昨日大阪高裁で薬害肝炎問題に対する和解骨子案が提示された。一部の肝炎患者さん(一定期間外で提訴していない患者)を除外した薬害患者全員を保障するものである。これに対し原告側は激怒・号泣してこれを「前面拒否」した。医療サイドとしてはかなりの前進であり、”待った無し”の肝炎患者さんにとては朗報であろうと思われるが・・・!?フィブリノゲン製剤は当時出血傾向や浮腫を伴う重症の肝疾患や癌患者あるいは婦人科疾患に多用されたのを記憶しているが、それなりの効果があり、当時は医学的にも容認された製剤であった。また当時はC型肝炎の対する知識や認識が不十分であり、その存在すらはっきり認識されていなかったのは事実であり、その恐ろしさがはっきりわかってきたのはここ最近(10年前後)のことである。有効な治療法もまだなく肝庇護療法が主体で20年前後の経過で肝硬変から肝細胞癌を併発して死亡するケースがほとんどであった。しかし幸いにしてここ最近、ペグ・インターフェロン&リバビリン併用療法により80%以上完治するようになってきている。したがって有効な治療法が確立しており、早くこの治療の恩恵をを受ける必要がある。確かに治療費や定期的な通院は負担であろうが、原告側も早く和解して走り出すべきであろう。残された問題は段階的に解決することでよいのではないかと思いますが・・・。とにかく、待った無しのC型慢性肝炎の患者さんにとって、早く最新治療を開始することが重要と考えます!
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