安田純平さんが3年4ヶ月ぶりに開放され、
帰ってきた。ほんとうに良かった。
しかし、さっそく「自己責任」のバッシ
ングが起きている。
私は情けないと思う。
シリアの内戦で何十万人の命が犠牲にな
り、今も多くの人たちが生死をさまよっ
ている。
こうした情報を知り得たのも、安田さん
のような命をかけたジャーナリストがい
るからだ。
欧米では戦場ジャーナリストは高く評価
されている。拘束されても非難は起きな
いと聞く。
それに比べて日本は異常だ。
政府が渡航禁止したところに行った人が
悪い、ましてや拘束されたことを非難す
る風潮がつくられてしまった。
政府の言うことだけを聞いていたら、ジ
ャーナリズム精神の放棄だ。
日本のテレビからジャーナリズム精神が
衰退したのはいつごろだろうか。
権力を監視すること。非人道的な戦争を
告発していくこと。それに命をかけてい
るジャーナリストこそ称賛すべきではな
いのか。
11月4日付「しんぶん赤旗」日曜版に、
知ってほしい内戦の真実、として安田さ
んやダルビッシュ選手のツイッターなど
が紹介されている。
戦火のやまない中東。とりわけシリア内
戦は、欧米やロシアなどが政府軍・反政
府軍に干渉し泥沼に陥っている。
平和憲法を持つ日本こそ、積極的な平和
外交を展開すべきだ。
しかし、アメリカ一辺倒の自公政権には
望めない。
この意味でも、日本の政治変革が求めら
れている。