森喜朗元首相ら自民党のポンコツ「反動政治家」を一刻も早く在庫一掃整理しなければ、国民が不幸になる

2006年11月30日 13時57分15秒 | 政治
◆本当にうんざりする話だが、森喜朗元首相と青木幹雄参議院自民党会長「反動政治」が始まった。せっかく小泉純一郎前首相が、「英国型」政治に向けて前進させたにもかかわらず、「密室」で行われる「談合政治」に逆戻りさせようとしている。
小選挙区制度の衆議院と、全県大選挙区比例代表並立制度の参議院とでは、自ずから政治手法の違いはあるものの、「談合政治」はいけない。「造反組」復党の副作用が、来年7月の参議院議員選挙にモロに出るのは、避けられない。
◆それを百も承知の上で、安倍首相と中川幹事長に造反組の復党を強要したといわれているが、一体、どういうつもりなのか。一つの推論としては、参議院議員選挙で自民党を敗北させて、安倍首相に引責辞任を迫り、「10ヶ月政権」に終わらせようとしているのであろうか。あるいは、安倍内閣の支持率を低下させ、国民の政治的関心を希薄化させて、有権者を投票所に行かせず、投票率を下げさせ、組織選挙により、自民党・公明党連立与党を辛勝に導き、安倍政権を事実上、安倍政権を死に体にしてしまおうとしているのであろうか。
◆安倍政権が死に体になれば、森元首相と青木幹事長会長が政権を背後から壟断できる。平沼赳夫元経済産業相の復党が実現しなかったので、岡山選挙区で片山虎之助参議院自民党幹事長が落選する可能性があり、青木会長としては、むしろ目の上のタンコブが消えてくれれば、内心は大喜びということにもなる。
◆何しろ、参議院では、「ミッキーハウス(青木幹雄)」VS「タイガーハウス(片山虎之助)」という図式で、青木会長と片山幹事長の覇権争いが、熾烈になってきているといわれているだけに、今回の造反組復党問題は、複雑怪奇な様相を示している。いずれにしても「コップの中の嵐」に巻き込まれる国民にとっては、はなはだ迷惑な話である。森元首相をはじめ、青木会長、片山幹事長ら「政治屋」たちにいつまでも、日本政治を任せていては、国民が不幸になるばかりである。一刻も早く、古色蒼然たるポンコツは、思い切って在庫一掃整理しなくてはならない。
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安倍首相の「甘ちゃん」ぶりには失望、来年7月の参議院議員選挙で自民党は、必ず大敗北する

2006年11月29日 20時02分40秒 | 政治
巷では、安倍首相の評判がガタ落ちである。このままでは、内閣支持率は、韓国の盧武鉉政権並みに低下し続けるのは、予想に難くない。
まず、安倍首相の「本音」が見えなくなっている。これには、失望感が拭えない。密室で何かこそこそやっているような薄気味悪ささえ感じられる。大叔父の佐藤栄作元首相が、沖縄返還交渉過程でアメリカとの間で「密約」したのと同じような危険性も危惧される。外務省を舞台にしたいわゆる「機密漏えい事件」がいまでも忘れられないのである。
あれほど激しい「反日デモ」まで展開していた中国が、首相の靖国神社公式参拝につていて何も言わなくなったのは、安倍首相が、「靖国神社参拝をしたとも、しなかったとも言わない」と単に発言したからだけではなかろう。
 安倍首相は「美しい国」づくりを盛んに喧伝しているけれど、「美」という文字が「羊」+「人」で形成されていることが示しているように、日本を羊のような従順な国にでもするつもりなのであろうか。そもそも「概念」が明確ではない。9月29日の所信表明演説で、「日本型の社会保障制度を構築する」と明言しているが、「単独家族」が増えつつあるのに、「日本型社会の再生」が可能だとでも思っているのか。認識不足である。
そのうえ今度は、「造反組」の復党までやってしまった。これでは、「元の木阿弥」になりかねない。安倍首相は自民党を本当に変えるつもりはあるのか疑わしくなる。古い自民党に逆戻りさせようとしているとしか見えないのである。
昨年の総選挙に際して、郵政民営化関連法案に反対して公認を得られず、しかも離党ないし除名処分を受けた「造反組」の衆議院議員の「復党問題」の処理を誤ったことにより、来年7月の参議院議員選挙に勝てるどころか、大敗を喫するのは、間違いないだろう。
自民党は、小泉首相が、「自民党をぶっ壊す」と宣言したのを好感して、小泉人気が高まり、5年前の参議院議員選挙で60議席を獲得して大勝できた。それが、2年前の参議院議員選挙では、小泉首相と安倍幹事長がガッチリ手を組んで戦ったにもかかわらず、49議席止まりで事実上、負けている。「弁慶のような気分」と言って安倍首相を庇う中川秀直幹事長の袖の陰に隠れて、「いい子ぶりっ子」をして、「甘ちゃん」ぶりがどんどん度を増していけば、安倍内閣の支持率は下落し、森喜朗首相の二の舞になることは、疑う余地もない。ちなみに、安倍首相の父・晋太郎元外相は、古巣の毎日新聞政治部のOB記者たちから、「甘ちゃん」と渾名をつけられていたのを思い出す。
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安倍政権は、あまりにも「暗い政権」であり、かつ「偽装政権」であり、国民の期待を裏切っている

2006年11月17日 15時22分23秒 | 政治
安倍政権が誕生して1か月と22日が経過した。だが、世の中の雰囲気は、重苦しい。その理由を考えてみると、「安倍政権の暗さ」が相当影響しているように感じられてならない。意外だったのは、安倍首相自身の暗さである。北朝鮮問題、とくに拉致されている日本人被害者の救出に一番熱心なのは、高く評価もし、期待もしているのだが、時代を逆行させるような政治姿勢が、暗さの元凶となっている。祖父・岸信介元首相、大叔父の佐藤栄作元首相の暗さをそっくりそのまま引き継いでいることが、次第に判明してきている。
 ①とりわけ「本音」を隠して「偽装」しているかに見える政治的態度もいただけない。「君子は豹変する」ものだとはいうものの、「靖国神社参拝問題」を曖昧にし、教育基本法改正案に「愛国心」と明記すべきところを「国を愛する態度」と書き、「愛国度」と奇妙な言葉を生み出そうとしている。
②9月29日の所信表明演説では、すでに日本では、復活不可能と思われている「日本型の社会保障制度」の構築を公約している。2世代、3世代が同居して寝たきりの高齢者の介護ができるような社会ではないのは、国民の多くが実感している。こんな絵空事のような政策を掲げること自体、国家最高指導者としての資質が疑われる。経済政策面でも、「新成長論」を示しているようで、その実、具体的な中味は、ゼロと言っても過言ではない。
③「耐震偽装事件」ですっかり「偽装」という言葉が、国民の間に定着したけれど、「安倍政権」は、「偽装政権」と断じてもよい。
安倍首相自身が、「愛国度」で「愛国心」を偽装したのでは、子どもたちが、「仮面」をかぶり、「良い子」「ぶりっ子」を偽装したとしても、だれも咎められないだろう。こんなことを続けていては、安倍政権の国民の支持率は、下がる一方だろうし、来年7月の参議院議員選挙に自民党が勝てるはずもないだろう。
 ④ちなみに、安倍政権の暗さを深めているのは、塩崎官房長官であり、下村官房副長官であり、核武装論で国民から顰蹙を買っている麻生太郎外相であり、最悪なのは、「ブラック・イメージ」の中川秀直幹事長である。これでは、上向き傾向にある日本経済は、失速することは間違いない。
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文部科学省は即刻、解体し、教育施設庁に改組せよ

2006年11月14日 12時32分14秒 | お知らせ
◆このところの学校における「いじめによる自殺」「必須科目履修偽装発覚による校長自殺」の多発は、日本列島を「自殺列島」と化している。結果論でいえば、森喜朗元首相や河村建夫元文相ら自民党文教族と文部科学省による「文教行政の失敗」である。
◆そもそも、文部科学省には、都道府県教育委員会に対する「指導・助言」の権限しかないのに、いかにも監督官庁でもあるかのように「非公式の権限」を振るってきたことに今日の教育荒廃の元凶がある。そうかといって、日教組を恐れて、「愛国心教育」も「国を守る気概教育」も怠ってきた。
◆戦後61年間の日本の教育行政を振り返ってみると、自民党文教族と文部科学省は、教育の荒廃の責任を日教組のせいにしてきた。しかし、本当は、文部科学省が、公式の権限もないのに、「管理教育」を全国に徹底させ、教師の自由を奪い、しかも、「上ばかりを見る教師」、言い換えれば、「ヒラメ教師」を増産してきた結果、今日のような「情けないザマ」を現出したと断じてよい。改めて言うまでもなく、「5流官庁」と言われてきた文部省の官僚は、「御殿女中」と揶揄されてきた。陰でこそこそ「陰謀」を企み、「弱い者いじめ」も得意としてきた。この「いじめ」の習性が、全国の学校現場に伝染したと見れば、児童生徒の「いじめ問題」も理解できる。
◆この際、「戦後教育の総決算」の意味で、「教育改革」を断行する必要がある。改革の第1は、「文科省の解体」である。教育行政は、都道府県・市町村の教育委員会に任せ、教育委員は、戦後の民主化の原点に戻り、「選挙」で選ぶ、「公選制度」に戻すべきである。
◆この点で、民主党が国会に提案している「日本国教育基本法」が、教育委員会廃止を規定しているのは、「民主主義」に反する。教育委員を選挙で選ぶと共産党が教育委員会をかき乱す危険があるからとの理由で、公選制度を廃止して、首長による任命制度に改正した経緯があるが、米ソ東西冷戦が終結し、共産勢力が衰退している今日、共産党を恐れなければならないほど、我が国の民主主義は、ヤワではない。
◆改革の第2は、新たに「教育施設庁」に改組し、総務省の外局とすることである。とくに義務教育について、物質面で充実を図っていく。改革の第3は、「愛国心教育」と「国を守る気概教育」は、防衛庁に任せる。
◆さて、それにしても、近ごろの子どもは、あまりにも弱すぎないか。また、いじめにあっている仲間や小さい子どもたちを助ける気概を持った子どもは、いないのであろうか。

 会津藩の藩校「日新館」の「什の掟」が思い出される。
 一 年長者の言うことに背いてはなりませぬ
 む二 年長者にお辞儀をしなければなりませぬ
 三 虚言を言うことはなりませぬ
 四 卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ
 五 弱い者をいぢめてはなりませぬ
 六 戸外で物を食べてはなりませぬ
 七 戸外で婦人と言葉を交わしてはならぬ
 ならぬことはならぬものです。
 「七」は、現代にそぐわないけれど、教育の目的は、学問の研鑚と人格の陶冶もさることながら、「ならぬことはならぬ」という戒めを守り、実践できるようにすることにあるのではないか。この点からみれば、受験教育に偏重したいまの日本の教育は、「変」である。こんな教育行政を行なっている文部科学省は、もういらない。
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ブッシュ大統領は「イラクから米軍撤退」と「北朝鮮への奇襲攻撃」直ちに行え

2006年11月11日 15時01分46秒 | 政治
◆アメリカの中間選挙は、「民主党圧勝」で終わった。共和党のブッシュ政権は、「大敗北」を認め、イラク戦争の指揮を取っていたラムズフェルド国防長官の更迭を決めた。
 私は、2001年の「9・11」事件の直後、「ブッシュの陰謀」(KKベストセラーズ」という本を出版し、「戦争経済」によってアメリカの経済再建を図ろうとしたブッシュ政権の姿勢に疑問符を投げかけた。
◆アメリカ国内では、「9・11」事件が、ブッシュ政権、なかでもチェイニー副大統領によって仕組まれた「ヤラセ」であったのではないかという声が、アメリカ市民の間で取りざたされているという。
 アフガニスタンへの空爆に続いてイラク戦争ら突入したアメリカ軍は、イラク戦争だけでもすでに3000人近い戦死者を出しながら、いまだに、イラクに和平をもたらしていない。それどころか、テロが続いており、治安は確立されていない。
◆戦争というのは、開戦と同時に和平を画策し、早期に終結するのが肝要とされている。「即戦即決」であるとともに、兵は、速やかに撤収させるのが戦争指導の極意とされている。
◆とくに敵の領地に深く入り込むことは、厳に慎まなければならない。従って地上軍を送り込み、進撃するにしても、占領し、軍政を敷いたとしても、民生安定に努め、一刻も早く兵は引き揚げる必要がある。
 ラムズ・フェルド国務長官の最大の失敗は、広大な砂漠の地に大金を投入し、「軍政」に失敗したところにある。
◆軍人のなかには戦争上手もいれば、「軍政」上手もいなくてはならない。ところが、いまのアメリカ軍には、血の気の多い戦争屋はたくさんいても、「軍政」に長けた軍人がいなかったようである。結局、ベトナム戦争の二の舞になり、ドロ沼から足を引くことができなくなった。イラクに駐留すればするほど、戦死者は増え続ける。このジレンマから脱出するには、一日も早く撤退するしかない。
かつて、セオドア・ルーズベルトの時代「民族自決」ということが盛んに提唱された。イラクのことはイラク人に任せた方がよい。
◆これを機会に、アメリカは伝統的な「孤立主義」に戻るべきである。朝鮮戦争も然りである。朝鮮民族自らが決議できないのなら、いっそのこと「最後っ屁」でもよいから、アメリカ軍を定量投入して「3日」で決着させ、その役は、すべてを朝鮮民族に任せるのがよい。併せて北朝鮮拉致している日本人もすべて解放して欲しい。
◆共和党の敗北でレイムダックになってしまった。ブッシュ政権が名誉を回復する方法は、「イラクからの完全撤退」と「北朝鮮への奇襲攻撃」しかないだろう。ブッシュ大統領なら、この荒わざをやってのけるだけの勇気と決断力はある。
今回の敗北に気落ちすることなく起死回生を図ってほしい。

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「マスコミ」に対するあなたのご意見をお寄せください

2006年11月10日 10時17分17秒 | お知らせ
最近のマスコミについて、日頃感じていること、不満や怒り、批判などを含めて御意見などをお寄せ下さい。これらを整理して、1冊の本にまとめて、発表させていただきます。
(なお、氏名、性別、職業、年齢を明記されるもよし、匿名ご希望の場合は、性別、職業、年齢のみをご記入下さい)
本音の本音の一言、マスコミってバカだわなー、無責任だなー,すべてマスコミが悪い
政財界を含めてあらゆるジャンルにおいて、思う存分、意見をぶつけて下さい。
≪ジャンル≫は、問いません。例えば、以下のような問題です。
○靖国問題
○親中、親北朝鮮・韓国、(中韓を煽り、中韓を対決させる“戦争だ”
○特に朝日人、岩波人にターゲット(彼らの空論を歴史的に裁く。
○原理主義批判
○人の足を引っ張る
○コメンテイターはなぜ反日主義、政府批判者が多いのか
○その彼らの予測がいつも当らない
○評論家は責任を取れ!(危機の煽り屋,作り屋、いつも当らない)
○恣意的、世論操作、(タレ流し)
○事件報道のバカ騒ぎ
○自分達は何様だと思っているのだ。
○日本の最大教団・創価学会にどれだけ肉迫したか(真実を語れるか)
(広告などの面で便宜を受けている)
○ NHK批判も含めて
○無実の人も罪人にする(例えば、松本サリン事件の河野氏の件)
○ヒ-ローから悪人に引き摺り下ろす
○大臣もクビにする
○社長もクビにする
○しかし、自らの誤りには、頬かむり、無責任
○古くは、「全面講和」か「単独講和」かー冷戦中の論評(ソ連、中国寄りの平和主義)は、結局、当時の社会党を中心とした左翼バカそのもので、彼らの主張は、すべて間違いだった。今、「靖国神社問題」を巡っての「媚中姿勢」は、当時の再来。左翼バカのへの先祖返りと同じ現象で、ちっとも変っていない。
○安保反対の大合唱(本当は、どう動だったか、結果はどうだったか)
○マスコミの習性(A無責任、Bアジテーター、C検察的、D裁判的、Eマッチポンプ、F批判拒否、G愉快犯,H大勢順応,I非公正性,J事件屋、Kストーカー的、L殺し屋的)
 
ご意見は、以下のいずれかの方法でお寄せください。

①この記事へのコメントとして投稿
②e-mail: info@a-eiken.com
③FAX: 048-825-2607
④郵 便: 〒336-0021 さいたま市南区別所2-32-6 サンローゼ103号室

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アメリカ軍は金正日を一気に始末するため総攻撃し、「小の虫」を殺し、「大の虫」を生かせ

2006年11月04日 18時59分38秒 | 北朝鮮問題
◆北朝鮮に対する武力攻撃について、アメリカの国防総省が、北朝鮮の核施設に対する攻撃計画作成を急いでいると報道されている。北朝鮮が「6か国協議」の場に出てくると表明しているので、事態が好転するのではないかとの楽観的な見方をする向きもあるかも知れないが、金正日総書記の言うことを間に受けてはならない。単に時間稼ぎして、燃料や食糧などをせしめようというズルイ考えで臨んでいるにすぎないからである。その証拠に「日本は出席するに及ばす」と勝手なことを言い立てている。日本が欠席すれば、もはや「6か国協議」とは言えないことを忘れているのであろうか。
◆それよりも一日も早く金正日総書記ら金王朝上層部の息の根を止めてしまうことの方が、先決である。金正日総書記という「小の虫」を殺して、北朝鮮人民という「大の虫」を生かすべきである。
◆約395年前、江戸幕府の第2代将軍・徳川秀忠が、軍学者の小幡勘兵衛に訊ねた。「父・大権現様は、どうして石田三成を討たれたのであろうか」と。これに対して、小幡は、三成という小の虫を殺して、大の虫を生かされたのです」と答えたという。NHK大河ドラマは、11月5日夜、「関が原の合戦」を放映する。タイミングを外すと形勢は逆転する。この際、アメリカ軍が北朝鮮に総攻撃をかけて、一気に始末してくれることを心より願う。
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劇団「圧力団体イクチヲステガ」の政治劇「幸福」は刺激的だったのでもう一度観劇してみたい

2006年11月03日 20時55分21秒 | Weblog
◆現代日本の政治問題に真正面から取り組んでいる若者たちの劇団がある。「圧力団体イクチヲステガ」という。「史上地上に始めて足跡を残す事を許された生物の一つ」が、イクヲステガであり、「我々は圧力をかけ少しでも豊かな世界の捉え方を提案し実現し実践しつづけていく団体である」という。
 この劇団が、9月28日、29日、30日、10月1日、2日の5回、東京都北区豊島7―26―19の「シアター・バビロンの流れのほとりにて」で、「幸福~Beyond the Fortune~」と題して公演した。最終日に観劇して、大変感動した。
◆現在進行中の「憲法改正論」や「国防論争」、さらには、「愛国心問題」などを批判的に、かつ皮肉に捉えながら、ドラマを展開していた。あらすじは、「圧力的補足」(世界観)と称して、以下の通りまとめられていた。
 デカルトとの戦争に敗れて65年。書き換えられた憲法と非武装の精神はデカルトの軍事的傘の下で経済的繁栄と共に謳歌されてきた。しかしサカモトは経済至上主義の弊害と国際関係の変化により徐々に国内外にズレを生じさせていった。国外では極東アズカストの覇権を巡ってベストが台頭し、軍事的均衡を維持するためデカルトとベストが対立を深め、ゼッカルの政治的崩壊を危惧し憲法改正論や国防論争が俄かに沸き立ってきている。国内では少子高齢化、格差の拡大、デカルト軍事基地問題等難題を抱えたまま、サカモトは自主独立国家として誇りと存在を問われる過渡期に差し掛かっている。
 サカモト・・・極東アズカストの海にストの海に浮かぶ島国。65年前デカルトに敗戦し、国体を造り変えられた。武力放棄を憲法に記してはいるが専守防衛の軍隊を保持もしている。 
 デカルト・・・サカモトとは大きく海を隔てた自由主義大国。近代主義思想から成立した実験的多民族国家であり、世界一の経済大国。
 ベスト・・・・極東アズカストで最大の規模を持つ共産主義国家。農村部と都市部の貧富格差が拡大し深刻な問題になっている。
 ゼッカル・・・サカモトの隣国。独裁国家だがその体制は限界に達したといわれて数年、サカモトとの間には数々の未解決問題が横たわっている。
 アズカスト・・地球の陸地の半分を占める巨大大陸。サカモトは陸続きではないが極東アズカスト地域に含まれている。
(サカモトは日本。デカルトはアメリカ。ベストは中国。ゼッカルは北朝鮮。アズカストはユーラシア大陸を明らかに示している)
◆「CAST」は、次の通り。
ロナ・ネド 豊田加奈子
デコ 矢嶋辰徳
リオ 渡辺毅
バスチアン 戸張祐介 
アンドレイ 岡野康弘
ディディエ 珍竹
ズラタン ヨロレイヒ~♪
セスク 8
ジュン 愉快痛快
サイレス G・F藤田
◆「STAFF」は、
原案 イクチヲステガ
作・演出 放蕩詩源
演出・小道具 G・F藤田
演出・振付け 愉快痛快
音響 加藤プラズマ小百合
舞台監督 アンチェインちゃん
照明 小泉献子
美術・宣伝美術 竹内悠
制作 愉快痛快 G・F藤田
(CAST、STAFFからもわかるように、まさしく手作りの演劇であるところが、実に微笑ましい)
◆「愛国心」について、主役のロナ・ネドが、「みんなの心のなかにあるもので強制すべきものではない」という趣旨の発言をしていたのは、説得力があった。国会で教育基本法改正法案、日本教育基本法案の審議が行なわれている現在、改めてこの演劇を思い出しながら、政治に無関心でいると知らず知らずのうちに、新たな政治状況が着実に造られ、不可逆な事態に陥ってしまいかねないと心配がましてくるのを覚える。と同時に「幸福」というものが、うかうかしていると得たいの知れない権力や政治勢力から根底から覆させられる危険があることを痛感させられる。「幸福」は、それほどひ弱なものであるからこそ、日常生活のなかで流されるままでいるのではなく、大事にしなくてはならない。この点で、この演劇は、間違いなく時宜を得た秀作である。
◆舞台の背景に、火焔地獄のなかで巨大な「牝鶏(めんどり)」が大きな声を上げているような図をメインにしたセットが終始配置されていた。牝鶏で想起されるのは、中国の故事である。10月31日に逝去された立命館大学の白川静名誉教授の「字源」を紐解くと、こう解説されている。「牝鶏 [書、牧誓]古人言ヘること有り。曰く、牝鶏は晨(あした)すること無し。牝鶏の晨するは、惟(こ) れ家の索(つ)くる(滅びる)なりと」
俗に、女性が政治向きのことに嘴を入れるようになると世の中は乱れ、国家が滅びる、と古来から言われてきた。
この「幸福」というドラマでは、主人公の女性に、政党の党首を演じさせているが、女性が政治に関与して、強い発言力を持つ世の中の危うさをも、暗に示唆していたのかも知れない、と気付かされる。そういう仕掛けも面白い。その意味でもう一度観劇してみたい。
◆なお、「圧力団体イクチヲステガ」は、「2007年早春」の次回公演テーマを一般募集している。併せて、「構成メンバー・制作さん」も大募集中である。興味・関心のある方は、下記に連絡してみてください
〔連絡先〕070―5020―9624 03―3900―0220(FAX)
東京都練馬区小竹町2―34―16 フラット35D―127号
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警察、検察当局は、高校の必須逃れ問題を「公文書偽造事件」として速やかに捜査に着手すべきである

2006年11月02日 14時05分19秒 | 政治
必修逃れの補習上限は70回、文科省が特例措置を発表(読売新聞) - goo ニュース

◆高等学校の必須逃れ問題は、文部科学省の文教行政の力が、相対的に低下し、形骸化していることをさらけ出した。教育の荒廃について、文部科学省は何かにつけて日教組のせいにしてきたのだが、教育を悪くしている張本人は、実は文部科学省だったのではないか。もっと悪いのは、自民党の文教族である。必須逃れ対策の仕方が、如実に示している。スポーツでも何でもそうだが、重量が不足していたり、フライングしたりすれば、失格になる。単位が不足しているのなら、正規の授業により、ちゃんと単位を取るべきである。補修授業でも間に合わなければ、留年もやむを得ない。
◆いかにも単位を取ってといるかのような調査書や内申書を作成した担任教師や高校長、更に現場を指導監督する各地域の教育委員会の責任者について、警察、検察当局は、公文書偽造容疑で速やかに捜査を開始すべきである。信賞必罰を厳正に行う必要がある。甘い対応を許しては、教育を根底から揺るがせることになりかねない。
◆高校生も必須単位について、知らなかったというのは、言い逃れである。義務教育ではないのであるから、高校を卒業するのに、何単位必要であるかは、知っているのが当たり前である。
◆高等学校は、大学受験の予備校ではない。この基本的なことを忘れてしまっては、学校制度は、成り立たない。否、日本の教育制度は、すでに崩壊していると見た方が、正解かも知れない。この責任は、すべて自民党文教族のドンといわれる森喜朗元首相や河村建夫元文相ら歴代文相にある。教育基本法の改正にうつつを抜かす暇があるのなら、むしろ、現場の秩序回復が、先である。そのためにも、警察、検察当局の果断を求めたい
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