いて、総理の基本姿勢を質したのが民主党議員でした。

彼にとっては、戦勝国が勝手な要求を突きつけたものであって、破り棄てたいと、
いうのが本当の気持ちだろうし、これが本心であり、ああいう答弁になったが、
この本心を言うわけにはいかない。

若干事実誤認がある。
二つ原爆を落としたあと”たたきつけた”と言っているが、ポツダム宣言が発せられ
たのが7月26日、その受諾を通知したのが8月14日、正式に調印したのが9月2日、
これが歴史の事実。
原爆を落とされてから突き付けられたものではない。
こういう一連の発言をみますと、ほんとうに読んでなかったのだと、伺われる。
安倍首相の最大の政治信条は戦後レジュームの打破ですが、戦後の政治体制の原点
中の原点がポツダム宣言でありますが、それをよく読まないで、戦後レジュームの
打破といっても、政治家の根本的な資質が疑われる。

以上が記者会見のお話でした。

安倍首相の異常なまでの”戦前の日本にもどしたい”という行動様式、認識が、
憲法無視の「戦争法案」を国会に平然と出す土壌になっている。
秘密保護法、そして今の「司法改悪」など、どんどん戦前に引きもどしている。

20年前の”小選挙区制は戦争への道”と訴えた内容が現実的な問題になっている。
まずは自民党内が”異論”を許さない独裁体制に近づいている。

 そういえば、ドラマ「天使と悪魔」で、ようやく司法取引は冤罪をうむという
点にふれているが、本質とはなっていない。
司法取引による冤罪の悲劇をぜひ描いてほしい。