◆保守王国・山口県で、有権者の意識が大きく変化してきている。倒幕~明治維新の推進役を果たした「長州藩」が、維新から144年経ている間に、文字通り打倒されるべき「旧体制」と化し、新しい時代を切り開く志もなくして、創造力もエネルギーすらも衰えさせてしまっている。
その旧体制にどっぷり浸かって打倒されるべき対象となっているのが、自民党の高村正彦元外相、河村建夫選対委員長(元官房長官)、安倍晋三元首相らである。
ところが、この磐石な保守基盤の亀裂の隙間から、これを瓦解させるパワーを秘めた平成の維新を起す志士が登場してきた。しかも、文明史を根底から大きく塗り変える「脱原発」という大テーマを掲げての登場である。
その平成維新の志士とは、環境NPOの飯田哲也代表(1959年1月8日~)だ。エネルギー学者、環境エネルギー政策研究所長。日本総合研究所主任研究員、21世紀のための再生可能エネルギー政策ネットワークREN21理事、国際バイオマス協会理事、世界風力協会理事、国家基本問題研究所客員研究員、おひさまエネルギーファンド株式会社共同代表取締役、エナジーグリーン株式会社代表取締役などを務め、環境ビジネスも手がけている。知事選挙に立候補する前までは、大阪府市の特別顧問として、大阪市の橋下徹市長のブレーンも務めていた。
山口県都濃郡都濃町(現周南市)出身。周南市立中須小学校に入学、山口県立徳山高校理数科を経て、1977年、京都大学工学部原子核工学科に進む。在学中はワンダーフォーゲル部に所属し、年間100日くらい山に入っていた。1983年、京都大学大学院工学研究科原子核工学専攻修士課程修了。同年、神戸製鋼へ入社する。電力中央研究所勤務(出向)をへて、1996年、東京大学大学院先端科学技術センター博士課程単位取得満期退学。勤務先で「原子力村」の実情に接し、矛盾を感じて退職。スウェーデンに留学し、エネルギーと暮らしの現場を訪ね歩いて人間の生活が中心に据えられた社会を再認識、「原子力村」と向き合う覚悟が固まる。
これらの略歴が、まさしく「文明史を塗り変える」の最も相応しい人物であることを証明している。
「7.29脱原発 国会大包囲」と銘打った抗議行動が、東京・永田町の国会周辺で行われ、延べ約20万人の市民が参加した。
この日、山口県内では、県知事選挙の投開票が行われた。4期16年間在任した二井関成知事が任期満了を機に引退することを表明し、後継に山本繁太郎を指名したのを受けて、激しい選挙戦が展開された。
◆2012年8月29日に行われた山口県知事選挙結果は以下の通りだった。
自民・公明の推薦を受けた無所属の山本繁太郎候補が他の3候補を破って初当選を果たした。投票率は45.32%で前回選挙(2008年)を8.11ポイント上回る結果となった。
①当日の有権者数 1,185,190、 投票者数 537,077 、投票率 45.32% (前回投票率との差 +8.11%)
②当選 山本しげたろう(無所属・新人・252,461・47.6%)
飯田てつなり(無所属・新人・185,654・35.0% )
たかむら勉(無所属・新人・55,418・10.4%)
みわしげゆき (無所属・新人・37,150・7.0%)
◆確かに飯田哲也候補は、敗れたが、山口1区内の出身であるので、次期総選挙や参院議員選挙で当選し得るだけの実績を残した。それはかりか、山本繁太郎候補を支援した自民党、公明党を脅かし、不戦敗の民主党には、崩壊の危機感を抱かせている。
とくに自民党、公明党を恐れさせているのは、山本繁太郎候補が獲得した票である。投票率が前回よりも高かったにもかかわらず、二井関成知事が獲得してきた票よりも64,988票も少なかったという事実である。
なお、山口県選挙管理委員会の発表による2008年8月3日に行われた山口県知事選挙結果は以下の通りだった。
①得票総数: 441,399
各候補の得票数(立候補届け出順)
1.福江としき:123,950
2.二井せきなり:317,449 (当選)
②当日有権者数:1,207,826(投票者数:449,382、棄権者数:758,444
投票率:37.21%)
【参考引用】毎日新聞が7月30日、東京朝刊で、「2012:山口県知事選 保守王国に動揺」という見出しをつけて、以下のように報じている。
「29日投開票の山口県知事選は自民、公明両党の推薦を受けた元国土交通審議官の山本繁太郎(やまもとしげたろう)氏(63)がNPO法人『環境エネルギー政策研究所」所長の飯田哲也(いいだてつなり)氏(53)の追い上げを振り切る形で初当選を果たした。原発再稼働に反発する声が全国に広がる中、『脱原発』を掲げた飯田氏に無党派層の支持が集まり、既成政党批判が『保守王国』を揺るがした。不戦敗に終わった民主党内の衆院解散・総選挙に対する恐怖感も強まっている。
◇無党派票、半数飯田氏に
飯田氏は29日夜、山口市で『保守王国の中で自公を追い詰める良い戦いができた。明日につながる足場はできた』と語った。選挙戦は自民、公明両党の推薦を受けた山本氏を、政党の支援を受けない飯田氏が追う展開となった。『大阪維新の会』を率いる橋下徹大阪市長のブレーンだった飯田氏は無党派層の支持を集め、山本氏を脅かした。投票率が45・32%にとどまり、組織票を固めた山本氏が選挙戦を制したが、飯田氏の善戦は原発政策などをめぐる既成政党批判が広がっていることを印象づけた」
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本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
小沢一郎党首は、山口県知事選挙で「脱原発」を掲げた環境NPOの飯田哲也代表が、善戦したことから、次期総選挙、参院議員選挙での「勝算」を確信!
◆〔特別情報①〕
山口県知事選挙で「脱原発」を掲げた環境NPOの飯田哲也代表が、落選したとはいえ、善戦したことから、「国民の生活が第一党」の小沢一郎党首は、次期総選挙と参院議員選挙では「勝算あり」と手ごたえを感じているという。「消費増税反対」「脱原発」「TPP反対」の3つをテーマにして「空中戦」を展開して勝利しようとして、同志に日常活動に力を入れるようハッパをかけているだけに、「脱原発」を掲げて選挙戦を戦う作戦に強い自信と確信を得ているのだ。8月1日には、国会近くで「国民の生活が第一党」の事務所開きをして、いよいよ本格的に選挙戦に突入する。
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『民主党政変 政界大再編』 ( 2010年5月6日 ごま書房刊)
目次
あとがき
本書が出版され、書店の店頭に並ぶ五月初旬には、日本中がゴールデンウィークの真っ盛りと思われる。
民主党政権が誕生してまだ一〇カ月たらず。
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『国際金融資本の罠に嵌った日本』1999年6月25日刊
『政治家の交渉術』2006年5月刊
『カルロス・ゴーンの言葉』2006年11月刊
「孫の二乗の法則~ソフトバンク孫正義の成功哲学」2007年7月刊
第8回 板垣英憲「情報局」勉強会のご案内
平成24年8月25日(土)
核戦争時代
『集団的自衛権を問う』
~武器輸出3原則、PKO武器携行、オスプレイ
板垣英憲マスコミ事務所
その旧体制にどっぷり浸かって打倒されるべき対象となっているのが、自民党の高村正彦元外相、河村建夫選対委員長(元官房長官)、安倍晋三元首相らである。
ところが、この磐石な保守基盤の亀裂の隙間から、これを瓦解させるパワーを秘めた平成の維新を起す志士が登場してきた。しかも、文明史を根底から大きく塗り変える「脱原発」という大テーマを掲げての登場である。
その平成維新の志士とは、環境NPOの飯田哲也代表(1959年1月8日~)だ。エネルギー学者、環境エネルギー政策研究所長。日本総合研究所主任研究員、21世紀のための再生可能エネルギー政策ネットワークREN21理事、国際バイオマス協会理事、世界風力協会理事、国家基本問題研究所客員研究員、おひさまエネルギーファンド株式会社共同代表取締役、エナジーグリーン株式会社代表取締役などを務め、環境ビジネスも手がけている。知事選挙に立候補する前までは、大阪府市の特別顧問として、大阪市の橋下徹市長のブレーンも務めていた。
山口県都濃郡都濃町(現周南市)出身。周南市立中須小学校に入学、山口県立徳山高校理数科を経て、1977年、京都大学工学部原子核工学科に進む。在学中はワンダーフォーゲル部に所属し、年間100日くらい山に入っていた。1983年、京都大学大学院工学研究科原子核工学専攻修士課程修了。同年、神戸製鋼へ入社する。電力中央研究所勤務(出向)をへて、1996年、東京大学大学院先端科学技術センター博士課程単位取得満期退学。勤務先で「原子力村」の実情に接し、矛盾を感じて退職。スウェーデンに留学し、エネルギーと暮らしの現場を訪ね歩いて人間の生活が中心に据えられた社会を再認識、「原子力村」と向き合う覚悟が固まる。
これらの略歴が、まさしく「文明史を塗り変える」の最も相応しい人物であることを証明している。
「7.29脱原発 国会大包囲」と銘打った抗議行動が、東京・永田町の国会周辺で行われ、延べ約20万人の市民が参加した。
この日、山口県内では、県知事選挙の投開票が行われた。4期16年間在任した二井関成知事が任期満了を機に引退することを表明し、後継に山本繁太郎を指名したのを受けて、激しい選挙戦が展開された。
◆2012年8月29日に行われた山口県知事選挙結果は以下の通りだった。
自民・公明の推薦を受けた無所属の山本繁太郎候補が他の3候補を破って初当選を果たした。投票率は45.32%で前回選挙(2008年)を8.11ポイント上回る結果となった。
①当日の有権者数 1,185,190、 投票者数 537,077 、投票率 45.32% (前回投票率との差 +8.11%)
②当選 山本しげたろう(無所属・新人・252,461・47.6%)
飯田てつなり(無所属・新人・185,654・35.0% )
たかむら勉(無所属・新人・55,418・10.4%)
みわしげゆき (無所属・新人・37,150・7.0%)
◆確かに飯田哲也候補は、敗れたが、山口1区内の出身であるので、次期総選挙や参院議員選挙で当選し得るだけの実績を残した。それはかりか、山本繁太郎候補を支援した自民党、公明党を脅かし、不戦敗の民主党には、崩壊の危機感を抱かせている。
とくに自民党、公明党を恐れさせているのは、山本繁太郎候補が獲得した票である。投票率が前回よりも高かったにもかかわらず、二井関成知事が獲得してきた票よりも64,988票も少なかったという事実である。
なお、山口県選挙管理委員会の発表による2008年8月3日に行われた山口県知事選挙結果は以下の通りだった。
①得票総数: 441,399
各候補の得票数(立候補届け出順)
1.福江としき:123,950
2.二井せきなり:317,449 (当選)
②当日有権者数:1,207,826(投票者数:449,382、棄権者数:758,444
投票率:37.21%)
【参考引用】毎日新聞が7月30日、東京朝刊で、「2012:山口県知事選 保守王国に動揺」という見出しをつけて、以下のように報じている。
「29日投開票の山口県知事選は自民、公明両党の推薦を受けた元国土交通審議官の山本繁太郎(やまもとしげたろう)氏(63)がNPO法人『環境エネルギー政策研究所」所長の飯田哲也(いいだてつなり)氏(53)の追い上げを振り切る形で初当選を果たした。原発再稼働に反発する声が全国に広がる中、『脱原発』を掲げた飯田氏に無党派層の支持が集まり、既成政党批判が『保守王国』を揺るがした。不戦敗に終わった民主党内の衆院解散・総選挙に対する恐怖感も強まっている。
◇無党派票、半数飯田氏に
飯田氏は29日夜、山口市で『保守王国の中で自公を追い詰める良い戦いができた。明日につながる足場はできた』と語った。選挙戦は自民、公明両党の推薦を受けた山本氏を、政党の支援を受けない飯田氏が追う展開となった。『大阪維新の会』を率いる橋下徹大阪市長のブレーンだった飯田氏は無党派層の支持を集め、山本氏を脅かした。投票率が45・32%にとどまり、組織票を固めた山本氏が選挙戦を制したが、飯田氏の善戦は原発政策などをめぐる既成政党批判が広がっていることを印象づけた」
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小沢一郎党首は、山口県知事選挙で「脱原発」を掲げた環境NPOの飯田哲也代表が、善戦したことから、次期総選挙、参院議員選挙での「勝算」を確信!
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山口県知事選挙で「脱原発」を掲げた環境NPOの飯田哲也代表が、落選したとはいえ、善戦したことから、「国民の生活が第一党」の小沢一郎党首は、次期総選挙と参院議員選挙では「勝算あり」と手ごたえを感じているという。「消費増税反対」「脱原発」「TPP反対」の3つをテーマにして「空中戦」を展開して勝利しようとして、同志に日常活動に力を入れるようハッパをかけているだけに、「脱原発」を掲げて選挙戦を戦う作戦に強い自信と確信を得ているのだ。8月1日には、国会近くで「国民の生活が第一党」の事務所開きをして、いよいよ本格的に選挙戦に突入する。
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あとがき
本書が出版され、書店の店頭に並ぶ五月初旬には、日本中がゴールデンウィークの真っ盛りと思われる。
民主党政権が誕生してまだ一〇カ月たらず。
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「孫の二乗の法則~ソフトバンク孫正義の成功哲学」2007年7月刊
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『集団的自衛権を問う』
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