前回「デジタル詐欺」のお話をしたが、そもそもデジタルってなんだ、ということについて。
私たちは指が10本なので、10進数の世界に生きている。それでも時間や角度では、60進数なども扱っている。
しかし「1と0」の二つしかない2進数の世界では、2進数、8進数、16進数が使われてきている。今は16進数をつかっている。これは4ビットが一つの単位となっており、0、1、2、3・・・8、9、A、B・・・Fと16種類となる。AからFまではアルファベットではなく数字と見る。Fの次は桁上がりをして、10となる。
若い人は16進数を簡単に受け入れるが、大人はかなりきついのではないか。ましてや高齢になると頭が固くなる。
私たちは分かりやすくするため、16進数を10進数に変換して表示している。
初期のコンピューターは、ディスプレイもなければ、キーボードもない。あるのはレジスターの1ビットに対応したスイッチ&ランプだった。
ここから2進数を入力していた。
昔のコンピューターは、このランプがピカピカ点灯している状態がよく映像として流される。その次は紙テープパンチが流れる映像だ。バカでかい磁気テープがくるくる回る映像もだ。
いまはすっかりその姿が消えてしまった。パソコンやスマホの登場で原理がわからなくても、日常の家電製品となった。
そこから「デジタル幻想」が生まれ、「デジタル詐欺」も起き、今はネットワーク詐欺に発展している。
自・公政府は、デジタルはすばらしい、経済成長の起爆剤だ、あれもできる・これもできると便利さをやたらと強調している。
ちょっと待った! と言いたい。
負の側面をしっかり見つめてこそ、民主的なデジタル化が可能ではないか。
今は儲け本位であり、高齢者がおいていかれている。
そもそも政府の信用が地に落ちている。
こうしたことをクリアしなければ。