日本国民は小沢一郎流の強権政治を待望し、友愛、優しい、あるいは軟弱な政治は望まないらしい

2010年05月31日 22時26分21秒 | 政治
◆党利党略、個利個略、私利私欲に凝り固まった政治家ばかりで、ホトホト嫌になり、呆れ果ててしまう。日米合意で自民党・公明党がまとめた現案の辺野古に決まったのに、自民党・公明党が鳩山内閣不信任案を提出するといい、この不信任案に辺野古に反対して連立離脱した社民党が賛成するという構図は、支離滅裂である。一体、何が正しいのか。一般国民には理解し難いであろう。
◆答えは、明白である。谷垣自民党は、単に政権に戻りたいだけで、過去の罪業をすっかり忘れて鳩山政権のアラ探しに狂奔している。かたや福島瑞穂党首の社民党は、福島党首の改選のみに専念している。可愛そうなのは、辻本清美国土交通副大臣が、前原誠司国土交通に泣きながら辞表を提出した。次期参院選挙で新潟選挙区から立候補の近藤正道参院議員は、民主党の応援が得られなければ、落選確実となる。朝日新聞の31日付け朝刊によると、「福島党首は、比例代表区ではなく、選挙区から立候補すべきである」との突き上げ発言があったという。福島党首は、どこまでも自分勝手なのであろうか。まさに私利私欲の党首としか言いようがない。一刻も早く党首を辞任すべきである。
◆福島社民党の身勝手は、これだけではない。民主党との選挙協力や労働者派遣法改正案について民主党の協力を期待していながら、鳩山内閣不信任案に賛成するという。この姿勢も支離滅裂である。こんな政治を傍観している国民の精神構造も支離滅裂である。社民党の連利離脱について、福島瑞穂党首の言動に「すっきりした」というまるで三ツ矢サイダーか、レモンスカッシャのような言い方をするコメンテーターもいるけれど、政治を清涼飲料水のように扱うのは、無責任である。
◆いずれにしても、ここで鳩山首相が退陣するとすれば、9月に行われる民主党の代表選挙を前倒しして、小沢一郎幹事長が、民主党代表に就任して、小沢政権を樹立して、強権政治を断行する必要がある。日本国民は、友愛とか、優しいとか、あるいは軟弱といった政治のあり方は、あまり好きではなさそうである。


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化石・福島瑞穂党首は武市半兵太か、容堂・鳩山由紀夫首相はオバマから「ユキオ、ユキオ」と誉められ高笑い

2010年05月30日 22時42分58秒 | 政治
◆化石・社民党(福島瑞穂党首)が30日、連立与党から離脱することを決めた。誠にめでたいことである。非武装中立論を党是としてきた社会党の尾てい骨のような政党が、アメリカのネオコンのような政治家(前原誠司国土交通相)が防衛論の幅を効かせている民主党と連立しても、うまくいくはずはもともとなかった。このことは、連立政権樹立の当初から分かっていた。
◆それでなくても、社民党は、化石あるいは、シーラカンスのような政党である。連立政権にいては、その習いとして、存在感が薄れて、自滅の道を歩む運命にあった。このまま参院選挙に突入すれば、党勢の衰退は、目に見えていた。時代遅れの政党であるからである。そこで、運良く鳩山由紀夫首相をうまく利用することを考えたのであろう。自ら辞任すればよいものを、わざわざ、鳩山首相に首を斬らせて、「斬られた、斬られた」と大騒ぎして、国民の同情を買う作戦に出たのである。福島党首は「私を斬ることは、社民党を斬ることだ」と勝手なことを言っている。
◆日本は現在、第四回目のパラダイムシフトの時代にある。 これまでの価値観や常識などは、一切通用しない非連続的な時代にある。NHK大河ドラマ「龍馬伝」は30日、「龍という女」というテーマで放映されたけれど、今回は、土佐勤皇党のリーダー・武市半兵太が主君・山内容堂の命令で逮捕され、配下の者が厳しい拷問にあい、テロリストに育て上げた岡田以蔵も京都で逮捕される場面が放映された。時代の流れは、不必要な人材をまるでけし粒のように使い捨てていくという悲惨なストーリーである。社民党も同様に、いまのパラダイムシフトの時代の流れに押し流されていくのであろう。ロウソクが燃え尽きるときに、大きな炎を燃え上がせるように、恐らくは、福島党首率いて社民党は、一瞬の輝きを見せて、このまま滅びていく運命にあると予感させる。
◆しかし、民主党が思想信条、防衛政策まで違う社民党と連立していたのを苦々しく思っていた保守層は、これでホッとしたようである。この点で、民主党は、次期参院選挙で、保守層の票をアテにできる。社民党との選挙協力という選挙戦術に狂いが出て困っている小沢一郎幹事長も、心配はいらない。むしろ、オーソドックスに保守層を狙った選挙を進めるのが得策である。福島党首が連立離脱で得した以上に、小沢幹事長は、大きなメリットを得る。もっと得したのは、オバマ大統領から「ユキオ、ユキオ、ありがとう」と感謝された山内容堂こと、鳩山由紀夫首相である。韓国訪問中の鳩山首相の憑き物が取れてにこやかな表情、まさに高笑いが、そのことを証明している。バカ面を晒しているのは、多くの国民の愚かな面々である。

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福島瑞穂党首は、保身のために沖縄県民をダシにして次期参院選挙で改選されようとしているにすぎない

2010年05月29日 17時26分50秒 | 政治
◆鳩山由紀夫首相は5月28日、社民党の福島瑞穂党首(消費者・少子化担当相)を罷免した。この罷免劇で最も得をしたのは、メディアのスポットを浴び続けた福島党首であった。逆に見れば、鳩山首相は、福島党首に利用されたとも言える。
◆福島党首は、次期参院選挙おいて比例代表区改選組(平成16年当選)の一人である。社民党は、比例代表区で平成16年に299万0665票、平成19年に263万4713票、いずれも2人ずつ当選者を出している。しかし、この得票数をみる限り、党勢は、衰退気味である。三党連立の鳩山政権に参加している社民党は、連立に埋没して、さらに党勢が衰えていると見られており、さらに「第三極」の「みんなの党」の人気に押されて、ますます劣勢に立たされている。参院比例代表区では、約110万票で1人の割合で当選者を出せるので、福島党首としては、少なくとも現勢力(5議席)を維持するには、存在感を増すために、どうしても起死回生の一発勝負に出なくてはならない難しい状況に立たされている。それが、罷免劇となって表れた。早い話が、福島党首は、「沖縄県民」をダシにして、自らの保身を図ったのであった。
◆福島党首の「1人芝居」で、普天間飛行場の辺野古への移設という日米合意を覆せるものではないのに、頑として閣議決定の署名を拒否し、人の良い鳩山首相の説得にも応じず、しかも鳩山政権を翻弄し続けて、政局を混乱に陥れた。社民党内には、連立離脱に反対する国会議員が半数以上占めているにもかかわらず、その姿勢は、あまりにも頑なにすぎた。
◆思えば、福島党首は、個人生活において、夫婦別姓を実践し、これを社会全体に広げようとしてきた。その生活スタイルも新しい生き方に見えて、その実、国民の大多数が夫婦同姓を維持しようとしているのに反して、いかにも頑迷固陋であった。この協調精神に欠ける頑固さは、あまりにも身勝手でさえある。夫婦別制度の導入ついては、自民党ばかりか連立与党の国民新党が、亀井静香代表を筆頭に反対しているので、実現はかなり難しい。それでも、福島党首は、自らの生活信条を国民に押し付けようとしている。同じように日本の安全保障にかかわる大問題についても、自らの保身にこだわり、日本民族を危険に晒そうとしているのである。こんな危険な政治家を許しいてはならない。可愛そうな億縄県民をダシにして、閣議決定にも署名を拒否した利己主義的な党首を担ぐ社民党の正体を白日のものにする必要がある。社民党は、消滅への奈落をいままさに、ころげ落ちている。
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福島瑞穂党首の斬首は当然。政府は沖縄県民各人に月額5万円~10万円を慰謝料として支払え!

2010年05月29日 00時04分22秒 | 政治
◆民主党の小沢一郎幹事長が、秘書軍団120人(最近増えたらしい)を47都道府県に配置した模様である。ここのところ、秘書軍団が倍増しているのが、ミソである。相当の政治資金力がなければ、こんな芸当はできない。盛岡市内のマンションには、札束の山がいくつもうず高く積み重ねわれているという噂もある。選挙期間中にこの資金があちこちにばら撒かれると公職選挙法違反罪に問われるところであるけれど、いまは政治活動中である。この資金力で、次期参院選挙を勝利に結びつけようとむしろ画策むしているとみるべきであろう。
◆沖縄県民が普天間飛行場について、辺野古周辺に移設する問題について、最近、一つも見方が浮上してきている。それは、現地の人々の本音は、「カネの話」だという。それが法等ならば、鳩山由紀夫首相は、この問題の解決を「金銭問題」、すなわち「補償問題」に切り替える必要がある。
◆鳩山首相は5月28日、社民党の福島瑞穂代表を罷免した。極めて当然である。鳩山政権が最優先しなければならないのは、日米安保条約である。普天間飛行場の移設問題に関わる日米合意に反対したのであるから、福島瑞穂大表を斬首するのは、何ら問題はない。むしろ遅いというのは、多くの国民の気持ちであろう。
 これからの鳩山政権が、行うべきは、基地周辺の住民一人一人に、月額5万円~10万円を慰謝料金なり、補償金なりを支払え。
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福島瑞穂党首には、鳩山政権からお引き取り願うしかない

2010年05月27日 17時46分14秒 | 政治
◆社民党の福島瑞穂党首は、元々、鳩山由紀夫政権に入閣すべきではなかった。鳩山首相は、「自由と平等」の行き過ぎのバランスを図る「友愛(博愛)」を信条とし、かつ、「友愛」の真の意味である「シークレット・フラタニティ(秘密友愛)」というフリーメーソンの国際運動に加担する政策を実行しているのであるから、そのことをよく理解できていない福島瑞穂党首ら社民党のメンバーとが、本質的に折り合えないというのは、連立当初から解りきったことであった。
◆鳩山首相は、「常時駐留なき日米安保」を提唱し、民主党の小沢一郎代表は、「第7艦隊さえいれば、米軍基地はいらない」と発言して、アメリカのオバマ政権に顰蹙を買い、フリーメーソンにも激怒され、慌てて謝罪したと言われており、今回の沖縄普天間飛行場移設先についての結論は、とっくの昔に出でいたのである。日米交渉から終始、蚊帳の外に置かれている福島瑞穂党首らは、それを知らされていないので、相も変わらず、ごね続けている。沖縄県民はじめ大半の国民も同様である。
◆約束の5月末が近づいた以上、オバマ大統領に「トラスト ミー」と言った鳩山首相は、
アメリカ政府の意向に限りなく近い線の結論を日米共同声明として発表せざるを得ない。日米安保条約という国際条約は、国際法上、国内法や国内事情よりも上位にあって優先されることになっているのだから、福島瑞穂党首や沖縄県民、あえて言えば、徳之島の島民がいかに泣いて叫ぼうとも、如何ともし難いのである。
◆さて、そうなると、福島瑞穂党首には、鳩山政権からお引き取り願うしかない。臨時閣議の前に辞表を提出してもらうか、鳩山首相が辞任の引導を突き付けるかである。消費者担当相・少子化問題担当相を鳩山首相が一旦兼務する。その後のことは、社民党が分裂するのを見定めて、連立維持組のなかから、福島瑞穂党首の後任を任命すればよい。小沢幹事長は、社民党の300票をアテにしているようだが、これも情けない話である。もうそろそろ民主党単独で60議席を確保する気概を示すべきである。それには、何と言っても、次期参院選挙においては、「選挙後、衆院の308議席を持って、小沢一郎政権を樹立する」と公約する必要がある。2回目の検察審査会がいかなる結論を出す前に、首相に就任して、「日本改造計画」で示した政策提言の完結を図らなくてはならない。田中角栄元首相の言葉を思い出すなら、「いかに反対者(敵)がいても、10人中3人の味方がいればよい」のである。
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金正日総書記は、金王朝崩壊を目前に悪あがきしているので、日本も第二次朝鮮戦争に備えて覚悟すべきだ、

2010年05月26日 19時33分04秒 | 政治
◆読売新聞が5月26日付の夕刊で、北朝鮮海軍の潜水艦の動向について、韓国の聯合ニュースとして以下のように報じている。「聯合ニュースによると、韓国軍当局者は26日、北朝鮮の『サンオ(サメ)級』(300トン級)の小型潜水艦4隻が同国東部の咸鏡南道にある軍基地を出港した後、2日間戻らず、行方が分からなくなっていると明らかにした。26日付の韓国紙、朝鮮日報などによると、4隻が日本海側にある同基地を出港したのは24日。韓国海軍哨戒艦が北朝鮮製魚雷で沈没したとの調査結果が出たことや、北朝鮮が25日に南北関係断絶を発表したこともあり、韓国海軍は警戒を強めるとともに4隻の位置把握に全力を挙げているという。聯合ニュースによると、4隻は出航後、訓練を行っていたもようだ。24日には李明博大統領が哨戒艦沈没で北朝鮮を非難し、謝罪と関係者処罰を要求する談話を発表している」
◆潜水艦は、すべて海中での隠密行動が得意である。日本海には、アメリカの原子力潜水艦が複数潜航しており、北朝鮮有事には、核ミサイルを発射する態勢にある。韓国海軍の潜水艦も北朝鮮攻撃にぬかりはない。我が日本の海上自衛隊も、日本海に集結して、有事に備えている。海上自衛隊が海上、空中から敵国潜水艦を探知する技術は、世界的に最高水準にある。日米韓三国が連携すれば、北朝鮮の潜水艦の居所を探り当てるのは、時間の問題である。
◆しかし、北朝鮮の海軍は、太平洋戦争当時の日本海軍が行ったように、特攻隊を編成、人間魚雷を使用して、敵艦菅体当たりする決死の戦法を敢行させている。韓国海軍哨戒艦の沈没が北朝鮮製魚雷によるものであったとの調査結果が、この恐るべき戦法を裏付けている。現代の海戦は、大艦巨砲主義時代と違い、敵味方のどちらが先に相手を発見するかで勝負が決まる。双方で攻撃、応戦を繰り返す暇はなく、すぐにミサイルを撃ち込まれて、撃沈させられるので、見つかったら最後と覚悟しなくてはならない。現代の艦船は、紙のようなものであり、一瞬にして海中に没してしまう。その意味でも、特殊潜航艇をいち早く発見して、爆雷を投下して、撃破、撃沈しなくてはならないのである。
◆それにしても、韓国は北朝鮮に何か悪いことをしたとでも言うのであろうか。これまでに何度も経済援助し、石油を提供してきたはずである。南北首脳会談に当たり、金正日総書記に5億円をプレゼントまでして、太陽政策を行ってきた。にもかかわらず、金正日は、韓国人拉致被害者を解放してこなかった。これ以上どうして欲しいのであろうか。理解に苦しむ。となれば、北朝鮮は、いよいよ迫り来た「金王朝崩壊」を目前にして、悪あがきしていると判断せざるを得ない。まさに断末魔の様相を示している。この緊迫した状況に最も神経を使っているのが、韓国、中国、ロシアである。内戦により、北朝鮮人民2000万人が大混乱に陥り、中朝、ロ朝国境には、数百万人の難民が押し寄せ、大混乱となる。中ロ両国は、そうなるのを最も警戒している。
 日本も、対岸の火事と安閑とはしていられない。第二次朝鮮戦争に備えて、韓国滞在の日本人を救出すべく、旧海軍陸戦隊のような部隊を急きょ編成して、訓練する必要がある。アメリカ海兵隊は、アメリカ市民の救出に忙しく、日本人を助けてはくれない。そう覚悟すべきである。
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「清話会メールニュース」特別寄稿配信のお知らせ

2010年05月26日 12時38分02秒 | お知らせ
定期的に講演に呼んでいただき、大変お世話になっております「清話会」様のメルマガ「清話会メールニュース」におきまして、板垣の原稿【鳩山首相の「迷走」は、「一歩前進の迷走」だった!】が配信されました。
当初、定期便として昨日の配信予定でしたが、担当して下さった方がその内容に驚かれ、急遽「臨時号」として本日特別配信して下さいました。
全ての内容はメルマガ購読会員の方しかご覧になれませんが、途中までは清話会様のブログでご覧頂けます。
こちらからご覧下さい↓
清話会ブログ
「鳩山首相の「迷走」は米軍基地問題に国民を全員参加させ「一歩前進の迷走」だった!!

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沖縄県民は戦後65年を経て,可愛そうにも今度は核攻撃の最大の被害者にされると想定されている

2010年05月25日 23時33分46秒 | 政治
◆今、「不安定の孤」の最右端から、日本の安全保障を構想しなくてはならない時代にある。その場合、日本は日本国憲法の下で、極めて制約された限界状況と条件のなかで、民族の安全を図る必要がある。場合によっては、アメリカは、日本の番犬と明言したようにアメリカ兵と米韓同盟の関係にある勇敢なる韓国兵の「血の犠牲」に依存することにある。いかに日本人が人間のクズと非難されようとも、日本民族は全員が、人間クズとして、フランス人と同じように外人部隊をカネで傭兵せざるを得なくなる。それは、「不安定な孤」の全域で「核戦争」が現実味を深めてきているからである。
◆サンデー毎日は、6月6日号のトップ記事に「安保を飲み屋の話題にした鳩山の偉大なる功績」といかにも皮肉なタイトルをつけて、今回の米軍普天間飛行場問題を掲載している。問われるべきは、鳩山首相の迷走ぶりではなく、呑気に暮らしてきた全日本人であった。このことを深く反省すべきなのである。折しも、鳩山首相に味方したのは、北朝鮮海軍による韓国海軍の哨戒艦撃沈事件でもあった。いかに立派な「東アジア共同体構想」を掲げて、「東アジア版EU」の構築を呼びかけようとも、朝鮮戦争が依然としてあくまでも「休戦状態」のままで、現実にはいつ熱い戦争が再開されてもおかしくない状態にあるからには、夢のような「東アジア版EU」の構築どころの話ではない。日本人の大半は、「休戦」を「終戦」と錯覚していたのではないか。
◆「不安定の孤」とは、改めて言うなら極東からASEAN地域を経て、インド、パキスタン、アフガニスタン、イラン、イラク、中東のイスラエルなど、さらにバルカン半島に至る地域のことで、いつ大きな戦争が勃発してもおかしくない地域を表している。キリスト教・ユダヤ教とイスラム教との因縁の対決地域であり、欧米帝国主義列強とかつての被植民地国との対立地域である。今、欧米帝国主義列強は、復讐を受けているとも言える。この不安定の孤での戦争は、最終兵器である核兵器を多用する「核戦争」という悲劇的な戦争となる。だからこそ、アメリカのオバマ大統領が、核安全サミットを開催して、核兵器がテロ・グループなどに流出するのを懸命に食い止めようとしたとも言える。
◆おそらく、「不安定の孤」において、核戦争の多発は、抑止できないであろう。世界の裏舞台には、インドと中国との核戦争勃発を仕掛けている勢力が存在していると言われている。日本国民が話題にするなら、この問題についても俎上に乗せ、酒の肴にして欲しい。極東においては、米軍が核兵器を格納して全島が核兵器基地でもある沖縄県が、最も活躍するとともに、沖縄県民が核攻撃にさらされる。普天間飛行場を辺野古沿岸に移設する計画案について、アメリカ軍側が、海中に「杭」を打ち込んで滑走路を建設する案に対して「テロ攻撃を受ける」と猛烈に反対したのは、このことを痛感している証拠でもある。沖縄県民は、戦後65年を経て、今度は核攻撃の最大の被害者にされてしまう危険が、すでにアメリカ軍によって想定されているのである。

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小沢一郎幹事長が小選挙区制度の政党政治下、反小沢派を兵糧攻めするのは、当たり前だ

2010年05月24日 22時05分29秒 | 政治
◆産経新聞が5月24日付け朝刊で、以下のように報じた。「夏の参院選静岡選挙区(改選数2)で再選を目指す民主党の藤本祐司参院議員に対し、党本部が活動費の支給を止めていることが23日、分かった。党静岡県連への活動費支給も中断している。県連会長の牧野聖修衆院議員が、静岡市内で開かれた藤本氏の集会で明らかにした」、要するに小沢一郎幹事長による「反小沢派」に対する兵糧攻めである。
◆これは、いかにも恨み節である。衆院の選挙制度に小選挙区制度が導入されてから、政党の幹事長が、従来にもまして強力な権力を持ち、発揮することになるのは、当然視されてきた。選挙のときの公認権と選挙資金を完全掌握するとみられてきたからである。政党のなかにおいて、個々の政治家が、サラリーマン意識を持ち続けることは許されない。
幹事長は、政党の単なる調整役ではない。公認権と選挙資金を完全掌握とによって、個々の所属国会委員の生殺与奪権を握っているので、政府に入っている首相にはできない経大多な力を振うことができる。
◆記事は、続けてこう述べている。「静岡県連は、2人区に2人の候補を擁立する小沢一郎幹事長の方針に『2人が勝てる状況ではない』と抵抗。結局、小沢氏が県連の頭越しに2人目として新人の公認を決めた経緯がある。牧野氏によると、党役員が小沢氏の意向として、藤本氏と県連の活動費を出さないことを伝えてきたという。藤本氏は集会後、記者団に『3月末に100万円が入った後は届いていない。全員に聞いたわけではないが、2人区の別の現職には4月に100万円、連休明けに500万円入っている』と説明。牧野氏は『言うことを聞かないからカネを出さないという政党では恥ずかしい」と批判した』。という。これは、資金をもらえなった政治家に最大の問題がある。選挙の総指揮者である幹事長は、サラリーマンではない。何を言おうと目をつけられず、待遇が変わらないというのは、甘えの構造である。
◆いまの政治は、仲良しクラブではない。派閥政治の領袖がいなくなったり、力が弱体化している現在の政党政治の下では、個々の政治家は、トップの指導者には、右で倣わなくてはならないのである。この単純なことがわからないでは、政党政治家とはいえない。政党政治が嫌なら無所属に甘んじていなくてはならない。
◆小沢一郎幹事長の政治方針に従うのが、嫌なら民主党を出ていくしかない。残念ながら、こういう政治のあり方を多くの国民が望んだからには、その作法に従うべきである。ただし、小選挙区制度による政党政治は、「個人主義」を重んじる日本国憲法の基本原理からは、遠く離れている。団体主義的政党政治は、むしろ危険である。
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鳩山由紀夫首相は、米軍基地完全撤去を求めるロシアに向けて、沖縄県民の反米闘争を盛り上げていた

2010年05月23日 17時07分01秒 | 政治
◆沖縄普天間基地移設は、予言した通り、日米がすでに合意していた現行案でほぼ決着することが決まり、鳩山由紀夫首相が、沖縄県入りして仲井真弘多知事に謝罪した。知事はじめ沖縄県民の多くは、期待外れとなり、ガッカリしている。鳩山首相が「国外、最低でも県外」と公約してきたのであるから、当然である。アメリカ軍は、現行案を一ミリも譲歩しなかった。敗戦国の悲哀を改めて痛感させられることになった。
◆米軍基地の設置あるいは、移設には、そもそもからして「住民の意思」などは、無関係であった。アメリカが日本に押しつけておいて、普天間基地の移設に住民の同意を取り付けてこいというのは、本来、あり得ないことであった。現在ある基地にしても、住民の意思で設置されたわけではなかった。ヒラリー・クリントン米国務長官も奇妙なことを言ってきた。日本国内米軍基地を受け入れてもよいというのは、大阪府の橋下徹知事くらいのものである。日頃、日本の防衛に熱心な政治家、とくに石破茂元防衛相、小池百合子元防衛相らは、「国益」を口にしながら、それぞれの選挙区に誘致することもせず、偉そうなことぱかり口走っている。ましてや、犠牲を強いられてきた沖縄県民に慰謝料なり、生活補償なりして、犠牲に報いようという考え方すらしない。まったくのご都合主義者としか言いようがない。
◆さて、鳩山首相は、いい加減な発言を繰り返して、多くの国民に幻滅感を抱かせ、とくに沖縄県民から激しい批判を受けながら、なぜか元気いっぱいという。鈍感なのか、バカなのか、単なるお坊っちゃまなのか、理解に苦しむ国民は、少なくないであろう。
この疑問を解くカギは、「鳩山家の使命」に隠されていることに気づかなくてはならない。これまでのたび重なるいい加減な発言は、だれに向かって言っていたのか。それは、ズバリ言えば、ロシアのメドベーシェフ大統領であることを見逃してはならない。4月14日、ワシントンで開かれた核安保サミットの際、鳩山首相は、メドベーシェフ大統領と25分間会談し、「北方領土返還問題」を持ち出し、「領土問題に解決の道筋をつけたい」と述べ、これに対してメドベーシェフ大統領は、「難しい問題だが、領土問題から逃れられない。静かな雰囲気のところで話し合いたい」と応えたという。鳩山首相は、6月にカナダで開かれるG8と、11月に横浜で開かれるAPECの場で、そしてこの間の9月に訪露して、計3回、メドベーシェフ大統領に会い、領土問題を話し合いたいと考えている。モスクワでは、長男・紀一郎家族とも会える。
◆ロシア側は、ソ連時代から「日本列島から米軍基地を完全撤去してくれれば、四島を一括返還する」と言い続けているといい、日ロ平和友好条約締結を「鳩山家の悲願」と考えてきた鳩山首相が、普天間基地移設問題を機に、メドベーシェフ大統領に向けて、『米軍基地撤去』への努力ぶりを盛んにアピールしていたとみれば、鳩山首相の「愚かぶり」が、実は、深謀遠慮に基づいていることが明らかになってくる。ただし、ロシア側が期待するように日本列島から米軍基地を完全撤去すれば、日本の安全保障は、かなり不安定になる。これに対して、鳩山首相は、著書「憲法改正試案」のなかで明記しているように、「自衛軍の創設」で対応しようとしている。要するに正規の軍隊を再建し、自主独立、自主防衛路線を歩もうとしているのである。
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