先週土曜日に仙台で高血圧の学術講演会がありました。最近注目されているARBとACEの併用について各臓器別に専門教授から講演がありました。腎臓・心臓・呼吸器・脳血管のそれぞれでの立場でARB/ACEの併用効果と副作用および注意点について説明があり、要約するとCKD症例では併用群の方が蛋白尿の改善がより著明であるが、必ずしもeGFRの経時的改善が著明ではなく単剤よりむしろよくないエビデンスも存在するため、軽症高血圧症例では注意が必要とのこと。特に両腎動脈狭窄症や心不全(重度)症例や高齢者では糸球体の血流低下(虚血)による臓器障害の悪化が懸念される。また、ARBではアルドステロンブレイクスルー現象が認められ血中アルドステロン上昇による悪影響が払拭できない。したがってSAB(選択的アルドステロン拮抗薬)の投与も考慮する必要がある。個人的には高齢者ではARBよりむしろACEの方がスブスタンスPの活性化作用も期待できるため、よりbetterであると考えている。したがってCa拮抗薬とACEの併用の方が好ましいと思われる。
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