インフルエンザウイルス感染症に対して、抗生剤の投与は必要か?について異論が多々あると思います。実際体内でウイルスが増殖するのは2日間位でその後は急激に減少します。しかし、臨床的には発熱反応が3~4日は認められ、全身的な消耗や脱水が著明な例も認められます。喀痰培養では感染初日から1~2日は細菌は陰性ですが3~4日から混合細菌感染が認められる場合(20%弱)があります。特に高齢者や脳血管疾患後遺症、慢性呼吸器疾患を有する症例(ハイリスクグループ)ではその頻度が倍増し(40%前後)重症化し易くなります。ですから、予防的な意味も含め、マクロライド係抗生剤や呼吸器ニューキノロン製剤は有効であり、当院では3日目からは積極的に投与しております。まったくリスクがないグループでは必ずしも投与する必要はないかもしれません。臨床的には一旦解熱してから再度発熱を認める場合は二次細菌性肺炎を念頭に、精査および治療が必要であると思われます。ちなみにインフルエンザ菌という細菌も存在しており、その判定には注意が必要であります。お大事に・・・!!
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